「世の中何が起きるか分からない」の一例

 南太平洋に浮かぶ珊瑚礁の国、ツバル🇹🇻は2000年に189番目の加盟国となった。ツバルは主な輸出品がコプラ(ココヤシの実)や切手という貧しい国で、国連の分担金を払う目処も立たず、独立国のままずっと加盟できずにいた。
 しかし、ツバルが国連に加盟できたのは、国ごとに割り当てられる国別ドメイン(日本なら「jp」)が、ツバルの場合、「tv」だったため、世界中のテレビ局がこれを欲しがったのだ。このドメインの使用権は重大な価値を持ち、結果的にアメリカ企業が10年5000万ドルで契約をしたが、交渉の段階では、あるカナダの企業が年間1億ドルの値をつけたこともあった。
 こうして、めでたくツバルは国連への加盟を果たしたのである。

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