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【全文無料】幻獣機机上の空論集10 デッキ紹介③ サハスコンコ型幻獣機

はじめに

 こんにちは。隼です。全文無料。
 前回記事はこちら↓


 お久しぶりです。遊戯王引退以来初の記事になります。
 先日、僕の所属する早稲田カードゲーム研究会(WCK)の新歓にて1日限定で遊戯王を復帰し、その際に使用した幻獣機を折角ならば記事にして書き残しておこうと思い、久々に筆を取りました。少しでも幻獣機界隈のお力になれれば幸いです。

 さて、今回久々に遊戯王をするにあたり手に取ったデッキは、前回記事で紹介したものを若干修正した【ライテン軸60幻獣機】、自分の好きな並びであるハリメガをデッキにした【ハリメガ軸ネフティススプライトSR幻獣機】、そして【サハスコンコ型幻獣機】です。いずれも、初めて目の前でしっかりと回っている【幻獣機】に少なからず感動していた様子で、こちらも少し嬉しくなりました。

 ということで、私個人が以前から好きな並びであった「サハスコンコ」=《天威龍ーサハスラーラ》+《幻獣機コンコルーダ》の並びが新規カードの登場により比較的に安定して出力できるようになったということで、新歓でも使用した【サハスコンコ型幻獣機】を今回紹介させていただきます。是非、興味をもって頂けたら幸いです。ではでは。

デッキレシピ・コンセプト

EX枠カツカツ定期

 このデッキのコンセプトは、その名のとおり、「サハスコンコ=《天威龍ーサハスラーラ》+《幻獣機コンコルーダ》」を並べて腕を組むことです。
 それでは、なぜ僕がこの並びにこだわり、デッキにするまでに至ったのか。この2体が並ぶと何が起こるのか、それぞれの効果を見ながら確認していきましょう。

 まず、《天威龍ーサハスラーラ》についてです。
 幻竜族モンスター2体以上でリンク召喚できる、リンク4モンスターです。アウローラドンと同期のLVP3出身のモンスターですね。
 効果は2つあり、①の効果は、自分の場に効果モンスター以外のモンスターが存在する場合、相手はフィールドの効果モンスターを攻撃対象にできず、効果の対象にもできなくさせるものです。もちろん、トークンも「効果モンスター以外のモンスター」であるため、幻獣機的にはトークンがいる限り場の効果モンスターに攻撃対象回避・効果対象耐性を付与する効果であると言い換えることができます。実際に使ってみたり対面してみるとより分かりますが、結構強い耐性を付与していますね。
 また、地味に相手は「フィールドのモンスターを効果の対象にできなくする」効果なため、相手は、相手の場のモンスターを対象にすることもできなくなります。例えば、《ヴィサス=スタフロスト》の特殊召喚効果や、場のモンスターを対象にとる装備魔法の装備等ができなくなります。この効果も相手によっては厄介になりうる効果です。

 そして②の効果は、相手の場のモンスターを対象にとって発動する効果で、対象にとったモンスターと攻撃力が同じとなる「天威龍トークン(幻竜族・光・星4・攻?守0)」を自分の場に特殊召喚します。①の耐性付与効果と併せて自己完結しており、美しいですね。また、相手モンスターと打点を同じくするトークンを生み出せるので、幻獣機トークンとは異なり攻撃面にも転じれる点が素晴らしいところです。
 また、幻獣機的にも、非常に緩い条件でトークンを生み出してくれるというのは非常にありがたいことですね。

 以上のように、サハスラーラは自力でトークンを供給でき、かつ(実質)トークンがいれば自分の場の効果モンスターに攻撃・効果対象耐性を付与する効果を有しており、相手からすれば、サハスラーラの耐性付与を解除するためにはまずトークンを潰さなければならない、というのがお分かりになろうかと思われます。
 ということは、そのトークンを守ってあげればずっとサハスラーラの耐性を維持できますよね?
 ここで、幻獣機の数少ない光り物枠であるこの子の登場です。

 《幻獣機コンコルーダ》です。幻獣機使いの間でも微妙扱いされることの多いこの子ですが、【幻獣機】自体、微妙な子しかいない以上、幻獣機使いとしてそれを救済してあげるのは当然のこと。
 コンコルーダの主たる効果は、コンコルーダが場に存在する限り、自分の場のトークンに戦闘効果破壊耐性を付与するものです。(なお、テキスト後段の幻獣機の蘇生効果はこのデッキでは使いません。ディスアドが過ぎます。以前はこの蘇生効果を強く使うデッキも使っていましたが、ハリファイバー禁止によって再現性が低くなり、解体しました...)

