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「みたか多世代のいえ」の今。-多世代ビレッジ-(仮称)

ご来訪ありがとうございます(’-’*)♪
さて、参ります。

ビレッジ(仮称)って?

 今回紹介するのは、みたか多世代のいえで取り入れることになった『ビレッジ』についてです(名称は仮。いずれ参加者の皆さんといっしょに正式決定します)。
 定期的にサブスク費用を払っていただき、「村民」として登録すると、さまざまな村民サービスが利用できる仕組みです♪ 

どんな村民サービスが利用できるの?(案)

毎月利用料を払って頂くわけですから、お値段以上の価値が必要です。
現時点で、以下を想定しています。

・マイ図書館機能
・ミニカフェ機能
・ホテル機能
・マイパブリック機能
・キッズパーク機能
・恩送りおむすび機能
・多世代のいえ文化祭

…って言われてもよくわからないですよね(・_・;(長さの関係で次回具体的に説明します!)

その他、無いものは新たに会員と共に作ったり、より良くするためのコミュニケーションの場『寄り合い』を定期開催します。

なぜ必要か?

サービスそれぞれについて説明していく前に、そもそもなぜこれを高齢者向け施設の内部に作るのでしょうか?収益性をもし優先すれば、むしろ無い方がいいです。シニア向け部屋数を増やした方が当然ながら単位面積当たりの収益はずっと高まります。ではなぜ作るか?3つ理由があります。

①もし生活機能が低下して外に簡単に出られなくなっても、住人が地域社会とつながる『窓』としての効果に期待しているから
プロジェクトが元々根本的な課題として捉えている孤独問題とも関係します。身体・精神の衰えや、家族・友人の喪失など、様々な理由で高齢者は地域社会との関わりしろを失っていきます。そんな中においても、直接・間接を問わず、様々な形で他者との接点を持てるきっかけとしての『窓』。自分は一人きりではない、という感覚をもたらしてくれる可能性。村民サービスのうち、マイ図書館機能、恩送りおむすび機能は、特にたてもの内外のプレイヤーをリンクすることが期待できます。

②周辺住民向けの『関わりしろ』を残すため
一般的に、老人ホームは周辺住民の方々にとっては『自分とは関係ない場所』になりがちです。一旦そうなると、内部はブラックボックスとなり中で何が行われているか知る由もありません。もし仮に画期的な素晴らしい介護やコミュニティを提供していても知ってもらう機会がないと大変もったいないです。そこで、会員にさえなれば利用、体験できる『余白』をビレッジ制度として設けることで、多世代のいえでは、ちょっと変わった面白いことをしている、と周辺住民の方々に知ってもらう事もできます。

③収益性は他で確保すれば良いから(コミュニティビジネスの考え方)
2021年、三鷹ネットワーク大学主催の『三鷹まち活塾(四期)』で学ぶ機会がありました。その一コマで、コミュニティビジネスの第一人者永沢映(NPO法人コミュニティビジネスサポートセンター)氏は、収益性部門と社会貢献性部門はそれぞれ全く異なる方向を向いているように見えるが、車の両輪のように共存し両者がバランスする事で法人全体としての継続性が増すと示されました。多世代のいえ内部でも同様のことが言えると感じ、この半公共的な(一見なんの利益も出なそうな)空間の存在意義に自信を深めた次第です。

安全性>>>生きがい?

 高齢者向け施設を地域に開く件について、安全上の懸念を挙げる方がいます。もちろん可能性という意味ではコロナウイルスが持ち込まれることはあり得ます。そこはできる限りリスクを低減する策を講じる必要があります。ワクチン接種然り。
元々地域開放型スペースには誰でもが入ることが出来る『本屋』という形態を予定していたのを、顔が見える会員限定制の図書館型に改めたのも、安全性を優先しての事です。
 ただ、コロナ禍以降、在宅医療者として常々感じている疑念があります。安全なら何をしても良いのか?という疑念。
というのは、安全性の維持をたてに、高齢者向け施設では居住者の各ADLに関係なく画一的に一歩も外出させていない(年単位で!)事が往々にしてみられます。本当にこれで良いのでしょうか?(良いとは現場の方も勿論思っていないはず)

 たしかに『入居者全体を守るため』なら一見仕方ないようにも思えます。ただ、制限が過剰になりがちなのです。それは、営利企業の懐事情で『運営上の継続性を守るため』隔離が必要だからです。対外的には決してそう言いませんが。また、他にも事情があるのかもしれません。一人陽性者が出ただけで過度の風評被害も起こるかもしれません。そうだとしても、一人一人の基本的人権を無視していい事にはならない。声を大にして言いたい部分です。(施設の方針に合わないなら任意退去できますので他に行きたければどうぞ、と仮に言われても他に行く場所がない可能性もある)
高齢者向け施設の、厳格な入場規制は、一体誰のためでしょう?『全員の(安全の)ため、が行き過ぎた結果、誰のためでもない場所ができる。それがよくある公共の成れの果て』だと著書『マイパブリックとグランドレベル』で田中元子さんもおっしゃっています。

 みたか多世代のいえは、シニアの新しい人生のしまい方を提案する小さなコミュニティ。誤解を恐れずに言えば安心して死ねる、孤独でない場所。思い出が生き続ける場所。
コロナ禍では昨今両立しにくくなってきた、安全とつながりの最適なバランスを追求していきたいと思います。

次回予告
次回は、今回触れられなかった村民向けサービスの具体的内容について触れていきます!!(`_´)ゞ

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