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柔術における怪我の予防について

はじめに

今回は、青木真也選手のnoteでも書かれていましたが、堀口恭司選手の膝の怪我はファンとしてはいたたまれない状況であります。

私は柔術を初めてまだ間もないのですが、自分が理学療法士という仕事をしていることもあり、解剖や運動学の知識を活かし怪我の予防を図れたらと思い書き始めました。

暇なときに自分で気付いたことなど書き留めていきます。

膝関節損傷

一般的な膝関節の損傷はターンが多いスポーツなどに多いと言われます。
自分の印象として、柔術においてはやはりコンタクトスポーツなので外傷によるものがほとんであると考えます。

下記のサイトでの『膝の怪我の予防・意識付け編』で詳しく書かれてあるので、自分自身非常に参考になりました。

例を挙げると、膝十字や飛びつきでのガードをくらった時などですね。関節の靭帯を損傷すると、復帰まで6ヶ月くらいかかると言われていますのでなかなか大変な怪我です。

大好きな柔術が怪我でできなくなると非常に辛い、、、

柔術を愛するものとして怪我だけは予防できないと、せっかくの楽しみや生きがが減り非常に悲しいですよね。

膝にはたくさんの靭帯があるのですが、その一つである前十字靭帯は、簡単に言うと膝が前方に抜けないように止めてくれているものです。

怪我の原因

膝が少し曲がる、もしくは伸びている時に膝を伸ばす力が強く働いた時、もしくは膝が外に向いた時、もしくは膝が外側にねじれる時です(筋骨格系のキネシオロジーを参考にしています)

一般的に言われるKnee in to out(膝が内側に入り、足が外側)の姿勢で、内側側副靭帯などの損傷も起こしやすいです。下記のような肢位です。

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このような損傷のその他の要因として、大腿四頭筋・ハムストリングの筋力の低下、股関節外転筋や外旋筋の制御能力低下がいわれていますが、これは自分の考えもありますが、筋力低下だけでこの姿勢や損傷は出現はしないと考えます。

そもそも上記のような股関節を内側にいれるような姿勢を取っていることで、膝にねじれが生じやすくなり、自ら怪我を呼び寄せているような状況になっていると思います。

なので自分は、スパーする時は股関節を広げるような意識を心がけ怪我の予防に努めています。

怪我の予防には構えの姿勢が大切

つまり、上記で述べたように、この怪我を予防するためには『構えの姿勢』が非常に重要だと考えます。

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また人間には上記のように、感覚を脳に伝達するシステムがあり、その情報を予測することと、実際の状態を照合することで、実際の体の位置が決まると言われています。ここの脳と筋のつながりなどは機会があれば紹介していきます。

つまり飛びつきクローズガードなどでの膝の損傷を予防するには、相手との立ちあい時に股関節を外旋(広げる)し、体幹を屈曲(腰を曲げる)する姿勢で、あらかじめ膝の位置を規定しておくことで損傷の予防ができると思います。基本だと思うのですが、勝負に集中しているときはなかなか忘れてしまいがちだと思います、、、)

下の画像の赤線のように体幹を曲げ、付け根を広げることが重要です。

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膝十字に対しては膝を曲げるハムストリングの筋力も大事な要素ですが、膝を狙われる以前の姿勢が重要と考えています。膝十字での攻撃に対する怪我予防に対しては自分自身勉強不足なので、また詳しく載せようと思います。

まとめ

今回は、立会い(構え)での股関節を広げることの重要性(意識付け)を書きましたが、ロールする中でどうしても膝の損傷をしやすい姿勢になることも多いので、私の経験を通して『これは危険だ』というものなどあれば載せていきます。

柔術を通して、怪我の予防につながれば幸いです。

では、怪我のない柔術Lifeを‼︎Oss!!


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