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ワタシと休みと照葉スパリゾートと

「照葉に行きたい...」

出勤時間にちょうど職場の前を通る照葉スパリゾートの巡回バスを眺めながら何度そう呟いたことだろう。

最近は仕事の繁忙期に加え、引越し、資格試験が重なり、忙しさの極みのような日々を送っていた。何とか全部落ち着いた頃には有難いことに新しい仕事を任せてもらえるようになった為、暇とは言い難い日々。

肉体的にも精神的にも疲れが溜まって口内炎やニキビの不調も出まくっていた為、照葉スパリゾートに行くことを決意。
※照葉スパリゾート= 岩盤+入浴で“1日中楽しめる福岡の新別天地(公式HPの謳い文句をそのままコピペ)

朝早くから、照葉に行くために掃除、洗濯、料理、皿洗いなど一切の家事を済ませる。

博多を10:40発のシャトルバスに乗り込み、いざ出発。

福岡都市高速の碧と空の青を横目に50分近くバスに揺られ照葉スパリゾートへ到着。

靴箱の鍵と一体型のICバンドをゲートにかざしてからターンスタイルゲートを通る入館スタイルはまるで東京ディズニーランドのよう。(大袈裟)

着くやいなや、服を脱ぎ散らかし大浴場へ。ジェットバスに全身の疲れを癒してもらう。この時、ここは天国か。いや、天国だと確信した。

その後は露天風呂をいくつかまわったところで、お昼の時間になっていることに気づき、一旦風呂から退散。

2階にある「御膳屋」というご飯屋へ。平日ということもあり閑散としてはいたが、3組ほど客が見受けられた。カップル、女性2人組、老夫婦が食事している中、アラサーが1人席に座る。

そんなにお腹が減っていた訳では無いため、比較的軽めのざるそばを注文。「ICバンドよろしいですか?」と店員さんに声をかけられ、おずおずと腕にはめていたバンドを差し出す。バンドを「ピッ」とするだけで会計が済むのでお金を使った感覚が薄まり、つい使いすぎてしまうという魔のシステムだ。(退場時に一括で精算)

もそもそと10分ほどで食べ終わると「ご馳走様でした。」と店員さんに声をかけ、そそくさと席を立つ。

お腹も満たされたところで、休憩スペースで仕事関連の本を1冊読み終えた。普段はプライベートの時に仕事にちょっとでも関連することを考えるのは億劫になりがちだが、環境や身体のコンディションが違うとこうもスッキリ整理できるのかと1ミリの薄っぺらい感動を覚える。

キリのいいところで、岩盤浴へ。「汗蒸幕」と呼ばれる岩盤浴の部屋はオルゴールが流れる中、寝転ぶと天井に照らされたライトが星空のように見えるという素敵空間だ。そんな素敵空間に10分ほどいただけでも滝のような汗が流れ始める。周りがカップルだらけだったことから目を背けるために「体内の〜イヤのもの〜ぜんぶ〜でろ〜」そんなことを念じながらひたすら目を閉じていた為、せっかくのライトをそんなに堪能できなかったのが悔やまれる。

岩盤浴の後はもう一度温泉へ。寝湯で風を感じながらひたすら流れる雲を視線で追う。雲を眺めながらボーっと「うわ、あの雲...人の鼻の穴に見える」とか考えている時は人生の中で最高に無駄な時間すぎて一興だ。

温泉もしっかり楽しんだ後はきっちり体を洗って出る。髪を乾かすというとてつもなくめんどくさい行為をこなした後、「プハーッ」とオッサンくさいセリフを吐きながらフルーツ牛乳を飲んだ。フルーツ牛乳が特段好きなわけではないが、温泉に来たなら(自分は珈琲牛乳が飲めないので)フルーツ牛乳だろう。

今、帰りのシャトルバスに揺られながらこの文章を書いている。某ロボットアニメのキャラが作中で「風呂は命の洗濯よ」と言っていたが、正にその通りだと思った。

さぁ、明日から仕事頑張るぞ。

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