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【子供との関係がうまく築けない人へ】褒めるとか叱るとかの話ではない

こんにちは、べいぶです!


今回は子供との関係がうまく築けない人向けに、「どうしたら子供と良好な関係が築けるのか」について話していきたいと思います。

子供との関係がよくなく、言うことをまったく聞いてくれない!なんて状況はイヤですよね?

そんなことにならないように、子供との関係も良好、自分の感情も良好な状況を作ることができるための考え方についてお話していきます。


私は年間に100人以上の中高生と関わる10年目の教員です。私は教員になりたての頃、生徒との関係を築くことが苦手でした。叱ることも多く、叱り方もうまくはなかったので、生徒との距離をどんどん遠くに感じることも数多くありました。


しかし勉強を重ね、経験を重ね、子どもとどう接することが一番子どもの成長に効果的なのかが徐々にわかっていき、今では子どもたちとの関係をうまく築くことができています

今回は、私が普段意識している「子どもと接する上で意識すべきポイント」についてお話していきますので、ぜひ参考にしていただければと思います。


結論:子供を「承認」する

この「承認」がないと、いくら子供を褒めても叱っても効果的には働きません。

承認とは何か。

承認とは、「認めること」。

わかりやすく言うと、「『ちゃんと見ているよ』というメッセージを伝えること」です。


この「ちゃんと見ているよ」のメッセージを普段から伝えていないと、子供をいくら褒めたり叱ったりしても効果は出ません

例えば、ある子どもがまだその人から「承認」されていると感じていない状態で褒められたとき、こう思うでしょう。

・(普段見ていないくせに)
・(好かれようとしてんの?)
・「ありがとうございます(別に嬉しくない…)」


ではこれが、「承認」されていると感じている人から褒められた場合はどうでしょう。

・(いつも見ててくれてたもんな!)
・(見守っててくれてたもんな!)
・「ありがとうございます!!!(よく声かけててくれてたから頑張れた!本当に感謝!!)」


普段から承認を重ねていると、子どもの反応はまったく変わってきます


では叱られた場合はどうでしょう。

子どもがその人から承認されていると感じていない状態で叱られた場合。

・(いや、結果ばっかり見てそれまでの私の頑張り見てないよね?)
・(なに、突然⁉ いきなり怒るなんて意味がわからない!)
・(たしかにあなたの言う通りだけど…なんか釈然としないな…)


子どもがその人から承認されていると感じている状態で叱られた場合。

・(やっぱり見られてるな…。ちゃんとやらないとダメだ!)
・(その通りだ。あそこで自分が手を抜いたから失敗につながったんだ。反省しないと…」
・「はい、申し訳ありません!(グーの音も出ません…)」


叱る場合も褒めるときと同様、「承認」という土台がないと効果が出ません。


承認することで、子どもに「ちゃんと見ているよ」というメッセージを日頃から伝えていくこと、これが何よりも大切です。承認という土台の上に、褒めたり叱ったりといった行為が意味を成してきます


この承認があれば、子どもたちを褒めると何倍もの効果が出るし、反対にいくら叱ってもあなたから心が離れていくことはめったになくなります。


承認の仕方は意外とシンプル

普段から「ちゃんと見ているよ」というメッセージを伝えましょう。

保護者を見ていると、多くの人は声掛けを面倒くさがってしまい、メッセージを伝えていないように感じます。

子供の年齢が上がっていくにつれ、特に男の子は口数が減っていくものですが、見ているよというメッセージはしっかり伝えましょう

頻繁にではなくてもかまいません。子どもは、見られていないと思うと見られようとして悪さをしだします。


これを読んでいるあなたも、実はメッセージを伝えることをサボってしまっているのではありませんか?


普段からメッセージを伝えていない人は要注意です。いざというとき、あなたの言葉が子供の意とはまったく反対に受け取られてしまう可能性があります。「自分かも…」と思う人は、今日からすぐにでも子供との接し方を改めましょう。


承認の仕方ですが、別にたいしたことを言う必要はありません。意識して褒めようとしなくていいし、叱ろうとしなくてもいいです。見たこと、聞いたこと、不思議に思ったことをそのまま口にすればいいのです。

・宿題をしている子供に向かって、「お!宿題しているね!
・先生から子供が頑張って結果を出したと聞いて、「〇〇先生が褒めてたけど結果出したの?
・読書していた子供に後から、「読書してたね!何の本を読んでたの?
・最近スマホいじりをしている子供に、「スマホにおもしろいゲームでもあるの?

など、見聞きしたことや疑問に思ったことをまずは単純に伝えます。ここでは褒めも叱りもしないニュートラルな感情で伝えるのがポイントです。

多くの保護者を見ていて、親や先生の指摘をしっかり受け止める子どもの親ほど、この承認の声掛けが多いです。褒める、叱る声掛けよりも、承認の声掛けの割合が多いのです。


まずは、自分はあなたをちゃんと見ているというメッセージを伝え続けましょう。褒めたり叱ったりするのは子どもが継続してその行動をしたときの方が効果が高いことが多いです。


まずは褒める、叱るの前に承認というクッションを一つ挟みましょう


この記事があなたの役に少しでも立てば幸いです。

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