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【芸】

 素人から超一流までたくさんの芸を観てきた。エンターテイメントであったりスポーツであったり、アンドレ・アガシであったり爆笑問題であったりリオネル・メッシあったりジャンルも様々だ、ジャルジャルではない。もちろんジャルジャルも好きだけど、ジャルジャルは生で観たことがない、ジャルジャルは生で観ても観なくてもジャルジャルだってのは分かっているけど生でも観てみたい。
 そんな中で不意に分からなくなることがある。それはクオリティとエンターテイメントのバランス、拮抗か反発か、相乗効果か便乗か……シルク・ド・ソレイユのような総合的に全てが完成されている芸もあれば、パンクロックの掻き鳴らす音のようにクオリティが低いからこそ鳥肌の立つ芸もある。その両方が好きだからこそ分からなくなる瞬間、つまりどこを目指すとどうなるのかというロジックが全く役には立たない現象。

 分からない人にはたぶん何を言っているか全く伝わらないだろう。でもそれを痛感している人には刺さるかもしれない、技術はあるけど何者にもなれない人、美味い料理を出しているのに売れない店、キレイに咲いているのに売れない花、たくさんいると思うんだ、自分もそうだ、なり損ないたち。
 逆にたいして完成されていないのに成功している人たちもたくさんいる。二流なのに一流ぶってる料理人、たいして上手くないのに売れてるラッパー、ブースに立っているだけのDJ、たくさんいると思うんだ、自分もそうだ、なり損ないたち。

 これはいったいなんなんだろうって考えてたら、よく分からないという結論に至る。その分野を極めたわけではないけど稼いでいる人ってのはいっぱいいるし、その逆もって話だ。 
 実際に正解や答えをどこに持っていくのかを決めるのが世間一般であるパターンと自分自身ってパターンがあるから、注意深く観察しないと見逃す見過ごす見誤る。

 迷った時はまず自分どこにいるかよりも、自分がどこに行きたいのかを確認するのが大事なのかもしれない。
 例えば何か『芸』で生きたいのであればね。
 そんなことを伝えたかったわけではないが、そういう方向に話が進んだのでそういうことにする。

 足りないのが努力であれば簡単だが、そうではないから難しいということもある。

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