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教師の語り その22 〜雁の話〜

冬を越すために南へ向かう雁は、V字型の編隊を組んで飛んでいきます。ある科学者がその理由を解明しました。

  • 雁が羽ばたく時に、後続の鳥に上昇気流を作り出すので、単独で飛ぶよりも71%も遠くまでいける。

  • 先頭の雁は疲れるとV字型編隊の後尾に回り、別の雁と先頭を交代する。

  • 後ろの雁はガーガー鳴いて、前の雁を励ます。

  • 編隊から脱落しそうになっても、1羽で飛ぶと抵抗が大きいので、すぐ群れに戻る。

  • 群れの1羽が病気や怪我で編隊から脱落すると、2羽の雁が援助と保護のために付き添って地上に降りる。この2羽は脱落した雁が回復するか死ぬまで付き添い、その後新しい群れに加わるか、独自の編隊を作って元のグループに追いつく。

雁は互いの風圧を分け合い、先頭のポジションを交代し、励ましの鳴き声をかけあい、編隊を守り、傷ついた仲間を見守ることで、彼らは単独で飛ぶ時よりも大きな力を出しているのです。

みんなが互いを認め合い、努力をし続け、助け合うならば、私たちは雁と同じように、みんなと一緒でなければ生み出せない力を発揮することができるでしょう。

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