神奈川で26歳の奥様が殺害されたニュースを受けて・・・。

【相談】主婦30歳女性

こんにちは。少し怖くなってしまったので相談を聞いてください。

私は30歳の主婦です。会社員の夫と現在2歳の子供と一緒に都内のアパートに3人暮らししています。

私は頻繁に夫からDVを受けています。私が言い返してしまうのも問題なのですが、日中子供を育てていて、家事もやって、自分の時間なんてほとんどなく、精神的につらいです。実家は県外でして、結婚と同時に神奈川県に住み始めたので周りに知人も友達も親族も誰もいません。
私もパートなどで働きたいと思っているのですが、旦那が許してくれません。旦那は普通の会社員ですので日中高いお金を払って私の自由のために認可外保育園に預けるお金もなく、メンタルも体力もじり貧のような状況になっています。

そして、旦那は朝は早いのですが夜はそれなりに早く帰ってくることが多いのですが、大体酒を飲んで泥酔状況か、パチンコで負けてイライラして帰ってきます。ある程度予想できているのですが、飯がまずいとか、風呂が沸いてないとか言われると私もカチンときて言い返してしまいます。
そうすると、夫は大暴れして暴力を振るてきます。その姿を見て子供が泣いたりすると子供の口をガムテープでふさいだりします。私がその姿をみて狂乱状態になると、旦那は自ら警察に電話して私のことを頭がおかしいので留置所に入れてくれなどと話すわけです。
しかし、基本的に民事不介入なので警察の方も困っているようで、特に夫が酒に酔っているときには警察のそのような態度を見て警察に食って掛かろうとして何度も夫が連行されそうになったのを私が頭を下げて止めていました。
私は自分で自分が何をしているのかわからなくなっています。

でも、まだ未来がある子供のために私が夫から子供を守るための防波堤となるしかないと思います。私には仕事もありませんし、実家も父が早くに亡くなったので母は一人で大変な生活をしています。私には帰る場所もありません。
私はどうすればいいでしょうか。このままでは、いま話題のニュースのようになってしまうのではないかと心配しています。

【ななにいに＠メンタル兄貴の回答】
大変な思いをされていますね。ご相談されるのもやっとの思いだったと思います。
あなたのケースでは問題が二つあります。
1、旦那さんのアルコール依存症
2、あなたのACかつ共依存の疑い

まず旦那さんはほぼ間違いなくアルコール依存症でしょう。アルコール依存というとボロボロの服を着た中年のおっさんが朝からワンカップ大関をもってフラフラしている姿を想像されると思いますが、ほとんどのアルコール依存症患者というのは日中仕事に行き、生真面目で、几帳面な完全主義タイプでいろいろなものを背負って生きるような人生を歩む方が多いです。彼らは生きるためにアルコールを使っています。生きづらさから逃れるためにアルコールを使っているのです。
仕事でうまくいっていないこともあるでしょうし、妻子を放っておいて、辞められない酒を飲み、辞められないパチンコを打っている自分に嫌気がさしまた酒を飲むことを繰り返しているのでしょう。
クロスアディクションとしてギャンブル依存症も見受けられます。さらにあなたがギャンブルや酒について咎めると、セックス依存症として他の女性と関係を持ち始めたり、さらに強い刺激を求めて違法薬物にも手を出す可能性もあります。
とにかく早く病院と回復施設に連れていく必要があります。
借金はもうされている可能性はありますが、手を打つのは早い方がいいです。エスカレートすれば、あなたとお子さんの命にかかわることにもなりかねません。

次があなたのACと共依存についてです。あなたはお父様を早くに亡くされているとのことでした。あなたは一生懸命に家計を支えるお母さんを助けるために家事やお母さんのサポートを献身的にこなしてきたのではないでしょうか？まるで亡くなったお父さんのように「早く夫を亡くしたかわいそうな」お母さんに寄り添って・・・。そして、お母さんもいつかあなたに助けをたくさん求めてくるようになり、あなたはその「かわいそうなお母さん」の期待に応えることで生きがいを感じることはありませんでしたか？

それとまさしく同じことがあなたの家庭で起こっています。「頑張っているのにダメな夫」のために一生懸命に家事育児を行っているあなたは一見被害者なのですが、その夫を支えることでしかあなたは生きがいを見出すことができないのです。あなたはその「アル中DV夫」に依存してしまっているんです。あなたはいまのダメ夫がいないと生きていくことができない、だから離婚に踏み切れないのだと思います。婚姻関係を継続するということは、この一瞬一瞬結婚という行為を線のように継続しているに過ぎないのです。婚姻関係の継続というのは「行為」であって停滞ではありません。言い換えればあなたはそのダメ夫と一緒にいたくて一緒にいるということだということを認識してください。なんでこんな厳しいことを言っているのかということは後述します。

そしてあなたがそれで神経をすり減らそうが、酔って狂った夫に殺されても、100対0で夫が悪いということはありません。手を出した行為自体は当然許されることではないですが、結婚したのも夫との間に子供をもうけたのもあなたの選択だからです。
ですので、好きになって結婚した者同士、アル中でのたれ死んでも、共依存で旦那の世話を続けてもそれは選択余地のある夫婦の「選択」であって、ある意味自己責任なんですよね。

でも、一人だけ完全なる被害者がいます。それはあなたたちの子供です。子供は親を選ぶことができません。力もないので運命を自分の力で変えることもまだできません。
2歳ということであれば、あなたと旦那さんの喧嘩をじっと見て、泣くことしかできないんです。逆にまだ2歳だからいいかもしれません。
これが4歳とかになって物事が分ってくると、あなたと旦那さんの仲裁に入ったり、自我を殺して関心を持たなくなったり、発達に大きな影響を与えてしまうことになります。
このケースですと、共依存にもかかわらず自覚のないあなたは子供を旦那さん代わりとして、愚痴を言ったり話し相手にするでしょう。
そうすれば、子供はあなたに頼られていることをうれしいと思います。そして、「かわいそうなお母さん」を助けるためにたくさんの協力をするようになります。あなたの期待に応えることが生きがいになります。
その子供が大きくなった時もまた、対人関係にうまくいかず同じようなこと、またはアルコールに逃げるでしょう。

あなたの家庭に時間はありません。共依存を克服してどこかへ子供と逃げてアダルトチルドレンの心理カウンセリングでACを克服して新しい人生を歩む。または、夫が底をつくまで放置して底をついたところで回復施設に身柄を引き渡すことです。
夫が底をついて酒に白旗を上げるまで保健所などに電話をして事情を説明してアラノンを紹介してもらいましょう。アラノンとは夫のアルコール使用で困っている家族の事情グループです。参加は無料で基本的に自分の発言は言ってもいいですし聞くだけでもいいです。言いっぱなし、聞きっぱなしですので何かつこっまれることはありません。ご自身の大変さをお話しすることで気持ちが楽になったり、他の家族の話を聞くことで私たちだけではなかったのかと思えます。
気になった人には直接連絡先を交換して相談に乗ってもらってもいいと思います。人生が180度好転すると思います。オンラインでもやってるとおもいますのでこどもが寝ている間などに参加することをお勧めします。

行動しないと、地獄の世代間連鎖は止まりません。
大切な子供のためにも、ここで負のスパイラルは打ち切りましょう。

ご質問、ご相談はななにいにtwitterまでお願いします。