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【仕事を効率化したい教員向け】先輩教員への忖度、もうやめません?

こんにちは、べいぶです!

今回は、どうにかして仕事を効率よくして退勤時間を早めたい!と考える先生向けに、「先輩教員への忖度、もうやめません?」というテーマでお話していきます。


教員をしていると、「なにそれ?」「なんで私に?」みたいなことがよくあります。特に若手の頃は先輩教員からいろいろなふられます。それが自分の業務ややらなければならないことならわかりますが、業務外のことであったり、誰の得にもならなかったりすることが多いです。


私はこれまで5校の中学校、高校を経験してきました。関わってきた先生の数はこれまでに500人は超えると思います。

生きていればいろいろな人がいます。それは先生と呼ばれる人も例外ではありません。いや、むしろ先生という職業だからこそ価値観が凝り固まりやすくなっているのかもしれません。


今回は、先輩教員についやってしまう、今すぐやめるべき忖度7つ紹介します。「たしかに!」と思うものがあれば、ぜひ実行してみてください。ただし、それで起きたことに関しては責任は取れませんので、やるなら覚悟をもってやってください


やめるべき忖度①:「そういう仕事は若手が率先してやるべきなんだ!」を真に受けること

職場によっては、朝掃除をすること、勤務時間外に挨拶運動をすること、お茶出しすること、ごみ捨て、共有スペースの掃除、他にも誰の仕事なのか不明瞭な仕事がたくさんあります。

そういう誰がやるか特に決まっていない仕事について、「若手だからやるべき」と論理づけるのは組織としてとても乱暴です。


以前はそれで成り立っていたかもしれませんが、今は時代が違います。多様な価値観を持つ若手も増えてきています。「若手がやるべき理論」はもう時代遅れです。

必要な仕事なら組織として全体で動くべきだし、ただでさえ不要な業務は削減しようとしている中、突然理不尽に自分だけ仕事が増えるのは納得がいかない人も多いでしょう。


やめるべき忖度②:「お手すきの先生、ちょっと来てください」で忙しいのにほいほい行ってしまうこと

以前の私もそうでしたが、自分の仕事が忙しいのについついその言葉に反応してすぐにレスキューしに行ってしまっていました。

しかし、忙しいなら自分の仕事を優先すべきです。

それなのに、突然他人からふられた有志の仕事を安々と引き受けるのなら、あなたは以前の私のように自分で自分の首を絞めています。


忙しいのに他人からの仕事をほいほい引き受けてしまう人の心理は、「その人から好かれたい」「他の先生からの評価を高めたい」といったところではありませんか?

もちろん、その人から好かれたり他の先生からの評価を高めることは職場の人間関係を良好にしていくうえで重要な要素です。


しかし自己犠牲までして助けるべきでしょうか?

しかも「お手すきの先生」と言ってくれています。緊急事態が起きたわけではありません。

その人が突然全体に仕事をふっているのだから、協力できないことはあって当たり前です。自分の仕事と比べて自分の方が大切だと考えるのなら、迷うことなく自分の仕事を優先させればいいのです。

もしそれを後でグチグチ言ってくる人がいたら、その人はおそらく仕事もできないし生徒からもたいして慕われていないので、無視して飲み会のネタにでもしましょう。


やめるべき忖度③:「これちょっとやっといてくれる?」をいつも安請け合いしてしまうこと

あなたは誰のために仕事をしているのですか?私もそうですが、ほとんどの先生は「子どものため」に教員になったはずです。

同僚を助けるための便利屋になったのではありません。


私もよく先輩教員に言われます。しかし、安請け合いはしません。

私も暇ではありません。クラス、授業、分掌、部活動、他にもいろいろな仕事を抱えています。暇があるなら教材研究でもしたいです。だからこそ時間を大切にしているし、その大切な時間を安々と使いたくはありません


頼まれたことが本当に子どものためになり、やるに値することだと納得できればやります。頼んできた人が何を考え、何を目的にやっており、どの部分を依頼してきて、いつまでにやればいいのか、質問します。

このフィルターを通すと、自分だけでなく相手の本気度も上がります。効果のあることはお手伝いするけど、適当にやるならその人だけでやればいいのです。


とにかく、便利屋さんになってはいけません。自分の時間を大切に使ってください。時間は無限ではありません。限られた時間内でどれだけ子どもの成長に寄与できるか、自分の時間をできる限り生産性のある時間にしてほしいと思います。誰かから「都合のいい人」と思われると、余計な仕事がどんどん降ってきますよ。



やめるべき忖度④:「(根拠もなく)それは間違ってるよ」と言ってくるのを信じ込むこと

職員室に限らず、「それは間違ってるよ」と突然指摘してくる人はいます。理由や根拠があるならまだ議論にもなるのですが、ときどき根拠もなく、これまでの経験則で間違ってると指摘してくる人がいます。

今の時代、何が正解かわからないことばかりで、先輩の経験則が通用しないことはよくあります

私も自分が試みた指導について先輩教員からいろいろ言われたことがありますが、大問題に発展したことはあまり記憶にありません。

特に教育という分野においては、合っているか間違っているかはふたを開けてみないとわからないことも多く、自分が正しいと思ったらやればいいのです。正しいと思ってやったことを周りから「間違っている」と言われるなら、根拠を照らし合わせましょう先輩だからいつも正しいなどということはありません

根拠がなく言ってくるだけなのであれば、参考にとどめましょう。「なるほど、そういう意見もあるんだな」程度でいいです。


以前の私は、先輩は正しくて自分は間違っていると勝手に思っていました。しかし、何でもかんでも自分は間違っていると思ってやっていたら、子どもたちもなかなかついてきません

