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絶望か、希望か|これからの生き方vol.0

7つの悲劇

今まで、このマガジン内で、以下のような悲劇が起こることを予言的に述べてきました。

1、経済的に大きな打撃を受ける

2、日本社会が、加速度的に窮屈になる

3、愛を知らずに死ぬ人たちが増える

4、寿命は伸び、幸福度が低下する

5、大きな天災が訪れ、復興の目処が立たない

6、全てのコミュニケーションが、劣等感ベースになる

7、多くの社会的な死が、続々と問題となっていく

これらは避けようがない

このような七つの現象をお伝えしてきましたが、キーワードは、

記憶、劣等感、差別、経済的没落、社会関係の崩壊…

などが挙げられると思います。

今後の日本に起こりうることとして、このような悲劇を述べる理由は以下の通りです。

■ タイパ、コスパ重視による信頼性の欠如は止められないから
■ すでに起こっているゲームチェンジに気がついてほしいから
■ 最悪の状況になるまでに、準備しておいてほしいから

今後、この日本社会では、以下のように分断が進むと、私は考えています。

1 社会に適応する集団

社会に適応することを求め続ける方々も、一定数いらっしゃると思います。

今だに「いい大学に行ければ、人生はより良くなる」「いい会社に勤めれば、人生はより良くなる」「年収が高ければ、人生はより良くなる」などと信じて疑わない方々です。

ある側面においてはそうでしょう。
しかし、この状況も長くは続きません。

というのも、日本の平均年収は、会社員で400万円台半ば。
その給料で、海外旅行を思う存分に楽しめなくなっています。

海外では、ランチが2000円台からになっていますし、燃料費も高騰しています。
この日本社会にいかに適応し、結果を出し続けても、高が知れている、というのが今の日本の現状なのです。

2 社会と距離を置く集団

そういうことに敏感な方々から、経済システム以外での幸せを求めるアクテビティが生まれてきています。

例えば、キャンプやUターン、Iターンなどの動きです。
もちろん、田舎に住むことにはハードルもあるでしょうが、フルリモートの働き方がコロナ以降、一定の割合で浸透した結果、現実的な選択肢となりつつあります。

お金を稼ぎ、そのお金で商品を買い、その商品で幸福感を感じる。
こういう経済システム依存的な幸福の達成の方が、現実的ではなくなってきているというのは、明らかなのです。
これは、あくまでどれだけ敏感かということも去ることながら、この社会にどれだけ絶望できるか、ということが大きいようにも思われます。

あなたは絶望派ですか?希望派ですか?

あなたは、社会に対して、絶望していますか?
それとも、希望を持っていますか?

希望派の生き方

希望派の生き方とは、何かにすがり続けることを目的としてた生き方です。

例えば、経済システムにすがる。
年収を上げる。
経済的な自由を享受する。
家族で処理できないから、お金で解決する。

他にも、保育システムに頼る。
年収の範囲で定められた保育料を払う。
均一的な保育サービスを子どもに与える。
家族で処理できないから、お金で解決する。

恋愛も恋愛システムに依存。
マッチングアプリを利用。
条件で検索。
自分の人生が有利に進むような相手と結婚する。

何かにすがって、幸せになるか?

論理的には可能なこのような生き方ですが。
現実には、無理がたたっています。

昭和のようには年収は上がりません。
全てをお金で解決することは、不可能です。

子どもに対しての予算は、高齢者を支えるための予算とトレードオフです。
高齢者を生かせば、子どもがなおざりにされる。
現政権は、高齢者に対してのケアを切り捨てることはできません。
(仮に、政権交代が起ころうが、同じです)
多くの支持者は、高齢者ですから。

経済システムの中で最適解を探せば、幸せになれるのか?

答えは、NOです。

時間あたり・一人当たりの生産性は1980年代後半を堺に、下降し続けています。
これは日本人の生産性が下がり続けているというよりも、日本企業の収益構造の生産性が世界標準に追いつけなくなった結果です。
早い話が、日本企業が儲けようとしているビジネスモデルはオワコンなのです。

保育システムの中で最適解を探せば、幸せになれるのか?

あなたは、子どもを預けている保育士や保育園を信用できますか。
私はできません。

もちろん、給料が安い中で必死で働いている保育士の方々には尊敬する部分もあります。
しかし日本政府の見解として、保育に金を回す意図がないのは明らかです。
つまり、安月給でこき使われている方々に鬱憤が溜まり、悲惨な出来事が起きることは避けようのないことです。
私はそういう意味で、保育園や保育士を信用できません。
あくまで、国策レベルの話です。

恋愛システムの中で最適解を探せば、幸せになれるのか?

近年、定年後の離婚が増加しています。
俗にいう、熟年離婚というヤツです。

その背景には、役割の消失があります。

 老後資金を計算し、「貯金がぜんぜん足りない」と妻に激怒。これまでの家計管理を妻から細かく聞き出し、「何をやっていたんだ」「俺はこれまですごく稼いだのに」などと暴言を吐いたり、暴力をふるったりするようになった。
 妻は夫から渡される生活費をやりくりしてつつましく暮らしていたが、子どもたちの学費や住宅ローン返済、夫の両親の病気などもあり、貯蓄は思ったほどできなかったという。
 夫は高収入ではあったものの、頻繁に仕事の付き合いと言って飲み会やゴルフにでかけ、浪費が多かった。
 子どもたちが独立することになり、2人だけの生活は耐えられないと、妻は家を出た。

https://www.asahi.com/articles/ASS8533ZRS85UEFT002M.html より引用

結婚の目的は、子育て・節税・相続です。
結婚システムを利用する目的は、結局は金なのです。

では、恋愛システムはどうか。
当然のことながら、結婚が目的です。

つまり、子育て・節税・相続のための結婚と、そのための恋愛。
このような図式が昭和から続いています。

その上で。
リアルな出会いがなくなった世代にとって、マッチングアプリは必須。
リアルからマッチングアプリに戦場が移っただけ。
結局この社会は、恋愛や結婚に「金のため」以上の意味を見出すことができていません。

絶望派の生き方

以上のことをふまえた上で、あなたはどう考えますか。

仕事で金を稼ぐ。
一定の貯蓄ができれば、結婚する。
結婚したら、子どもができる。
子どもは保育園に預ける。

しかし、全ては腐り切ったシステムの中の行いです。
システムの外側で生きることはできません。

ただ、絶望すれば話は変わってきます。
システムの外側を作ることは可能なのです。

この連載はこれ以降、解決策について紹介したいと思います。
そのためには、一定以上の絶望が必要です。

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