「男はね」「女はね」「日本はね」←主語でかいよ…

 ネットでは、主語を大きくとって物を語る人をよく見かける。
素直に「私が付き合った男はみんな浮気したの」と言えばいいのに、「男はみんな浮気するものなの」とか書いたりする。「女は買い物長いからな」とかもね。主語は何でもいい。「日本」でも「外国」でも「子供」でも「大人」でもね。まあ人間の主語を大きくするときが一番悪質かな。
 とにかく大きく言って、相手の共感性を高める遊びはどこでも見かける。たしかにその遊びは楽しいらしいし、実際主語を大きくすると話が面白くなるってのは事実だと思う。詳細を割愛することで、話の展開はよくなるし、なんかいいこと言った風や話のオチにも使える。僕もたまに使うことはある。
 でも主語デカ話ばかりを連呼されると面倒くさいし飽きる。さらには悪乗りでただのレッテル貼り遊びになっていることも多々ある。
 そんなときに「根拠は?」と返しても、「みんな言ってる」かあんまりおもしろくないエピソードが返ってくる場合が多い。
 なので主語デカ話は主語を最小に縮小して聞くことにしてる。
 「へえ、この人の父さん、浮気してるのか」
 「この人が前に言っていた、高校時代の恩師も浮気してんのか」
 主語デカ野郎は自分が言いたいことの実例を探すことに頭がいっぱいで、例外を探す脳がないのだろう(ここ話のオチ)。

#コラム #エッセイ #短文 #ネット口喧嘩顔真っ赤バトル    

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