 お分かりでしょうか。相手は、サハスラーラの耐性を解除するためにトークンを狙いたいところ、そのトークンをコンコルーダが守っている。そのコンコルーダを処理したくてもサハスラーラのせいで難しい。このように、サハスラーラとコンコルーダを並べることによってシナジーが生まれ、カジュアルデッキの枠の中では非常に硬い盤面を形成することが可能です。もちろん、全体破壊や対象をとらない除去など穴はありますが、穴があった方がカジュアル環境では楽しいでしょう。むしろこのような例外的な除去を相手に強いる時点で相当強いはずです。
 その上で、サハスラーラの打点が3000と十分高いことに加えて、サハスラーラによって相手モンスターと同程度の打点のトークンが次々と生み出されるため、相手がサハスコンコの並びを解決するのにまごまごしている間に打点でしっかりと押し切ることも可能な点も特筆すべきですね。受けと攻め、双方を両立することができます。

 このように、サハスラーラとコンコルーダを並べて硬い盤面を形成してビートする、これが本デッキのコンセプトとなっています。(ちなみに、隼はこのサハスコンコの並びは、以前紹介したハリメガと同じくらい好きな並びです)

サハスコンコの並べ方

 サハスコンコの並びが強いことはお分かりいただけたと思いますが、問題は、どのようにしてこの2体を並べるのかどうかです。サハスラーラはリンク素材に幻竜族モンスターのみを指定しており、かつリンク4という点で決して軽い召喚条件ではなく、その上で星7シンクロモンスターであるコンコルーダを構えなければなりません。天威自体が幻獣機と相性がいいとはいえ、幻獣機のギミックだけでは幻竜族モンスター4体分を確保しつつコンコルーダを出すことは容易ではありません。案外、要求コストが高いものになっています。
 実際に、以前から相剣と幻獣機を混ぜて同様にサハスコンコ型幻獣機を組んではいましたが、なかなか安定してサハスコンコを構えることができず、なんなら相剣ギミックだけで十分強いという、美しいとは言い難いデッキとなっていました。
 しかし、最近登場したあるカードの登場によって、安定性が向上しました。それが、

名誉幻獣機

 《百檎龍ーリンゴブルム》です。リンゴブルムを絡めることで、サハスコンコに繋げることが容易になりました。
 リンゴブルムはドラゴン族の星2チューナーであり、場に(一応、相手の場も参照可能)効果モンスター以外のモンスターが存在する=トークンがいると特殊召喚でき、更に墓地効果で、自分がS召喚に成功したターンに除外することで幻竜族のトークンを生み出すことができます。まさに幻獣機のために生まれてきたようなカードですね。

 以下では、リンゴブルムと幻獣機を使ったサハスコンコ展開の方法を解説していきます。

展開① 基本展開:テザーウルフ+リンゴブルム

 まずは、基本展開であるテザーウルフ+リンゴブルムの展開方法です。この展開が一番消費が少ないかつ最初から耐性盤面を作ることができます。以下、手順を挙げていきます(登場カードの効果・召喚条件等は画像参照)

1.《幻獣機テザーウルフ》を通常召喚、効果で幻獣機トークン1体を生成。
盤面:テザーウルフ+幻獣機トークン

2.手札のリンゴブルムの効果発動、幻獣機トークンを参照して特殊召喚。
盤面:テザーウルフ+幻獣機トークン+リンゴブルム

3.リンゴブルムと幻獣機トークンをチューニング、《源竜星ーボウテンコウ》をS召喚。
盤面:テザーウルフ+ボウテンコウ

効果盛りすぎな9期

4.ボウテンコウの①効果発動、デッキから《闇竜星ージョクト》をサーチ。(但し、ジョクトを素引きしていた場合は発動しないでください。デッキの竜星がいなくなり、③の効果を起動できなくなります)

5.ボウテンコウの②の効果を発動、デッキから《タツノオトシオヤ》を墓地に送る。(この際、オトシオヤを素引きしていた場合は天威龍ーヴィシュダを墓地へ送っておいてください。次のターンの除去及び後述する《天威の龍仙女》の効果の発動条件を満たすために必要です)

