「ムーンカーフ」が出来上がるまで。

こんばんは、久間健裕です。

この度、ひとりで舞台をやることになりました。
来たる5月26日(水)、配信オンリーでひとり芝居に挑戦します。

「やることになりました」なんて、あたかも誰かからの依頼があったかのように書いていますが、企画したのは紛れもない僕自身です。僕ひとりでやることを決め、小屋を抑え、スケジュールを決め、脚本を書き、台詞を覚えて、稽古をし、本番で披露する。なんだったら音響や照明なども担当するという、ほぼほぼセルフプロデュースの公演です。

何故こんなことを決めたかというと、完全に思いつきです。
いや、ちょっと嘘つきました。漠然としていますが、一応きっかけがあります。

まず、今の自分がどの程度の俳優なのかを測りたい、というのがあります。ネジマキトカゲやマチルダアパルトマンでは、周りの劇団員やメンバーと共に創作をして、本番を迎えています。もちろんそこで得られるものは沢山ありますし、様々なことをやらせて貰えるのでとても助かっていますが、逆に周りに人がいることに甘えてしまっている部分もあるなと思ったんです。自分ひとりで何が出来るのか、自分の強み、弱み、魅力はなんなのか。それを一度まっさらな状態で確かめて、個人のスキルアップに繋げたい。そういう思惑です。

また、僕個人に対して世間の人たちはどれほど興味を持ってくれるのか、それを確かめたいというのもひとつあります。悲しいかな、僕の集客力なんてたかが知れています。僕を知ってくれている方だとしても、僕の舞台をお金払って観にきてくれる人は殆どいません。そんな状況でのらりくらりやっていけるほどこの業界は甘くないし、今後も俳優として続けていくためには知名度は必須です。ネジマキトカゲやマチルダアパルトマンとしてではなく、久間健裕個人の名刺替わりになるものが必要であると考えた結果、このひとり舞台というところに辿り着きました。

最後に、自分の興味あるものや好きなものに素直になりたいという想いがあります。先月のネジマキトカゲの公演は配信をやりませんでした。理由は色々ありますが、単純に技術とそこにかける予算がなかったというのが本音です。ただ、今の業界や今後の情勢を踏まえても、配信は間違いなく必須になるでしょう。そこで、配信を主体にやられている会場のスタッフさんにお願いして、そのやり方やメリット・デメリットを探りたかったんですね。

まあ、ざっくり言えばこんな感じでしょうか。
にしてもかなり荒療治なやり方だとは思っています。本番まで一ヶ月を切っているにも関わらず、ほぼ情報公開が出来ていないという状況で、僕がどれだけ切羽詰まっているかを察していただければ幸いです。何も幸いなことないわ。

あ、この記事のタイトルにもなっていますが、公演のタイトルだけは決まっています。「ムーンカーフ」です。意味は特にありません。コント公演なのか、演劇なのか、はたまた朗読劇なのか、自分でも良く分かっていません。台詞覚えるのがめんどくさくなって無言劇になる可能性も大いにあります。とにかく決まっているのは全セクションを自分一人でやるということぐらいです。

今後、noteには公演の経過報告などを載せていきたいと思っております。脚本が出来なくて項垂れる僕や、台詞が覚えられなくて項垂れる僕や、チケットが売れなくて項垂れる僕が垣間見えるのではないかと思います。お楽しみに。

とりあえず明日ぐらいには情報公開をしたいと思っております。
頑張ります。はい。

サポートされればほぼ間違いなく喜ぶ男です。