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【第7話】そして、警官はいなくなった・・・

こんにちは、 未来人J です!

前回は「ネットオークション」の話をしました。

今回は「警察」の話をします。

少し話がそれますが、

未来ではあるタイプの犯罪に対する

対応が非常に厳しくなりました。

例えば、

公務員が仕事で便宜を図るために

お金の授受を行うと、

わいろ罪になりますよね。

厳しめの刑罰をくらうはずです。

公務員という仕事で

公務員が国民に対して

公平に対応しているという

信頼を確保するために、

わいろ罪はあります。

これって、他の仕事でも

あてはまるんじゃないか。

という議論になりました。

というのも、

あれっ、あなたがそれをする?

って、多くの人が思う事件が

増えたからだそうです。

具体的には、

いじめを防止しなければならない

学校の先生が、いじめをしたり、

子どもを守るべきである

小学校の先生が、児童に手を出したり、

客の預金を保護しなければならない

銀行員が、客のお金をちょろまかしたり、

チカン撲滅を推進している

鉄道会社社員が、チカンをしたり、

火災の鎮火や防止をすすめる

消防士が、放火をしたり、

客の自宅を警備する

警備会社社員が、客の家に侵入したり。

ひとりがその犯罪を行うことによって

その仕事にたずさわる人たちの信頼にまで

影響を与えかねないような犯罪。

これには、犯人を報道する表現の仕方にも

少し原因があって。。。

例えば、僕が、学校の先生だとして、

いじめをすると、ニュースで

 学校の先生 J

と報道されます。

僕のことを知ってる人は

「Jだ! あいつ、学校の先生なのに

 人をいじめてたんだ!?」

って、思います。

でも、僕のことを知らない人は

「学校の先生が人をいじめてたのか。

 先生にいじめをするなって言われても

 説得力なくなるよね。」

と思う人が、それなりにいるそうです。

知人には「J」という部分が、

他人には「学校の先生」という部分が、

強く印象に残るのです。

当然、僕のことを知らない人の方が

圧倒的に多いので、

「学校の先生」という部分への

悪影響が大きくなります。

逆に、僕が銀行員だったとして、

行内でいじめをおこない、

 銀行員 J

とニュースで流れても、

「 銀行にお金を預けたくない 」

と思わないでしょう。

でも、銀行員Jが客の預金を横領すると

「 銀行に預けても危ないな 」

と思う人が出てくる。

そういう状況を回避するために、

職業の信頼を確保するための

刑罰法規適用に関する法律が

未来では作られました。

その仕事をしている人間が、

その犯罪を行ったらダメだと。

そう定められた犯罪は、

厳しく処罰されます。

たとえば、犯罪になるレベルのいじめを

一般人が行っても犯罪ですが、

大抵の場合、実刑まで行きません。

執行猶予がつきます。

しかし、学校の先生が行うと、

執行猶予がつかずに実刑になります。

めちゃめちゃ厳しいです。

法律制定時には、弁護士団体が

めちゃめちゃ反対運動してました。

でも、制定後は、そんなに

問題は起きてないんですよね。

それが嫌なら、

その仕事をしなければよいと。

だから、本当にその仕事をしたい人が

集まるようになってよかったそうです。

しかし、1つだけ問題が生じました。

警察官がめちゃめちゃ減りました。

警察官はリスクでしかないと。

犯罪を取り締まる警察官が、

実刑を受ける対象になるのは、

すべての犯罪。

警察官が過失で人にけがをさせたら

実刑になるなんて。

本気で警察官になりたい人で、

正義感の塊のような人でも、

少し引いちゃいます。

新しく警察官になる人は数える程度で、

現職の警官は転職できる人以外は

退官するまで生きた心地が

しなかったそうです。

でも、障害は起きなかったんですよ。。。

警察官が大幅に減っていく状況と

見事に並行して、

AIによる監視網が広がっていきました。

今の中国で「監視社会」と

問題になっている、あの状況です。

家を一歩でると、

人間が活動できそうな場所には

全てカメラが設置され、

パトロールドローンが

24時間体制で飛んでいて、

全てのDOARAにも

360度見ることができる

社外カメラが搭載されている。

何か犯罪を認識すると、

ドローンが急行します。

催涙スプレーとスタンガンを搭載してます。

一応、機銃も搭載されてるそうです。

犯罪は激減しましたね。

催涙スプレーで苦しんでいる容疑者を、

逮捕用のロボが回収に向かいます。

逮捕時に黙秘権の通知をしてくれますが、

AIは何でも知ってるので、

意味があるのかはわかりません。

一度だけ捕まったことがある

僕の知り合いは、

「 アナタニハ黙秘権ガアリマス。

 と言う無機質なAIの声に、

 何でも見透かしている感があって怖かった。」

と、言ってました。

ちなみに、家庭内暴力や虐待は、

結構、早い段階で

家庭内のAIに監視されてました。

「ア〇クサ、音楽流して♪」

(先日、

家庭内AIの先祖を使うことができて

感動しました!)

近い将来、ア〇クサたちの末裔が、

家庭内で起こる犯罪を

劇的に解決してくれます。

初期段階は、自動通報機能から

始まりますが、

僕の未来では、ドローンが

来るようになりました。

ドローンにチャイムを押されます。

その時は、必ずドアを

開けないといけません。

3回チャイムをおされてから、

1分後に突入してきます。

DCA って隠語がありました。

(D)ドローンの

(C)チャイムは

(A)諦めろ

ものすごく自然に

きづいたら、いつのまにか

AIが治安を守るように

なっていたそうですね。

家の中も家の外も。

まぁ、僕はその状況に慣れたので

特に何も思いませんが、

そういう状況になるのが嫌なら、

” あれ、その仕事をしている

あなたがその犯罪をする? ”

って、思われるような犯罪を

撲滅する努力が必要かもしれません。

でないと、いつか、

警察官になりたいと思う人が

いなくなり、代わりにAIが

治安を守る時代がやってきますよ。

なりたいなりたくないで思い出した。

なりたい職業代表!

プロ野球選手!

次回は「プロ野球」について話します。

お楽しみに!

注意 この記事はフィクションです。

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