3回までトークン生成可能

6.墓地のリンゴブルムの効果発動、場にリンゴトークンを特殊召喚。
盤面:テザーウルフ+ボウテンコウ+リンゴトークン

7.ボウテンコウとリンゴトークンで《天威の龍仙女》をL召喚。

カワーE

8.墓地へ送られたボウテンコウの③の効果発動、デッキから《闇竜星ージョクト》を特殊召喚。
盤面:龍仙女(EXゾーン)+テザーウルフ+ジョクト

9.龍仙女の効果発動、先程サーチしたジョクトをコストに(サーチしなかった場合はその他のカードをコストに)、墓地のオトシオヤを特殊召喚。
盤面:龍仙女(EXゾーン)+テザーウルフ+ジョクト+オトシオヤ

10.オトシオヤの効果を1回発動、タツノコトークン(星1)を特殊召喚。
盤面:龍仙女(EXゾーン)+テザーウルフ+ジョクト+オトシオヤ+タツノコトークン

11.ジョクト+テザーウルフ+タツノコトークン(合計星7)で《幻獣機コンコルーダ》をS召喚。
盤面:龍仙女(EXゾーン)+コンコルーダ+オトシオヤ

12.オトシオヤの効果を2回起動、タツノコトークンを2体生成。
盤面:龍仙女(EXゾーン)+コンコルーダ+オトシオヤ+タツノコトークン×2

13.龍仙女+オトシオヤ+タツノコトークンで《天威龍ーサハスラーラ》をL召喚。

14.最終盤面:サハスラーラ(EXゾーン)+コンコルーダ+タツノコトークン

 これで、サハスコンコ+トークンの耐性盤面を構えることができました。テザーウルフとリンゴブルムだけでこの盤面を作れます。リンゴブルム最強。

展開② 準基本展開:オライオン+リンゴブルム

 次に、消費は少ないものの、最終盤面にトークンを構えられないために相手モンスターの召喚を待つ=サハスラーラのトークン生成効果を起動しないと耐性盤面を作れないという、基本展開にやや劣る展開です(それでも、容易にトークンを構えられるので強いことには変わりありませんが)。オライオンとリンゴブルムが手札にあれば展開可能。

1.《幻獣機オライオン》を召喚。

最強の幻獣機

2.オライオン1体で《転生炎獣アルミラージ》をL召喚。

【幻獣機】での採用率高

3.オライオンの②の効果発動、幻獣機トークン1体を生成。

4.リンゴブルム特殊召喚からタツノオトシオヤ蘇生まで、上の基本展開と同じルートを辿ってください。なお、龍仙女はアルミラージのリンク先に出してください。(盤面:アルミラージ(EXゾーン)+龍仙女+ジョクト+オトシオヤ)

5.アルミラージと龍仙女で《天威の鬼神》をL召喚。(盤面:天威の鬼神(EXゾーン)+ジョクト+オトシオヤ)

実は召喚条件緩い

6.ジョクトと天威の鬼神で《天威龍ーサハスラーラ》をL召喚。

7.オトシオヤの効果発動、タツノコトークンを特殊召喚。

8.タツノコトークンとオトシオヤで《幻獣機コンコルーダ》をS召喚。

最終盤面:サハスラーラ+コンコルーダ

 このように、テザーウルフを使わずとも、適当なモンスター(今回はアルミラージ)+幻獣機トークン+リンゴブルムさえいればサハスコンコの並びを作れます。

展開③ おろかな埋葬+リンゴブルム+X

 展開②の最後で、適当なモンスター(X)+幻獣機トークン+リンゴブルムでサハスコンコ自体は並べることはできると紹介しました。次にご紹介するのが、幻獣機トークンの供給手段をおろかな埋葬=オライオンを墓地に送って幻獣機トークンを生成した場合の展開例です。3枚初動かつ制限カードが必要になるため、この展開をできる場合は少ないですが、展開②と異なり、トークンを最終盤面に残すことが可能な組み合わせがあります(Xになるモンスターに依る)。
 そんな組み合わせを3つご紹介。

①X=天威龍ーヴィシュダの場合
 まず、Xがヴィシュダの場合の展開です。(手札消費多め)

