【旅行初心者による記録】保古グランピング | 根の上アウトドアパーク恵那
7月の半ば、友人と3人で岐阜県恵那市の保古グランピングへ行ってきた。
保古グランピングは2022年4月に開業。
豊かな自然と綺麗な湖に囲まれた施設で、標高900メートルに位置することから、じめじめとした夏の暑さを忘れるくらい快適に過ごすことができる。夏バテ気味だった私でも安心して楽しむことができた。
行こうと思ったきっかけ
2023年下半期の私のテーマは、『経験を大事にする』だ。
決して裕福ではない家庭で育ったことから、お金をかけて新しい場所を訪れるということが、とんでもなく贅沢に思えてしまう性質で、今まで旅行はほとんどしてこなかった。
しかし、大好きな祖母の死をきっかけに"経験"について考えることとなった。祖母とは家以外の場所での共有できる思い出がほとんどないことが私の中でひどく心残りだった。それから、残された母とのこれからの過ごし方を考えることも多くなった。
今後は意欲的に新しいところに飛び出して行き、新しいものに出会い、それを大切な人たちと共有していきたいと思っている。
そんな私が、今回の旅行に保古グランピングを選んだのは、キャンプが趣味の友人が住んでいる名古屋から車で1時間半とアクセスしやすいこと。そのうえ、去年開業したばかりの新しい施設で、外遊び初心者の私にもぴったりだと踏んだからだ。
到着、さっそく保古の湖でカヌー体験
保古の湖では、カヌーやSUPなど水上アクティビティを楽しむことができる。(要事前予約、5,000円/人 ※2023年7月) 私たちはカヌー体験を予約。
専属インストラクターがついてくれ、体験前にはパドルの持ち方から前後・左右への進み方まできちんと指導してくれる。また、これはインストラクターによるかもしれないが、専属カメラマンにもなってくれる。優秀なカメラマンのおかげで、私たちは全力で楽しみながらもその様子を写真や動画に残すことができた。
そのまま1時間半ほど、あちらこちらを行ったり来たりしながら自由にカヌーを漕いでいた。きれいな湖にユラユラと浮かび、緩やかな風を頬に受けていると、けたたましい電話音やタイピング音が鳴り響く日常からは想像のできないような、ゆったりとした時の流れを感じることができた。
いよいよ、グランピングテントへ
チェックインの説明を受けてから、グランピングテントへ案内される。
テント中は広々としており、ダブルベッドが2台とソファやテーブル、冷蔵庫や冷暖房も完備しているので快適に過ごせる。トイレやシャワールームはテント近くの管理棟にあり、同じエリア内にある『恵那山荘』(徒歩5分)でも大浴場を無料で利用することもできるのも嬉しい。
テント内で個人的にキュンときたのがこちら。人をダメにするソファかなと思ったらかわいい熊が2匹も。思わずパシャリ。
お待ちかねの夕食はBBQ
夕食は17時 or 17時半のスタート。各テントに備え付けられた専用のBBQコンロで調理することができる。恵那産三浦豚ロースや恵那産コシヒカリの白米など、その土地の食材がふんだんに使われておりシェフのこだわりを感じる。お肉もかなり分厚いうえに、ソースや塩も数種類用意されているので味変も楽しめる。そして、このボリュームにプラスで、カレー、地卵のプリン、フルーツジュレ、焼き菓子までセット。これで満足できない人はいないだろう。
温かな焚き火の炎に癒されて
保古グランピングの一番の特徴といえる"焚き火"。
各テントには専用の焚き火台、そしてテントエリアの中央には巨大なキャンプファイヤー(17時から点火)がある。こちらでは焼きマシュマロも楽しむことができる。
焚き火はアウトドアの醍醐味。温かな火に照らされていると心が凪のようにすーっと落ち着いていくのを感じられた。数多の雑音と共にしている慌ただしい毎日とは対照的に、私の耳に入ってくるのは、薪がパチパチと燃えていく音と鳥やカエルの鳴き声。たまにはこういう時間も必要だなとしみじみ。
ボリューム満点の朝食
寝心地のよいふかふかのベッドで眠り、翌朝はすっきり気持ち良く起きることに成功。毎日こうした目覚めだといいなと思いつつ、7時には朝ごはんの準備をしてくれるとのことだったので待ち構える。
夕食に続いて、朝食もボリューム満点。ホットサンドメーカーで作るクロックムッシュやヨーグルト、ゆで卵、季節のスープ、ジャーサラダ(ドレッシングがとてもおいしい)、オレンジジュース。ちなみに朝食は湖畔で楽しむことも可能。きれいな景色を見ながら、お腹も心も満たされていく。こんな朝は久しぶりだ。
旅を終えて
初めてのグランピング。豊かな自然と湖に囲まれて過ごしたこの時間は、旅初心者の私でも慌ただしくなく、ゆったりと心を休めることができた。都会の喧騒に疲れたという方、自然の魅力を再確認したいという方にオススメしたい。
次はどこに行こうかなと考える。
旅にマイナスのイメージを持っていた私が、いま前向きな気持ちでいられるのは、きっと保古グランピングでのひと時がもたらしてくれたものであるに違いない。
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