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ダンサー・イン・ザ・ダークという映画。

※本文はネタバレを多分に含みます。ご注意ください。

どうも、やっと観ました「ダンサー・イン・ザ・ダーク」。
暗い。鬱映画。救いが無い。辛い。etc...などと、少し前からどんな類の映画なのかは分かっていたので、私の精神状態の良い時に観ようと決めていました。

4月10日、やってきました、視聴会。まず述べておきます…

自分の精神状態が不安定、釣られやすいという方はお気をつけください。

という訳で感想書いていきます。

ダンサー・イン・ザ・ダークの基本情報など
映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の感想・レビュー [20件] | Filmarks
https://filmarks.com/movies/26500

2000年の映画なので考察記事などは他の方にお任せし、私は私の思ったことばかり書いていこうと思います。

総評から入ります。
私はこの映画が好きです。

Filmarksに感想・記録として文字を書いていたら「もっといっぱい書きたい…」欲が溢れてしまう程には好きです。

大丈夫です。ちゃんと説明します。
しかし、この文字列を読んだからと言って好きになる事はないと思います。
こんな人間も居るんだ。程度に読んで頂ければ幸いです。

1,「作品」として。

最初にこの映画のストーリーについて話そうと思う。
この映画は只々重い。圧で潰される程に重い。
それもそのはず、主人公が重いのだから
・徐々に光を失っていく「遺伝性」の病
・息子もその運命を辿るという恐怖
・貧しい家庭
・信じていた人からの裏切り
・人に頼ることが苦手な性格
・運が悪い
・それでいて明るい、幼さすら感じるキャラクター
これだけ不運キャラの要素を並べれば主人公に感情移入するのに手間は要らないだろう。

そして中盤から流れ出すミュージカル調の映像と音楽。
個人的にはコレが一番刺さる。
全体を通して私の抱いたイメージとしては、太陽は輝いて明るいのに、霧がかかったような、雲に遮られたような「明るくなりきれない楽しい悪夢」という表現が一番適切だと思う。

だんだんと見えなくなっていく光と人に頼れない事で起こる悪循環。それとは裏腹に、夢の中では周りの人達と楽しく手を取り合い歌って踊る。それが主人公の夢や欲望を表していたりして…まぁ辛いこと儚いこと…


少し前に「ゆれる人魚」というポーランド映画を観たのですが、初めてのポーランド映画だからなのかこれもまた衝撃が強い映画で…
その中に出てくる曲と雰囲気が似ていて…
作品の内容の影響で似た雰囲気を醸し出すのか、地域的に似た曲になるのか…なんて思ったり。知っている方がいればお教え下さい。

2.「映画」として

続いて技術的な面についての感想を少し。

まず全体を通して色あせた映像
序盤は急なカット割りや手ブレなどによってドキュメンタリー映画の様な演出、先程述べたキャラクター像も相まってとても主人公視点で観やすい様に作っているのかなぁと素人ながら思ったり。

終盤は無機質的なカメラ、そこから主観的なアングルになり、このタイミングでより主人公に感情移入出来るという…よく出来た映画だぁ…

そして階段を登っていくシーン。
最初は聞こえなかったけど、よく聴くと心音のような音が聞こえてて、それが視聴者の緊張感を高めるのに一役買ってて上手いなぁと。
この音、大きくても小さくても駄目だと思うんです。早くても遅くても。
すごい絶妙で、気づいた時鳥肌が立ちました。
あからさまな音では無いし聞こえないわけではい。
技術班最高かよ…感謝…

これらが私の「ダンサー・イン・ザ・ダーク」が好きな理由達です。

勢いで書いたので忘れている部分があると思うので随時加筆して行くと思います。
こんな考え方も出来る、とか思っていただけたら幸甚の至りです。

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