【桜井】ボーカルのこだわり

歌入れへのこだわり

桜井 「歌に酔ってる歌っていうのが嫌なんですね。曲によって求められている感情っていうのがきっとあると思って、その感情にできるだけ近い声の柔らかさや硬さだったりとか、音の切り方とか、何度も主観と客観繰り返しながら歌入れをしていく感じですね。だから、イントロがあって、最初の歌の声の出し方とかニュアンスはすっごいこだわる。」(NHK「SONGSスペシャル 2015年)


歌や歌うことはどういう存在?

桜井 「うまく歌いたいっていうのももちろんあります。それはテクニック的なものもあるし、低い声でふくよかにも鳴らしたいし、高い声でスティングみたいな声が出てもいいし、スガシカオさんみたいに倍音ふくらませてっていうのもあって、全部手に入れたいけど。でも、実際自分が歌うとなると、言葉と音楽と思いみたいなものをどれもうかずにぴったりまっちした状況で歌になっててほしいなというのがあって・・。出来れば僕は本番まで 声は出さないで本番の気持ちで歌いたいタイプなんだけど。僕は気持ちだけでやるんでだめなときもあるんです」(僕らの音楽 2009年)


羨ましいボーカリスト

桜井 「いっぱいいますよー。もちろん稲葉さんもそうですし。若手のね、Takaくんとか、髭男の方とか。宇多田さんとかね。そうやって歌の技術が高い方もそうですが、同時に中島みゆきさんとか吉田拓郎さんみたいに言葉が伝わる歌が歌えるって言うのも羨ましく思います。」(桜井和寿×稲葉浩志/ボーカリスト対談 2021年)

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