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【元気があれば何でも出来る。けど。。。】

世の中には2種類の人間がいると思う。変わる人と変わらない人だ。

最近1つの節目というか、昔の事をよく思い出す事がある。昔というのは今から大体20年ぐらい前、僕がまだ14歳ぐらいの時だ。思春期に入り、当時通っていた学校や学生生活に違和感を感じ、将来の事を考え始め、新しい事に挑戦し始めた時期だ。その後すぐに転校した事を始め、人生がガラリと変わり始めたのは思えばこの時期からだ。今は当時では想像もつかなかった様な別の人生を歩んでいる。人生何があるか分からないから面白い。

マクロの話をすると、当時と変わったのはテクノロジーが進化した事での生活の変化と、僕も含め知り合いもみんな歳を取って来た事だ。20年も経てばそりゃ歳も取る。

一方で変わってない事もある。昔から変わっていない人は今でも当時と同じ事をやっているし、同じ言葉を発しているし、同じ様な生活や生き方をしている様に見える。去年23年ぶりにハワイ島のとある浜辺を訪れた時も、情景は当時とまったくと言っていい程変わっていなかった。強いて言えば、僕自身が成長して大きくなった事で、当時よりも随分浜辺が小さく見えたぐらいだ。



昔まだ僕が中学生だった時にサッカーをやっていたチームの監督を、最近たまたま見ていたYouTube動画で発見した。当時とは違う、とある別の社会人サッカーチームの監督をしているのをそれで偶然知った。「ああ、まだやっていたのか。」と思いながら動画を観ていて、その監督が20年前と同じ言葉をそっくりそのまま選手達に言い聞かせていた。それ自体は意外な事でも何でもないのだが、最近何だか色んな事が腑に落ちないというか、違和感を覚える場面がある。

テクノロジーのあまりの凄まじい進化のスピードに対して、僕達が着いていけていない様な感覚だ。この20年ぐらいの間に何世代分もの時間を過ごしているというか、浦島太郎の様な感覚と言ってもいいかもしれない。着いていけていないというのは、スマホやパソコンを上手く使いこなせているかとかそう言った事ではなく、人の生き方そのものが変化に着いていけていない様に感じる。色んな事がとても懐かしく感じる一方で、同時に結局いつまで経っても何も変わっていないという、いい側面と悪い側面が入り混じった何だか非常に説明しづらい感覚だ。

人の肉体だけ歳をとり、テクノロジーは進化したが、自然からしたらほんの一瞬の時間に過ぎないというか、他のあらゆる普遍的な事はそのままに感じる。戦争も未だになくならない。流れている時間軸に膨大な差がある。やはり上手く説明出来ない。



人はある程度成長して人間形成が進むと、それ以降の人生はあまり変わらない人が沢山いる様に見える。例えば小さい時からサッカーばっかりやってきて、大人になっても社会人チームなどで本格的に続けている人は、それ以降の人生も何らかの形でサッカーに関わる仕事に携わっているだろうし、運動が昔から嫌いなのに大人になってから急にサッカーを始めると言っても色んな意味でそんなに簡単ではない事は容易に想像がつく。

生き方を変えるには膨大なエネルギーを要する。きっかけ、体力、時間の確保、金銭的余裕、興味や強い意志、周りの人の理解などあらゆる要素が噛み合う必要があるからだ。火事場の馬鹿力というか、窮地に立たされたり余程の事がない限りは、人は中々今やっている事や生活や生き方をまったく別のものに変えようとはしないと思う。人は基本的に変わりたくはないし、変わる事は簡単な事ではないからだ。例えば今までとは違う、まったく新しい職に着く場合にもそれ相応の訓練が必要だ。最近よく聞くリスキリングというやつだ。



何でもかんでも誰でもとにかく変わればいいと思っている訳ではないが、道は1つではないし、別の生き方も出来るという事は知っておいた方がいいとは思う。

他を知らない。別の人生を知らない。他の生き方を知らないというのは少し危険だと思う。人が使い捨てのモノみたいに扱われ、変化が激しい現代では特にそう感じる。道は沢山あるし、いくらでもあるし、人は何にでもなれるのだ。日々の行動、考え方、心のあり方、接する人はすべて自分自身が一瞬一瞬選んでそうしている。嫌なら変えればいいだけの事だが、さっきも書いた様に口で言うほど簡単ではないのかもしれない。

無意識に自分を決めているのはいつだって自分自身だ。変えようと思えば変えられる。そしてそれはいつからでも間に合うし、遅過ぎるなんて事は決してない。ただ、それには色々な気づきが必要で、色んな事に興味を持ち、聞く耳を持って色んな人と話し、何より思った事を実行に移して行動する事が必要だ。そしてそれは当然一夜にしては変わらず、長い年月をかけていつの間にか変わっていたという様に後で振り返って気がつく事だ。

P.S. 「ひとつのボールを一緒に追いかけた仲間は一生の宝です。」

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