常に勉強し、正しいと思ったことは、自信をもって実行しましょう。本当に間違ったら、そこで修正すればいいのです。


やめるべき忖度⑤:残業時間を実際よりも低い数字で出させること

働き方改革の一環で、教員の残業時間について自治体ごとに規定が定められているところがあります。

いずれにしても、あなたの職場の中で残業時間を実際よりも低い数字で出させる、つまり残業していないと虚偽の申告をさせるような指示は無視してかまいません

虚偽の申請をしないと自分に不利益が生じるならいいと思いますが、そうではなくただ上からの指示で残業時間を操作するのはやめるべきです。


長時間残業する教員の多くは、そもそも業務量が多すぎることが多いです。残業時間の上限を定めたところで業務量は減るわけではありません。それにもかかわらず、残業時間を減らす策として本人の努力に頼ることしかしないのは、管理職としてあまりにも怠慢です。


自分の労働環境は自分でしっかり守りましょう。先輩や管理職のご機嫌をうかがい、我慢しながら仕事をするのはもうやめませんか?


やめるべき忖度⑥:先輩教員の武勇伝を長時間聴くこと

先輩教員の武勇伝を10秒以上聞くのは今日で終わりにしましょう。

「オレたちの時代はこうだった」
「昔はもっとひどかった」
「こんなことがあってオレはこうやって対処してきたんだ」
「あいつはオレに頭が上がらないはずだよ」

武勇伝を話し始めたら、どうしたら相手が話したくなくなるかを考えたほうがいいです。

冷たい人間だと思われるかもしれませんが、先輩教員の武勇伝を延々と聞かされたところで決して自分のプラスにはなりません

そもそも時代が違うし、「オレたちの時代は」「昔は」「あの頃は」と言われたところで現代の問題にはほとんど参考になりません。


しかも、これを読んでいる人は意識の高い人が多いと思いますが、勤務中は暇ではないはずです。無駄な時間を極力減らし、子どもたちのために割く時間を増やしたいと考えているはずです。


先輩教員の話を時代の比較対象の知識として持っておくのはいいですが、そんな話は現代の子どもの役には1ミリも立たないので、自分の仕事を遂行することに全力を尽くしましょう


やめるべき忖度⑦:そんなに重要ではない報告書をキレイにまとめること

報告書はキレイにまとめる必要はありません。もしどうしても提出が義務なのであれば、要点だけ端的に書いて終わりにしましょう。

やり直しを命じられたら、具体的にどんなことを書けばいいか上司に質問しましょう。できる上司であれば、考えて最適な答えをくれるはずです。できない上司であれば、質問に答えられず適当に終わらせようとします。


私も若手の頃ありました。毎回出張の度に報告書を提出することになっていましたが、内容の要約、学んだこと、それをどのように今後に生かしていくか、などを書くことになっていました。

はっきり言いますが、それをキレイにまとめる時間があるなら授業準備などのもっと優先順位の高い仕事に取り掛かりたいです。

教員の場合、出張は普段の2倍以上の仕事量になります。
・自習の場合の自習課題の準備
・授業変更や自習監督のお願い
・出張届の作成
・授業変更した場合のその日の授業(出張した日の授業がなくなるわけではない)

そして報告書。


本当に、日本の教員は授業以外の仕事をしすぎです。


報告書をキレイにまとめたところで、それが組織の役に立つかというとそんなことはありません。もし学校全体で共有した方がいいと管理職が判断するのであれば、そこでしっかりとしたものを作ればいいのです。自分の作成した報告書が自分以外の人の役に立たないのであれば、力を入れてすべき業務ではありません


もし報告書をやり直すように上司から言われても、気にしすぎる必要はありません。報告書をわかりやすくまとめる力はあるに越したことはありませんが、それができることと授業力が高いことは必ずしも比例しません。

それよりも、授業構成を考えて生徒にとって効果的な授業を行うための準備をするなど、優先順位の高い仕事をする時間を多く作りましょう


まとめ

やめるべき忖度①:「そういう仕事は若手が率先してやるべきなんだ!」を真に受けること
やめるべき忖度②:「お手すきの先生、ちょっと来てください」で忙しいのにほいほい行ってしまうこと
やめるべき忖度③:「これちょっとやっといてくれる?」をいつも安請け合いしてしまうこと
やめるべき忖度④:「(根拠もなく)それは間違ってるよ」と言ってくるのを信じ込むこと
やめるべき忖度⑤:残業時間を実際よりも低い数字で出させること
やめるべき忖度⑥:先輩教員の武勇伝を長時間聴くこと
やめるべき忖度⑦:そんなに重要ではない報告書をキレイにまとめること

教員を目指す人の多くは、子どもたちにかかわりたい、子どもたちの成長に寄与したい、子どもたちに自分の専門分野を教えたい、など、子どもたちのために働きたいと思って教員になる人ばかりです。先輩教員に忖度するために教員になったわけではないはずです。


あなたにはあなたの仕事があります。ぜひ自分の信念をしっかり持って子どもたちと接してあげてください。


子どもの成長に寄与したいと考え日本の未来に貢献したいと思っているあなたが、自分の意見を表明し、それが原因でいじめや嫌がらせなどの低レベルなことが起きてしまったら、その職場は働く価値はありません

子どもたちには申し訳ないとは思いますが、あなたの健康を壊してまで働くべきところではありません。子どもたちだけではなく、自分自身も大切にしてあげてください。


この記事があなたの役に少しでも立てれば幸いです。


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