テイラーちゃん、ちょっと違うんじゃない?@第58回グラミー賞

テイラー・スウィフトがちょっと的外れだなと思ったのは、女性よりもブラック・ミュージックのほうがグラミーを貰いづらいってところ。勿論、カニエちゃんはちょいとサイコ感あるからアレなんだけど、ちょっと論点ズレてると思います、テイラーちゃん。

アフリカン・アメリカンもいつだって成功をPimpされるんだよ?それくらい歴史的に構造化された抑圧のシステムなんだから。カニエの行動を肯定する気はないけど、「その賞はビヨンセのもんだ!」みたいな発言にだって「我々は最後はPimpされるという」通奏低音があるからだと思うわけ。(カニエには女性蔑視という別の問題もありますが、もちろん)

そして結局、最優秀アルバムはケンドリックじゃなかったわけだ。
ケンドリックは結局「Rap」の括りでの受賞だけ。

最多ノミネートというのがせめても敬意の現れだったということ?
なんか違くないと思ってしまう。

上に挙げたような論点をすべて飲み込んで「アルバム」というフォーマットに昇華した作品だよ、「To Pimp a Butterfly」は。
どう考えてもこれこそが「Album of the Year」でしょ?

勿論、テイラーも素晴らしいと思うんだけど、
やっぱりグラミーもオスカーと同じ問題を孕んでるなと思ってしまうよ。

>>>http://www.marieclaire.co.za/celebrity/celebrity-news/all-the-grammy-2016-winners

合ってるかわからないけどOUTKASTくらいでしょ??
アフリカン・アメリカンのAlbum of the Year過去の受賞って。
>>http://www.grammy.com/videos/46th-annual-grammy-award-album-of-the-year)

とちょっとムカついてますが、ケンドリックの素晴らしいパフォーマンスを観て気を取り直しましょう。

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