名誉幻獣機

1.《天威龍ーヴィシュダ》の効果を発動、特殊召喚。

2.おろかな埋葬発動、オライオンを墓地へ+幻獣機トークン生成。

3.リンゴブルム特殊召喚からタツノオトシオヤのボウテンコウによる墓地送りまで、展開①・②と同じルートを辿ってください。

4.リンゴブルムのトークン生成効果を使わず、直接ヴィシュダ+ボウテンコウで《天威の龍仙女》をL召喚。

5.ジョクト特殊召喚からオトシオヤ蘇生まで展開①・②と同じ。(但し、龍仙女のコストで切るカードはジョクト以外にしてください)
盤面:龍仙女(EXゾーン)+ジョクト+オトシオヤ

6.オトシオヤ効果発動、タツノコトークンを特殊召喚→そのままコンコルーダのS召喚。

7.サーチしたジョクトを召喚。

8.龍仙女+ジョクト×2で《天威龍ーサハスラーラ》をリンク召喚。

9.墓地のリンゴブルム効果発動、リンゴトークンを特殊召喚。

10.最終盤面:サハスコンコ+リンゴトークン

 これで、サハスコンコの耐性盤面を用意できました。

②X=サイキック・リフレクター(緊急テレポートでも可能)の場合
次に、Xがサイキック・リフレクターの場合をご紹介。緊急テレポートでも、サイキック・リフレクターを特殊召喚できるため同様の展開が可能です。

かの有名なリフレクター出張

1.サイキック・リフレクターを召喚、そのまま①の効果でバスター・ビーストをサーチ。

2.バスター・ビーストの効果発動、バスター・モードをサーチ。

3.リフレクターの②の効果発動、バスター・モードを見せてバスター・ビーストを蘇生、ビーストのレベルを6に変更。

4.リフレクター+ビーストで《幻獣機コンコルーダ》をS召喚。

5.おろかな埋葬発動からオトシオヤ蘇生まで、先程のヴィシュダを使った展開と一緒(今回は龍仙女のコストでジョクトを使用しても可)。

6.オトシオヤの効果でトークンを生成した後、ジョクト+オトシオヤ+龍仙女で《天威龍ーサハスラーラ》L召喚。

最終盤面:サハスコンコ+タツノコトークン

③X=幻獣機メガラプター
 最後に、メガラプターを使用した展開。トークンを残しつつ、メガラプターも盤面に残せるので、今まで紹介した中で一番強い展開だといえます。
 幻獣機使いが古代より最強だと言い続けている「おろまいメガラプター」から始まる展開です。

遊戯王ARCーV 第104話に出演経験アリ
ちなみにドラゴサックは第100話で出てます

1.メガラプター召喚。

2.おろかな埋葬発動、オライオンを墓地へ送り、幻獣機トークンを生成。この時メガラプターの強制効果により、幻獣機トークンを追加で特殊召喚。

3.リンゴブルム特殊召喚からオトシオヤ蘇生まで同じルート。
盤面:龍仙女(EXゾーン)+メガラプター+幻獣機トークン+ジョクト+オトシオヤ

4.オトシオヤ効果、タツノコトークンを特殊召喚

5.龍仙女+ジョクト+タツノコトークンで《天威龍ーサハスラーラ》L召喚。

6.オトシオヤ効果を2回起動、タツノコトークンを2回出してオトシオヤ自身のレベルを4まで下げる。

7.オトシオヤ+幻獣機トークンで《幻獣機コンコルーダ》S召喚。

8.メガラプターのサーチ効果、タツノコトークンをリリースして適当な幻獣機モンスターをサーチ

8.最終盤面:サハスコンコ+メガラプター+タツノコトークン

 これでサハスコンコを構えつつ、次のターンもメガラプターのサーチ効果から入る事ができます。

展開④ ランク7+緊急テレポート

 展開例の最後になります。最後は、リンゴブルムを使わずにサハスコンコを構える展開です。但し、それなりに要求値は高いです。例として、手札に「ヴィシュダ+テザーウルフ+緊急テレポート」がある場合の展開例をご紹介します。

