聖杯のQueen

Mr.QのD ream diary 2021.2.2

舎人公園の池が地中深く、違う世界とつながっているという。それは、私の胸の奥深くであったり、日本海溝の最深部であったりもする。ただ、見つめ合う私とあなたの瞳どうしが、やはり見えない水路のようにつながっている。昨夜の聖杯のQueenはそう言っていた。

昨夜の聖杯のQueenは、電動自転車に乗る家事の女王として、凛とした美しさを匂い立たせながら現れた。自転車のカゴには5キロの米とキウイが入っていて、よい思い出とともに明日に臨め、引き下がり諦めるな。勝利とか敗北とかの価値観の外に出よと教えてくれた。ありがとうQueen。

灰になった父のことを、思いがけず考えていると、笑点に落語家として出てくれと皇帝から頼まれる。大喜利ではなく政談をやれ。私も私で、かなり真剣に悩んでいる。昨夜の皇帝は会ったことのない祖父で、なぜか我々はこれから最低2キログラムのステーキを食べ尽くさなければならないのだった。