「『なぜできないか』をいう者はリーダーになってはならない」
孫正義
「ソフトバンク」は今や日本を代表するIT企業であり、同時に、孫氏が我が国のビジネスリーダーの1人であることはいうまでもないことでしょう。以前、彼を描いた「あんぽん・孫正義伝」(佐野真一著・小学館刊)という本を読んだことがあります。在日朝鮮人として生まれ、苦労しながら努力を重ねて会社を立ち上げ、大成功するまでを描いたノンフィクションの大作です。この他にもネットを初め、孫氏を知るための情報は多く存在します。
以下に、ネットでも見ることのできる梶谷通稔氏の執筆による『「ソフトバンク 孫正義」物語』から孫氏のリーダーシップ論を引用し、回答にしたいと思います。
『真のリーダーシップの発揮に最も必要な要素は3つあると私は思っています。重要な順に挙げると、最初が「志」と「理念」。まず、志や理念を掲げることにより、その志の大きさやすばらしい理念に共鳴する能力を持った人たちが集まってきます。第2が「ビジョン」。似たような言葉ですが違います。第3が「戦略」。この3つです。そして事業を成功させるにあたり、この次に大事なのはインセンティブ(報酬)でしょう。(中略) この3要素を示せないリーダーにはついていくべきではないと、日本の学生諸君やサラリーマンの人たちにいいたい。』『桃太郎というお伽噺は実に優れた物語だと思っています。桃太郎はまず最初に、理念と志を掲げています。自分が世話になったおじいさん、おばあさんの住む村、その村人が鬼に苦しめられている。”彼らを救わなければ”をいう「理念」と”その鬼を退治するんだ”という強い「志」です。』
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