1.ヴィシュダ効果発動、手札から特殊召喚。

2.テザーウルフ召喚、効果でトークン生成。

3.ヴィシュダ+テザーウルフで《幻獣機ドラゴサック》をX召喚。この時、EXゾーンの下のメインモンスターゾーンに出す。

幻獣機の不朽のエース

4.サックの効果発動、幻獣機トークン2体を生成。

5.トークン2体で《リプロドクス》をドラゴサックの上にL召喚。

6.リプロドクスの効果発動、幻竜族を宣言してサックの種族を幻竜族に変更。

7.トークン+リプロドクスで《天威の鬼神》をL召喚。

8.サック+天威の鬼神で《天威龍ーサハスラーラ》をL召喚。

9.緊急テレポート発動、サイキック・リフレクターを出してそのまま先程紹介した通りに《幻獣機コンコルーダ》をS召喚。

10.最終盤面:サハスコンコ

 トークンを残せないのがネックですが、このデッキは何よりもサハスコンコの盤面を作る事が最優先なので、サハスコンコをできる組み合わせを多く抱える事が必要ですね。
 他にも、おろまいメガラプター+緊急テレポートなど、トークンを出しつつドラゴサックを出せる組み合わせ+緊急テレポートで同様の展開が可能です。

ウルフやリンゴのサーチ

 今まで見てきたように、サハスコンコを揃えるための組み合わせは何種類かあります。
 しかし、その多くがリンゴブルムを必要とするものであり、このリンゴブルムを手札に加える事が非常に重要になっています。
 そのためのカードが、こちらです。

 まずは簡単な方から行きましょう。
 リンゴブルムのサーチ手段の一つが、かつて環境をドラゴサックと共に戦った征竜の1体、《嵐征竜ーテンペスト》です。
 制限カードですが、風属性=幻獣機と一緒に手札から捨てる事でドラゴン族モンスターをサーチできます。リンゴブルムはドラゴン族なので、テンペストでサーチできます。ついでにオライオンを墓地へ送れれば最強ですね。

 次は、苦手意識を持っている人も少なくないであろう、《スモール・ワールド》です。画像のテキストを見てもらえば分かる通り、好きなカードをサーチできる代わりにやや複雑な効果となっており、手札の見せたモンスターと攻・守・レベル・種族・属性のいずれか一つが同じモンスターをデッキから選び、更にそのカードと攻・守・レベル・種族・属性のいずれか一つが同じカードをサーチできます。 
 難しそうに見えますが、大丈夫です。この記事はデッキ紹介なので、スモワから基本展開で必要な、リンゴブルム及びテザーウルフに繋げる組み合わせ全てを網羅しますので、もし組み合わせを忘れたら以下を参照して思い出してください。
 では行きます。

スモールワールドでリンゴブルムをサーチする手順

①テザーウルフ→テンペスト(風属性)→リンゴブルム(ドラゴン族)

②オライオン →テンペスト(風属性)→リンゴブルム(ドラゴン族)

②オライオン→ジョクト(レベル2)→リンゴブルム(レベル2)

④メガラプター→テンペスト(風属性)→リンゴブルム(ドラゴン族)

⑤リフレクター→デストルドー(闇属性)→リンゴブルム(ドラゴン族)

⑥ヴィシュダ→テンペスト(レベル7)→リンゴブルム(ドラゴン族)

⑦デストルドー→ジョクト(闇属性)→リンゴブルム(レベル2)

⑧ジョクト→デストルドー(闇属性)→リンゴブルム(ドラゴン族)

⑨テンペスト→オライオン(風属性)→リンゴブルム(レベル2)

 このように、バスタービースト以外のあらゆるモンスターからリンゴブルムに繋げる事ができます。

スモールワールドでテザーウルフをサーチする手順

 既にリンゴブルムは素引きしているが、テザーウルフがいない!という場合はトークンを残してサハスコンコした方が絶対に強いため、そのテザーウルフに触る手順を以下に列挙します。

①リンゴブルム→テンペスト(ドラゴン族)→テザーウルフ(風属性)

②オライオン→テンペスト(風属性)→テザーウルフ(風属性)

③メガラプター→テンペスト(風属性)→テザーウルフ(風属性)

④ヴィシュダ→テンペスト(レベル7)→テザーウルフ(風属性)

 リンゴブルムに比べて触れる組み合わせは少ないですが、リンゴブルムを握れている時点でサハスコンコ自体には繋がりやすいため、問題は少なさそうです。

その他の採用カード

 以上、サハスコンコの展開方法とリンゴブルムのサーチ手段を掲げました。
 以下では、サハスコンコ関連以外のカードの採用理由について解説していきます。

①亡龍の戦慄ーデストルドー

 コンコルーダを立てる用の札兼スモワ要因兼その他シンクロ要員(といっても、枠的にクアンタムだけですが)です。
 龍仙女のコストにしても強いですね。

②バスター出張
 サハスコンコ展開で使うこともありますが、主眼は1枚から好きなシンクロを立てる事ができる点にあります。
 初手でサハスコンコを立てられなかった場合の最低保証はもちろん、立てた後の攻め手の確保にも使えますね。

