森本千絵さんが「HANABI」ジャケットについて語る

Mr.Childrenのジャケットや広告のデザインを数多く手がけるアートディレクター・森本千絵さん。
森本さんは、「HANABI」のアートワークも担当していますが、2017年5月、そのことについて、ラジオで話されていました。

【森本】
「私は、シングルの仕事では、『GIFT』と『HANABI』をさせていただきました。
花火っていうと、普通は、上に舞い上がってル大きなもの、花火ってみんなで観れるもので、空に見上げて見るもの。だけど、桜井さんの歌詞には、"臆病風に吹かれて波風が立った世界をどれだけ愛することができるだろう"って、決して上を見てるだけじゃなくて、もしかしたら、この花火は、晴れた時に上がる花火じゃない、歌詞をたどって行くと、そう感じるんですよね。"泣いて過ごしても平等に時は流れる"って、やっぱり、ずっと笑ってる時ばかりじゃない、前向きだけじゃない、後ろ向きにみる花火だってある、下を向いても花火がある。 だから、私は、氷の中の花火だったり、水たまりの中に映る花火をジャケットにさせていただきました。
一輪に咲く大きな花火も企画の中には入ってたんですけど、メンバーの皆さんに企画をご提案した時に、その氷の中の…普段だったら花火が見れそうもない凍りついた気持ちの中の花火を選んでくれて、そっちでいこうとなったんですよね。なので、夏だけのことじゃなくて年中、ここに気持ちをぶつけていきたいところっていうものを感じた時に、この曲を聴くと熱くなれて、目の前の壁を突破していけそうな気持ちになって…私にとっては、ジャケットの仕事をした、この「HANABI」は、大切な歌です。」

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