見出し画像

やりたいことって何だろう

2021年9月15日,涼しくて,鈴虫の鳴き声が響いている夜.きっとnoteで100万回は書かれているだろうテーマについて書いてみる.ちなみにこの話は全くオチがないので,よほど暇なときに読んでくれたら嬉しいなと思う.

目的は,自分の中でこのことについて整理することと,僕は今こう考えてますって一部の人に分かってもらうこと.人と話しているときに自分のことばかり話してその時間を使ってしまうのは,面白く話せる自信が無くて苦手だから,ここに書くのは気楽なのかもしれない.

僕は今,就職活動をしている.と言っても本番はまだこれからで,今は自分を見つめ直す時期だと思う.
今日はスピーカーを作っている会社のインターンを受けた.ありがたいことにスピーカーの製作体験をさせてもらえるインターンで,作ったものから音が出た瞬間,やっぱり楽しいなあと思った.

僕はおそらくメーカーに就職すると思うのだけど,どの分野に行くかを迷っていた.正確に言うと,もともと楽器メーカーに行きたいと思っていたけど,大学の就職担当の先生が「夏はいろんな業界を見る時期」と仰っていたので,一旦考えをリセットして(メーカーに行きたいのは変えられなかった)色んな分野のメーカーを見ている.

この夏は,たくさんの企業のインターンに行かせてもらえた.その中で,やっぱり楽器,ないしは音響機器を作っているメーカーに行きたいなあという気持ちが高まってきたので,ここに書き残している.

----------

この気持ちの源泉はどこにあるのか,思いを巡らせてみる.

やっぱりこれだと思い浮かぶのは,高校3年生(多分)のとき,初めてギターを配線して組み立てた経験だと思う.

高校の軽音楽部でお世話になっていたスタジオの,やたら話の長かったオーナーのAさんが突然,「しゅんや,ギター作ってみるか?」と勧めてくれたことがきっかけだった.Aさんは,スタジオの待合室で話す僅かな時間で,接した高校生たちをすべて見通していたのだと思う.それから,卒業した先輩が残したギターの抜け殻だけを渡され,「必要なものは買ってあげるから,なにがいるのか調べてきて」と言われた.代金はスタジオの片付けの手伝いでチャラにしてくれた.

もともとゲーム機を分解してパーツ交換するとかはしていた関係で,なにかしら部活の備品を修理したことはあったような気がするけど,回路を勉強してギターからどういう仕組みで音が出ているのかを知ったのはその時だったかな.なんとか音が出るギターを作って,最後の文化祭でギターボーカルデビューしたのが思い出に残っている.

もともと数学が苦手だったけど,学年主任の先生が「文系に行ってやりたいことがないなら理系に行きなさい」と言う人だったので,理系を選んだだけで,はっきりやりたいことが決まっていないまま進路を考える時期になった.なんとなくモノを作る人になるのかなあと思っていたけど,実際に電気を使ったものを作った経験で,この道の勉強をしたいなと思った.なんでかわからないけど,部活を引退してすぐのテストで,人生で一回きり,赤点を取った.物理の電気回路の範囲だった.

それから浪人して深く本質的な勉強をして,大学に入って電気系を選んでここまで来た.そこで興味のある分野を深く学ぶことができたし,この分野が自分に合っているとも思う.今までの進路の選択に一つも間違いはなかったと断言できるほど満足している.ここまで見越していたのかはわからないけど,ギターを作ってみるかと聞いてくれたAさんは本当に人を見る目があったんだなと思う.

----------

なるほど,もともと音楽,ないしは音にまつわる製品に興味があったんだな.と確認ができた.最初はぱっと思いつく楽器メーカーを考えていたけど,BtoBの商売でスピーカーを作っているという今日の会社も面白そうだった.電気系の学部で勉強した知識と,趣味で触っている音響機器の仕組みとが結びつくと,こんなにも楽しいのか,と思った.

他の分野のメーカーのインターンにも参加させてもらった.働き方やオフィスの雰囲気はとても良く,のびのびと働けそうで,社員の方々の考え方もカッコよくて好きだった.でもやっぱり,プロダクト自体への興味が薄いと,やってて楽しくない,と思ってしまうことがわかった.でも仕事に楽しさを求めるのは良くないのだろうか.趣味は趣味のまま,仕事にしないほうが良いという意見もよく耳にする.あと,音にまつわる製品の開発に取り組んで,それを通じて何をしたいのか,というビジョンはまだ見えていない.

でも僕がやりたいことは,「音にまつわる製品を作ること」だと,はっきりしてきた.そんな感じ.僕が行きたい会社にはきっと,簡単には入れない.きちんと調べて,きちんと恐れて,ちゃんと努力して受かりたいな.頑張るぞ.


----------

好きな関西人の雑談配信を流しながら書いたので,話の密度がまばらで変な文章になってしまった.反省.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?