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受験勉強が始まってしまいます

【相談】17歳高校生

私は来年度に受験を控える高校二年生です。部活にも所属していないので、そろそろ大学受験の勉強が始まります。

正直志望校なんて決まっていませんが、高校まで私立に通わせてもらったのでそこそこの大学には行きたいと思っています。
部活に入っていなかった分、定期テストの成績はまとまっていたと思うので、指定校推薦も視野には入れています。
オープンキャンパスにも参加してみたりはしたものの、大学にひとたちは当然いいことしか言わないのでよくわかりませんでした。

でも、卒業生に聞くにしても結局その人の感じていることで、私は感じ方が違うのかなとも思っており、あまりあてにしてません。ななにいにさんはどんな感じでしたか?

あと私以上に高校の先生たちと親が気合入りすぎです。学校は早慶上位国公立に何人入れたのかばっかり気になっていますし、親もその雰囲気を感じ取って私を有名な予備校に入れようと毎日チラシをにらめっこしています。

わたしもそろそろ気合い入れないとなあと思っていますし、まわりも頑張りだしているので変に焦っています。
私はどうすればいいでしょうか。
漠然として不安です。
厳しくても構わないのでアドバイスください。

【ななにいに@メンタル兄貴の回答】

この時期にはまだ部活やってました。テニスをやっていたのですが、高校になってから伸び悩んでて、でもテニス推薦で高校には入学させてらった意地もありました。
そもそもエネルギーを部活に全振りしていたので、成績も悪く、漠然とした進路への不安がありましたが、答えはもやっと見えていたのであえて考えないようにしていました。

その時考えていたのは「受験勉強するしかないか・・・。」ということでした。でもテニスを言い訳にして勉強から逃げていました。学年240人中220番以上を取ったことがありません。

なんで勉強をしなかったのかというと、「数字」に圧倒的に弱かったからです。何となく勉強=数学のイメージがあり、教科書を見るたびに吐き気もするし、高校の数学の問題集って証明とかもあるからやたら分厚くて鞄重くなるし、かなり恨んでいました。

もしかすれば数字というものに対して学習障害もあるのかもしれません。数学は毎度赤点で公式も覚えられないし、四則計算もミスするし、結果的に当時のセンター試験で94点を取るくらい得意な日本史もどうしても年号が覚えられずに、数字では覚えずに出来事が起こった順番で覚えるようにしていました。
ちなみにいまも数字が本当に苦手で、金融機関の試験となると数字のものが多いので、特に微分の考え方が必要になるんですが、ちんぷんかんぷんでかなりストレスになっています。でも、私は国公立大学を卒業しています。

志望校については、旧七帝大を受けることは100%なかったので、とりあえずセンター試験の点数を見て出たとこ勝負にする予定でしたので、記述式もセンターもまんべんなくやっていました。
ちなみに第一志望は家計の事情から国公立大学に行きたいとは明言していましたが中央大学法学部が内心の第一志望でした。宿泊代合わせて20万円くらいかけましたが全落ちでしたが。

私が不安を振り切って勉強を頑張った理由はいくつかあります。
①数学を使わなくても行ける国公立大学があることを知って希望が持てた。
これは私が受けた2009年度の話ですので参考程度にしてください。
当時の横浜市立大学国際総合科学部と首都大学東京(現在の東京都立大学)法学部は数学を使わずに入学することができました。ほかにも静岡大学人文学部、高崎経済大学後期、都留文科大学中期も数学を使わずに入学できたはずです。いま横浜市立大学は数学必須になったと耳にしましたが。
さらに横浜市立大学と首都大学東京は国語、英語+1教科だったのですが、その+1教科の配点が2倍になったのです。
私は小学校時代実家が全焼火災を起こした際に全部焼けてやることもなかったので、親戚の家にあった漫画日本の歴史をセリフを覚える位読み漁った経験から日本史に関しては相当の自信がありました。
3年生にあがる時点で
英語筆記60/200
英語リスニング15/50
国語80/200
日本史75/100
という感じでした。
横浜市立大学のB判定ボーダーラインが82%くらいで首都大学東京のボーダーラインが85%でした。
日本史は9割取れたとして特に英語が文法を覚えられずに苦手意識を持っていました。
しかし、すこし希望が持てた気がしたのです。

