目指せ神調教!ボカロに感情を込めて歌わせる方法5選
今回はボカロにオリジナル曲、またはカバー曲を歌わせるときにより感情を込めた歌い方をさせる方法を書いていきます!
あくまでボカロっぽさは残しつつ、人間味を加える程度の話なのでその点はご留意ください。
なお、内容としては作曲法の話ではなく、人が実際に歌うときの歌唱法を取り入れたやり方なのでボーカルについて詳しい方は分かりやすいかと。
また、パラメータのことについても触れるのでボカロの全くの初心者よりはある程度ソフトを触った人向けになります。
ボカロをもっとうまく使いこなしたい方のご参考になれば幸いです!
それではいきましょう!
1.ポルタメントを操れ!
これは割と使いやすいパラメータなのでやっている人は多いのではないでしょうか。
ポルタメントとは音程が変わるときにそのつなぎ目をなめらかにする歌唱・演奏法ですね。
つまり音程間の境界が比較的曖昧なボーカルにとってはかなり相性がいいのがこのポルタメントなわけです!
ボカロのエディター内に「POR」というタブがありますのでそれに切り替えると使えるようになります。
画像の赤まるで囲った部分がポルタメントを鉛筆ツールで設定した箇所です。
こうすることで設定した音階の変わり目がなめらかになります!
音を聴きながら微調整して最適な状態にしましょう。
使いすぎると気持ち悪いですが、
適材適所を見極めて使いこなせばOKです!
2.しゃくりを入れろ!
しゃくりとは本来出す音程より前に少し下の音程からしゃくり上げる歌唱法ですね。
これを使うとかなり感情を込めた歌い方になります!
画像(上)がしゃくりなし、画像(下)がしゃくりありです。
このようにノートでしゃくり部分作ってあげると
「あー」から「ぁあー」
みたいな感じになります!
しゃくりする部分はあまりに長いと違和感が出るので16分音符か32分音符くらいで設定してあげましょう。
しゃくりの音程差は聴きながら最適な高さにするといいです。
ポルタメントと同じく使いすぎは注意です!
適度に数カ所入れましょう。
3.フォールでより生々しく!
フォールはしゃくりとは逆に本来の音程から下げる歌唱法です。
カラオケの採点とかであるやつですね!
こちらはパラメータの「PIT」で設定します。
画像の赤まるで囲った部分が鉛筆ツールでフォールを設定した箇所です。
画像のようにロングノートで使うと効果大です!
それと語尾の部分で大きくピッチを下げていますが、
このようにしてあげるとよりメリハリのある声質になるのでオススメです。
使用時はゆるやかに弧を描くように下げすぎないようにしましょう!
あまりに深くピッチを下げてしまうと違和感が出てしまうので、
こちらもよく音を聴きながら微調整していけばOKです!
ちなみに高い音から低い音をつなぐ場合のフォールは前述したポルタメント(POR)のパラメータを使用するのがオススメです。
4.ヒーカップ唱法で高ぶれ!
ヒーカップ唱法とはビジュアル系バンドやアイドルが多く使っているもので、主にロングトーンのときに語尾をしゃくり上げる歌唱法です。
英語で「Hiccup」は「しゃっくり」の意味で語尾がまさにしゃっくりっぽくなっているやつですね!
前述した「しゃくり」はノートで調整しましたが、
こちらの場合はパラメータで調整した方がなめらかになるのでそちらの画像を貼り付けます↓
使用するパラメータは「PIT」もしくは「PBS」を使って調整するといいです。
私の場合は両方調整して重ねる感じで併用しています。
画像は「PIT」を鉛筆ツールで設定したものです。
赤まるで囲った部分がヒーカップになっている箇所ですね。
ヒーカップはここぞというときに使うとかなり感情が高ぶっているような表現ができるものなので、YouTubeなどで歌い方を検索して参照しながら音を作ってみましょう!
5.声質を変えて緩急をつけよ!
主に「初音ミク」に付随する内容ですが、
ミクには「Original」「Soft」「Solid」「Dark」「Sweet」「English」など、それぞれ声質の違ったもの(歌手)を設定することができます。
例えばAメロ、Bメロなどは柔らかく、
サビで声を大きくして力強く歌い上げるような場合なら、
メロ部分は「Soft」にしてサビで「Original」または「Solid」などで力強さを表現することもできます!
やり方としてはエディター内でトラックを分ければ声質も分けられますので、部分部分で適切な設定をしましょう!
補足として「Soft」「Sweet」「Dark」はバックコーラスにも使えますので、メインボーカルは「Original」または「Solid」にしておいて、ハモらせるといい感じになるのでこちらもオススメです!
6.まとめ
今回はボカロを歌わせるときにより感情を込めた歌い方をさせる方法について記事にしてみました!
いろいろ試してみてご自身でいい感じになるまでやってみてください!
慣れてくると簡単にできるようになるので是非ともものにしましょう。
画像含め、ボカロのエディターでの設定として説明しましたが、
お持ちのDAWのVSTなどで使用する場合もやり方を応用できますので、一番使いやすい方法を見極めて効率よく作業しましょう。
本記事で上げたもの以外にも細分化すればいろいろありますが、
個人的によくやっているものを5つに分けて紹介しました。
また他にも思いつきで執筆しますので、
その際はお読みいただければ嬉しいです!
では今回はこの辺で。
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