チェコ語学習記5

 Dobrý den.(ドブリーデン)こんにちは。

 チェコ語を学習している森本です。前回は「はい」と「いいえ」をやりました。おさらいしましょう。

・ano(アノ)はい
・ne(ネ)いいえ

 何かの言語を学ぶとき、こどもが言語(主として母国語)を習得するようにわたしも言語を身につけられたらなと思うのですが、現実にはなかなかそうもいかないもので、何なんだろうなといつも残念な気持ちになります。日本で生まれ育った読者はそんなの当たり前だと思われるかもしれませんが、このことって、きっとそんなに当たり前のことではないんですよね。細かい話はまた別の機会があればするとして、わたしたちの生活で身近なところにあることばから覚えていくという戦略で、今回は身近な単語を取り上げていきたいと思います。

・お母さん maminka(マミンカ)
・お父さん tatínek(タティーネク)

 そういえば、こどもが最初に覚えることばって何なんでしょうね。こどもはことばを話すようになるよりかなり前にことばを覚えて理解しているようなので、こどもが最初に覚えたことばを知るのはなかなか難しいかもしれません。こどもがはじめて話す(大人にとっても)意味のあることばは、「ママ」とか「パパ」が多いのでしょうか。「ママ」と言おうとして「まんま」となったのを、本当はごはんのことを「まんま」だと教えてもいないのに、こどもが最初に話したのはごはんを意味する「まんま」だと勝手に解釈する親もいそうな気がします。

 どこまでも脱線しそうなので単語に戻ります。兄弟姉妹も生まれてすぐに覚えることばかもしれません。すでに姉や兄がいれば「お姉ちゃんですよ」「お兄ちゃんですよ」と生まれたばかりのこどもに話しかけるかもしれないし、逆に兄や姉には生まれたばかりのこどもを指して「(あなたの)弟ですよ」「(あなたの)妹ですよ」と教えるかもしれません。

・姉妹、姉、妹 sestra(セストラ)
・兄弟、兄、弟 bratr(ブラットル)

 わたしは大きな動物を飼ったことがないのですが、もしペットを飼っている家庭であれば、ペットの名前とあわせて動物の名前も覚えるかもしれません。代表的なペットとして猫と犬を取り上げたいと思います。

・猫 kočka(コチュカ)
・犬 pes(ペス)

 さて、覚える単語はこれぐらにして、名詞の性について少しだけ確認しておきます。チェコ語の名詞はすべて男性、女性、中性のいずれかに分けられると以前書きました。今回取り上げた名詞を見てみると、

・お母さん maminka(マミンカ)
・姉妹、姉、妹 sestra(セストラ)
・猫 kočka(コチュカ)

はすべて女性名詞です。よく見るとつづりの最後がすべて"a"で終わっています。例外もありますが、多くの女性名詞はつづりの最後が"a"で終わっているようです。また、

・兄弟、兄、弟 bratr(ブラットル)
・お父さん tatínek(タティーネク)
・犬 pes(ペス)

はすべて男性名詞です。よく見るとつづりの最後が"r"や"k"や"s"で終わっていて、「あいうえお」を表す"a", "i", "u", "e", "o"以外で終わっています。日本語の「あいうえお」のような音の要素を〈母音〉、それ以外の音の要素を〈子音〉と言い、母音を表す文字を〈母音字〉、子音を表す文字を〈子音字〉と言います。こちらも例外はありますが、多くの男性名詞はつづりの最後が「あいうえお」を表す母音以外、つまり子音字で終わっているようです。

 そろそろ頭がいっぱいになってきたので今回はこのへんで。それでは、

Na shledanou.(ナスフレダノウ)さようなら。

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