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新作のポアロ三連作がとても良かった話

AIアート、以前は集合体恐怖症には気持ち悪すぎて見るに耐えないものが多かったが、成長してきたのか、自然な生成ができるようになっている。本当に人間を育てるように成長していくテクノロジーなのか。面白い反面、少し怖くもある。
今回のサムネはCanvaのAI生成の画像を使用しています。CanvaがあればPhotoshopの高すぎる契約が必要なくなってとても重宝している。

本題に戻る。ここ3日間連続で鑑賞を楽しんだ、ケネス・ブラナー氏監督・主演の名探偵ポアロの劇場映画がとても良かった。もちろん古典が原作なのでストーリーはもちろんだが、何よりインテリアやセンスがとても良かった。という話。

オリエント急行殺人事件

アガサ・クリスティー原作ポアロで一番有名ではと思うほどのオリエント急行殺人事件。豪華な客車で、茶色とオレンジがかったインテリアが本当に素敵(個人的にはそれぞれの客車や食堂車についているテーブルに置く照明が好き)。そしてカメラの動きも以前はできなかっただろう角度から撮影されているところがとても面白かった。よくこの人たちのスケジュールを合わせられたなぁと思うほどの豪華な役者しか出ておらず、それぞれが命のこもった演技をしているところも良い。

ナイル殺人事件

エジプトのナイル川からクルーズ船旅行を楽しんでいるような気分(途中で殺人事件が起こるけども・・)になれるくらい素敵。こちらは白とブルーグレーを多用していて、ひたすらに「インテリアがめっちゃいい・・」と連呼してしまった。

ここまで書いて、生まれ変わって、残念ながらまた人間だったら何をしたいかという質問には映画のインテリアを担当する人になりたいかもしれない。本当にやりがいがあり、はちゃめちゃに忙しい&ストレスが溜まるのだろうけれど、世界観を作るという部分がとても楽しそうだ。

ヴェネチアの亡霊

ゴシックなストーリーなので暗い画面が多いが、ところどころに深緑が使われていてとても綺麗。時代的に女性の衣装も露出が少なくてすごく好きだった。普通にホラー映画みたい方でも楽しめるくらいの演出。どの話から見ても楽しめる作りになっているのも良い。

映画の内部事情は知らないが、基本的に全てを監督が最後に決めている印象なので、ここまでこだわっている、もしくはとてもセンスの良いスタッフが共に仕事をしているのだろうか。素晴らしすぎる。結構インテリアや衣装を楽しむために映画を見たいと思うことも多い。友人から勧められたルイス・ウェインの映画もインテリアがとても素晴らしかった・・。

猫が可愛い映画だが、結構心の内面部分を描く映画なので万人向けではないかもしれない。でも猫可愛いは正義。カンバーバッチの名演を見たい方におすすめしたい。

最近は仏検1級勉強のために文字を綴ったり自分なりの生産的な活動はほとんどしていない。いつも受け身で生きてしまう自分を恥じる。でもそんな自分を面白い映画は救ってくれる気がする。だってどうやってもそうしか生きれないのだから。ポアロはDisney+で新作まで、Huluなら2作目まで見れる。ポアロなんて古いと思っている人にこそ見てほしい。