②やることをシンプルにする
多分私は受験勉強を始めた高校3年生の5月後半くらいから9月くらいまでは英単語の勉強しかしていなかったと思います。
ひたすら【単語王】の単語帳とフラッシュカードとにらめっこしてました。高校三年生になったら赤本をやりまくった方がいいとか、この参考書がいいとかありましたが、いろいろ問題集をやったりしても伸びませんでした。
周りの学友たちと俺は違う道で夢をつかむ気でいましたし、同じように3教科で国公立大学を目指す学生も周りにはおらず、そもそも担任以外の先生も知らなかったことであり、いろいろと陰口はたたかれたと思いますが、僕を信じてくれる人たちを頼り、当時流行っていたSNSのモバゲータウンで頭のよさそうだった知らない都会の大学生に何の単語帳がいいのか聞いてみたら単語王を教えてもらったので、ひたすらやってました。
単語帳を毎日触っているとその例文にも親しみが湧いてきますのでイディオムを覚え始め、何となく単語だけは、いままで真面目に勉強をしてきた周りの学友よりも覚えているもんですから、授業で単語の穴埋めとかがあった場合は積極的に挙手して答えていました。
最初は先生も「あのななにいに君がよく知ってるねえ」という感じだったのですが、英単語に関しては学年でもかなり詳しくなったことで先生の間で話題になったことや、9月のセンター試験模試で140点の大台を越えたことで、英語に関してはななにいにが得意だという地位を確立しました。
シンプルに一つのことを一生懸命にやることで、それが岩盤をこじ開けて未来を切り開くのです。

③恩師の存在
当時、私を応援してくれたひとは高校三年生の時の恩師しかいないと思います。親すらも私のことを最初は信じていなかったと思います。
そりゃそうです、高校3年生の5月に偏差値30の人間がどうやって教科を絞ったとしても半年ちょっとでセンター試験で8割を超えることができるというのですか。それに家計の事情もあり予備校に通うことはできなかったのにです。
でもその恩師は応援してくれました。先生は女性でかなり癖があり、癖がありすぎて苦手な人は苦手という感じだったと思います。しかし、受験指導にはかなりの定評があったので、進路に迷ったときにすぐに聞きに行きました。その時先生が「横浜市立大学と首都大学東京は3教科受験ができるから数学を捨てて頑張れ、特に英語は、英単語は死ぬ気で頑張れ」というアドバイスをくれたのです。
国語の担当なのに英語を頑張れなんて変な先生だなあと思ってましたが、結局それがドはまりしたわけです。国語の成績はあまり伸びませんでしたが。受験が終わった後に先生に国語を勉強しろと言わない理由を聞いたところ、「ななにいに君は話している内容がさっぱり日本語の体をなしていないので
国語で高得点を取る才能がないとわかったから」だそうです。おっしゃるとおりですね。

結局、センター試験は以下の結果でした。
英語筆記172/200
リスニング32/50
国語136/200
日本史94/100(2倍配点)
ということで、横浜市立大学がA判定に近いB判定でした。
B判定に近いC判定の首都大学東京と横浜市立大学で悩みましたが、2次試験の比率が低い横浜市立大学を受験することにしました。
横浜市立大学の当時の2次試験は小論文でしたのでペラペラの赤本を使って勉強しました。ここで恩師の助言が効いたのですが、横浜市立大学の試験は英語の超絶に長いエッセイを読んでそれについて若干の経営学の知識も交えてリーダー像について書く内容だったと思います。(違ったらすみません)
英単語を勉強しまくっていた私には余裕尺尺で、帰りには崎陽軒のシウマイ弁当を買って帰るくらいの余裕があったのです。

若干自慢も入りましたが、伝えたいことは3つです。
1,あれこれ手を付けるな、あれこれ考えるな、シンプルに行け
2,自分を信じず、親も信じず、信頼できる先生を徹底的に信じろ
3,スマホは家では郵便受け、学校では靴箱にでもいれておけ

結局自分は初めての受験のわけですから、人生を託せるくらい信頼できる先生にある程度の希望だけ伝えてレールを敷いてもらって、その上をひたすらに走ること。それだけが一番大切です。周りではどこの大学を受けるとか、いろいろ話されてるんですが、今の時点では差が結構あっても、大学受験というものは必ず差が縮まります。他人を信じて頑張ることが大事です。

自分ではなく信頼できる先生を信じてください。予備校の先生でも構いません。彼らはプロですから、受験一回目のあなたが学校選びの知識で凌駕できるわけはないのです。
ブレそうになったら、その先生が優しくしてくれたり、勇気づけてくれた言葉を思い出してください。自分の意志では無理です、やる気が出ないときはその先生を思い出し「いま力をください」とお願いして勉強に臨むのです。

大学受験で心から喜ぶのは最高峰の東大医学部に受かった人だけです。慶応に受かった人は一橋大学を羨み、東大に受かった人は海外大学や医学部に行った人を羨み、医学部に受かった人もランクがもっと上の医学部に入った人に劣等感を感じます。

どこに行こうが不満は感じますし、大切なのは人生のあり方です。その大学でどう在るかがどこの大学に受かるかより大切だと思います。
授業なんて大体どこの大学も学部が同じなら似たようなことやるんですから。

あと、マジでスマホ触るな。ガラケーに変えてもいいくらいだと思います。
受験前に「スマホ脳」という本をお読みになれば、「受験」という人生をかけた大勝負を前にしたときにデジタルデバイスとの向き合い方を問われると思います。

応援してますね。

ご相談、ご質問はななにいにtwitterまでお願いします。



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