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【カヌーポロ】基礎練習 その1

前回から1ヶ月以上更新が止まってしまいました。
書きたいことは山程あれど、何から書いていこうかななんて思っているうちに時が過ぎてしまいました。。。

さて、冬場を迎えカヌーポロはオフシーズン。熱心なポロプレイヤーの皆さんなら「寒くたって関係ねぇ!ガンガン練習しちゃうぜ!」という感じだと思いますが、冬場になると練習に参加する人数が少なくなります。
しかし、そんな時だからこそレベルアップのチャンス!今回は少人数の時にオススメの練習方法を紹介します。

オフェンスで大事なことってなんだろう?

過去に【カヌーポロ】 戦術の話 ~オフェンス編~ 基礎の基礎の記事を書きました。要約すると「カヌーポロのオフェンスってスペースをいかに作るかのゲームで、その方法は2つあるよ」なんてことを書きました。
この時にもっとよく書くべきだった話なのですが、カヌーポロの大きな特徴の一つにディフェンスよりオフェンスの人数が1人多いっていうとても大事なことをさらっと流していました。反省。
そう!守備側はキーパーがいるため残る4人でディフェンスをしなければいけないのに対し、攻撃側は全員参加するため、5人で攻めるのです。
本来は攻撃側が圧倒的に有利なスポーツなんです。
その有利な状況いかに効果的に使い、確実に得点できるかというのがカヌーポロのオフェンスで一番大事なことじゃないでしょうか。

2対1のオフェンス練習

セットオフェンス時、守備側は1枚足りないのですから必ずどこかにオフェンス2人に対し、ディフェンスが1人の状況ができます。極論を言えば、この2対1の状況で確実に得点することこそがカヌーポロオフェンスの肝だと思います。
というわけで2対1のオフェンス練習をしましょう。オフェンスが2人、ディフェンスとキーパーで2人、合計4人いればできる練習です。 

先述の【カヌーポロ】 戦術の話 ~オフェンス編~ 基礎の基礎の記事を思い出してください。オフェンスでスペースを作る方法は、ジョッスルと引き付けの2パターンがあるという話をしました。
ジョッスルについてはいずれ別記事で触れるので、今回は引き付けの練習をしましょう。

少ない人数だと、それだけ空いているスペースが大きいので、「引き付ける」ことによって生まれるスペースがとてもわかりやすいです。
例えば下のイラストのような感じです。

2対1

どうでしょうか?ディフェンス1人でオフェンス2人を同時に見ることはできないので、ボールを持ってゴール前に侵入してくる選手を妨害しに行かなければなりません。
上の図で言えば左側にディフェンスが寄るので、右側にスペースが生まれます。その空いたところに反対側のオフェンスが走りこみ、パスが通ればこのオフェンスは成功です。

「そんな風に簡単に言うけど最初の選手にディフェンスが寄って来なかったらどうするんだよ?」と思う人もいるかもしれません。
そんな時は目の前を見てみましょう。ゴールまでキーパーと1対1じゃありませんか?ならば迷わずシュートを撃ちましょう。

重要なのはパスの出し方

この練習で重要なのはシュートを決めることではありません。(もちろんシュートは決めた方がいいですが。)
パスの出し方、もらい方の練習です。
ディフェンスの選手だって引き付けられたからと言って、簡単にパスを通してくれるわけではありません。
当然カヤックタックルやパスカットなどをして妨害をしてきます。
このディフェンスをかわしてパスを出すというところが大事なんです。
では、どうすればいいでしょうか?

①ロブパス

当たり前の話ですが、ディフェンスの頭上を越えればパスを出すことが可能です。ただし、パドルを伸ばすことで約3m(パドル2m+身体)までカットが届いてしまいます。これをかわすために山なりのロブパスでかわすという方法があります。
どこまで高く上げればパドルが届かないのか、放物線の先にちゃんと相手がいるのか、これらを意識して反復練習することでロブパスの精度が上がります。

ロブパス

ロブパスのデメリットは、パスが放物線を描くため目標地点に届くまで時間がかかってしまうことと、ディフェンス選手が近すぎると高い位置に上がる前にカットされてしまうことでしょう。

ロブ失敗例

②タイミングをはかる

実は、これこそがこの練習で培いたい技術です。今回の記事の本題です。ここまで辿り着くのが長かった。。。
これも当たり前の話ですが、ディフェンスが届かない位置でパスをすれば確実にパスは通りますね。
つまり、ディフェンスが寄り切ってしまう前にパスを出します。

タイミング

上の図のように、パドルカットの届く前の位置でパスをすれば良いのです。
そのためには、オフェンスのボールを持っている選手に対し、次の選手の走りこむタイミングを遅らせる必要があります。
早すぎてはダメ、遅すぎてもダメ。これも反復練習により、どんなタイミングで走りこめばいいのか、タイミング、スピードなどを学びます。
どちらかと言えばパスをもらう側の練習になるかもしれません。

まとめ

上手いチームの試合を見てみるとぽんぽんと簡単にパスワークをしてますよね。逆にパスミスが多いチームはドタバタした試合展開で自滅しているのをよく見かけませんか?
この差は、こうした基礎的な練習でパスの出し方・もらい方を理解できているから生まれます。
地味な練習だけど、反復することで自身の上達も実感できると思います。
縛りのルールを決めたり、ゲーム性を持たせることで楽しく練習できるのでとてもオススメです。

次回はもう少し人数が多い時の3対2の練習について書いてみたいと思います。

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