#2 今週の「名言とことば」
「名言とことば」、二週目のまとめになります。
今週初めには、シリーズ画像を作成したり…またこの一週間で、投稿も小生の習慣に組み込まれてきたころです。
今週も、有用な話題をご提供できていたならば幸いに存じます。
#4「大きな夢をみよう。大きな夢だけが人の心を動かす」―Marcus Aurelius Antoninus
まったく、もっともです。「まぁ、これくらいのことができれば十分かな」とか言っている人に、全てをかけて応援しようと思えますか?いや、できないでしょう。
#5「人は、運命を避けようとしてとった道で、しばしば運命にであう」―Jean de la Fontaine
原文:「On rencontre sa destinée - Souvent par des chemins qu'on prend pour l'éviter.」
この言葉を発したと言われるフォンテーヌさんは、「すべての道はローマへ通ず」という格言でも知られる方です。
これには個人的にも、共感が湧きます。「こうなるだろうと思ってこういう行動をとったら、逆にこうなってしまった」。
そんなことを表したこの一文には、巧みだなぁとも思わされてしまいます。
#6「事を成し遂げる者は愚直でなければならぬ。才走ってはうまくいかない」―勝海舟
これは、自分には経験が無いのですが、映画などではよく目にする気がします。
大抵悪役が、無駄に手をまわし過ぎた結果、それが裏目に出て結局成敗されてしまうパターンですね。
「愚直」は「馬鹿正直」。「馬鹿正直」で、何が悪いのでしょう?一歩一歩、役割を積み上げる。それが結局は、事を成し遂げる一番の近道かも知れません。
#7「樹木にとって最も大切なものは何かと問うたら、それは果実だと誰もが答えるだろう。しかし実際には種なのだ。」―Friedrich Nietzsche
ここでは、語釈を削り過ぎずを得なくなってしまいました。上で削った部分を下に示しておきます。
どんな「果実」も、「種」が無ければ生まれない。他の人が努力して進めていった企画を、最後にはかっさらっていって自分の手柄にする人。嫌がられますね。大切なのは、「種」を探し、育てることなのです。
一方、「果実」は次の「種」を各地に広げ、さらに繁殖するためのものです。生まれた「成果」からは、そこからまた他の事に広げていくことはできないか。それを考えることが大切なのかもしれません。
#8「風立ちぬ、いざ生きめやも」―Paul Valéry、堀辰雄
原文:「Le vent se lève, il faut tenter de vivre.」
この言葉は、映画「風立ちぬ」でご存じの方も多いかも知れません。しかし元々の出どころは、堀辰雄さんの小説、「風立ちぬ」でした。
これを現代風に直すと…?映画「風立ちぬ」で、主人公の堀越二郎君が呟いていたものを引用します。
また、ここでは初めて、原文・日本語訳の両作者を併記する形をとりました。
というのも、堀辰雄によるこの訳文、「風立ちぬ、いざ生きめやも」は…少々癖が強いんですよね。
詳しい説明は省きますが、原文「il faut tenter de vivre」は上の通り、「生きようと試みなければならない」。一方、対応する「いざ生きめやも」は現代文に直すと「生きられるか…?いや生きられはしないだろう」という意味。明らかに真逆ですよね。ここから、これは「誤訳」とも言われています。
しかし、ことばが放つ雰囲気は素晴らしい物ではありませんか?韻を踏んだこの文は、口に出しても楽しい。
たとえこれが語訳だとしても、十分に価値のある名言と感じます。
#9「自分の間違いを認めることは非常に難しい。しかしそれをしなければ先には進めない」―Mikhail S. Gorbachev
ソ連時代に大きな仕事をなし、大統領辞任後も世界に大きな影響を与えたゴルバチョフさん。先月、8月30日に亡くなられたと発表されましたね。上の語釈も、次の版では最後に「二〇二二年」と加えなければなりません。
今回は、それを受けたものです。彼の「名言」について調べると検索結果に出て来たものらは、本当に核心を突いたものばかりですね。その中から一つ、選ばさせて頂きました。
このことばには、本当にその通りと言いたい。もちろん、自分も同じです。対して、思い浮かべてしまうのは現代の政治家たち。何か失敗を犯しても、閣僚さんたちが考えた釈明の言葉を述べているだけのようにしか感じられません。
そして現代思い浮かぶのは、誰よりも、ロシアのプーチン大統領ではありませんか?彼は本当に、正面から向き合っているのでしょうか?戦況は勿論、突然命令が下った兵士たち、侵攻されたウクライナの方々に。彼の側近がそれを伝えられない状況なのだとしても、その状況に陥らせたのはプーチンさんです。己の大先輩の言葉に学んでほしいですね。
#10「文章は短く、友情は長く」―Voltaire
成熟した間柄の人ほど、無駄な会話が少ないイメージはありますよね。自分はまだそこまで成熟できていないようなので、友人とワハヽと品のない笑い方をしてしまったりするのですが。
無駄な追及はせず、相手を信じあう。でも、必要な時には遠慮なく文字を費やす。そんな関係性を持てる人に巡り合えたら、その友情が長いものになる事は確かでしょう。
無事、「今週の名言とことば」も二週目となりました。始めた当初は、自分に本当に毎日・毎週の投稿なんて務まるのかと思っていましたが、今のところ大丈夫そうです。
また、外国語のことばについては、原文を記すよう努めてはいますが、ここにあまり労力をかけることは難しいのです。一通り、簡単に調べて見つからないものは記しておりませんが、ご了承下さい。
今後とも、どうぞ宜しく御願いします。
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