失敗しないアドバイスの仕方
人から相談を受けて親身になってアドバイスをしてみたものの
全く相手にアドバイスが響かなくて
「せっかくアドバイスしているのに」
とモヤモヤした気持ちになったことはありませんか?
今日はそんなモヤモヤを取り除く話。
どうして、あなたの言葉は伝わらないのか?
まず、あなたは相手に対してどんなアドバイスをしていますか?
相手からされた相談と自分が返したアドバイスを書き出して見てください。
書き出しましたか?
それでは次に、相手の気持ちになってみましょう。
それを知るには、あなたが自身が誰かに相談する時に何を求めているのかを振り返ってみるのが一番早いでしょう。
あなたが、誰かに相談する時どんな気持ちになっていますか?
また何を得たいと思って相談していますか?
ちょっと目を閉じて考えてみてください。
・・・・
・・
・
考え終わりましたか?
どんなことが頭に浮かびましたか?
困っている、どうしたらいいか分からない、焦っている
この人なら解決してくれるかも。
今の悩みを解決するには何をしたらいいか知りたい。
いろんなことが頭に浮かんだと思います。
ただ、それらの気持ちをまとめると
おそらくあなたは
「いま目の前にある問題をどうやったら解決できるか?」
ということなのではないでしょうか?
たとえば、虫歯になって歯が痛い、その時に歯医者さんに求めているものはなんでしょうか?
「どうやったらこの歯の痛みを止められるか」
ですね。
歯が痛くて歯医者に行って、歯の痛みを取らないまま
歯の痛みが発生するメカニズムや虫歯にならない歯磨きの方法を説明されたとしたら
どんな気持ちになるでしょうか?控え目に言っても
「そんなんいいから、早く痛みを止めてくれ!このやぶ医者!」
という気持ちになると思います。
実は、まさにアドバイスを受ける側も同じ気持ちになっています。
「自分の目の前にある問題(≒痛み)はどうやったら解決できるのか?」
さて、その気持ちが理解できたところで、先程書き出したあなたのアドバイスを見返してみてください。
それらのあなたのアドバイスは、
すぐに相手の問題(≒痛み)を取り除けますか?
これがNoであるならば、相手があなたのアドバイスを聞かないこともやむをえないことかもしれません。
どんなアドバイスが効果的か?
では、アドバイスをするとしたら、どのようにすると効果的なのでしょうか。
これは、非常にシンプルな回答です。
アドバイスを一言で言い切る。
たとえば、 なかなかダイエットができずに悩んでいる友人から
「どうやったら痩せられる?」という質問に対して
日々の食生活を見直して、脂っこいものを避けたり、肉やお酒を控えて、夜9時以降はなるべく食べないほうがいいよ。
なんて言ったところで、これが真理だとしても、十中八九、行動しません。
この場合は、
夜は、バナナだけにしろ。
とか
酒は飲んでも3杯までにしろ
こちらのほうが、実践してみようかな、という気持ちになるのではないかと思います。
仮に、「バナナ」だけは無理、「3杯までは無理」と言い出したら
更に他の策を言い切る形で伝えてみてください。
相手は、歯が痛くてしょうがない状態です。
長々しい口上を垂れるよりは、一言で言い切ったほうが相手も安心する上に
問題解決までの時間もその分短くなるので、非常にありがたがられます。
相談を受けた際にはぜひこの視点を活用してみてください。
それでは。
元落ちこぼれエンジニアです。自分の落ちこぼれ経験をきっかけに人材教育に興味を持ち、誰でも最短で成果が出る教育ノウハウを提供しています。