治すより新しく。

 もともと自分なんて大嫌いで価値なしだと思っていた。そしてそれは随分と自分を苦しめた。

 もちろん、そんな自分のままは苦しいし、病気も治したいと思った。ただ、治そうとしてもそう簡単には治らない。だからアップデートしていこうと考えた。

 そう思ってから数年、最近ふと思うと変われたなと思うところも多いと感じられる。うつっぽい症状があまり来なくなっていることを筆頭に、捉え方も良くなったし、孤独感もあまり感じないし、苦手なことも減った。そして、できることも増えた。それは自然と自尊心を育んだ。

 今日も通院していろんな話をしたが、先生が言うにはいい状態になってきているらしい。

 数年ずっと調子悪かったので、調子悪くない日々の過ごし方を忘れてしまっていて、なんだか居心地が悪い。昔はどうやって生活していたのだろう。

 数年、自分と向き合って、悪いところを潰しながらできることを増やし、数年後の自分に期待して、修行しているような感覚だった。考えることが多く、向き合っている時間も長かった。頭は暇じゃなく、忙しく考えていた。

 ただ、どうしても自分の許せないところが減ると、考えることが少ない。将来の不安はもちろんあるが、今考えても今の私の行動により左右するので、考えていても答えが出ない。なので、頭を使う時間が減った。僕の場合は、そういう向き合うところが日々のガソリンになっていた。

 最近は、そう言った理由で考えることが少なく、ガソリン不足でもある。やっぱりもっと自分に向き合う材料が欲しい。まだ24歳だから満足なんてしてられない。せっかく病気になったんだから、肩組んで新しい自分に向かって歩きたい。

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