③超自然警戒区域

幻獣機警戒区域

 妨害札です。
 1ターンに1度、効果モンスター以外のモンスターが特殊召喚された場合に相手の場のカードをなんでも1枚割れます。サハスラーラは好きなタイミングでトークンを出せるので、警戒区域を張れば超耐性+毎ターン盤面1破壊の体制を敷けます。
 相手が効果モンスター以外を出した場合も起動する点もお忘れなく。

④天威無崩の地

 天威のフィールド魔法です。
 このカードが存在する限り、効果モンスター以外のフィールドの表側表示モンスターはモンスター効果を受けず、更に自分の場に効果モンスター以外のモンスターがいれば、1ターンに1度相手がモンスターを特殊召喚した際に2枚ドローできます。
 これで、トークンに戦闘効果破壊耐性に加えてモンスター効果耐性を加えてより強固な盤面を形成しつつ、相手がモンスターを特殊召喚した際に2枚ドローという爆アドを産めます
 また、2枚ドロー効果の条件は自分の場に「効果モンスター以外のモンスター」入ればよく、表示形式等の条件はないため、手札事故を起こした際はモンスターセット+無崩の地で2枚ドローを狙いつつ次のターンへのお願い事ができます。

⑤天威無双の拳

 天威のカウンター罠です。
 このデッキの弱点である全体破壊や対象を取らない除去をしようとする輩を止める事ができます。このデッキならばほぼノーコストで発動できる万能無効なため、非常に使い勝手が良いカードです。
 サハスコンコの処理に困った相手を更に困らせましょう。もし割られたら天威の鬼神を出して打点を確保しましょう。

⑥空中補給

 【幻獣機】における貴重な、容易にトークンを出してくれるカード。
 通常は罠ゆえの遅さが気になるカードですが、このデッキはそもそも硬い盤面を作ってじっくり相手を倒すデッキなので、あまり気になりません。むしろ、オライオン+リンゴブルム展開などでサハスコンコ盤面にトークンを確保できなかった際に、相手のモンスターの召喚を待たずともトークンを生成できる点で採用する意義があります。
 また、超自然警戒区域と組み合わせて1妨害を敷けるのも魅力的です。

EXデッキの採用カード

 既に紹介したカードを除く、EXデッキの採用カードを解説します。

①天威の拳僧 

 ヴィシュダを採用している以上、後攻の捲り手段として必ず欲しいカード。後攻で、ヴィシュダ→拳僧→ヴィシュダのバウンス効果で盤面を1枚解決できます。 
 何回このカードに助けられたことか。

②警警バリケイドベルグ

 モンスター2体を機械族リンクマーカー2個分に変換できる、幻獣機必須のカード。今回も例に漏れず出勤です。
 特にサハスコンコで盤面を整えた後のキル手段として、ベルグ→ラドン→ラベノスタランチュラの王道ムーブがあるので、やはり抜けない。
 一応、手札を捨てればエンドフェイズに無崩の地や警戒区域を拾えます。

③幻獣機アウローラドン

 本デッキにおけるラドンの重要度は一段落ちます。展開で全く使わないからです。
 とはいえ、優秀なことには変わりないので一枚は採用。ラベノスに繋げるための必須カードです。

④No.35 ラベノス・タランチュラ

 【幻獣機】御用達のリーサル要員。トークンの打点が馬鹿になります。
 ベルグ→ラドン→メガラプター→テザーウルフと繋げることで幻獣機トークン×2体+ウルフラプター(星10)を揃えられるので、比較的容易にキルまで持っていけます。サハスコンコに困っている相手を轢きましょう。

⑤サイバース・クアンタム・ドラゴン

 リンクモンスターがいる場合にクアンタム以外のモンスターに攻撃対象及び対象対象耐性を付与するカード。ついでに戦闘面でもバウンス+追加攻撃ができるなど優秀です。
 基本的にこのデッキはサハスラーラを維持して戦うため、リンクモンスターが場にいる事が多いのでこのカードをうまく使う事ができます。
 サハスコンコに添える事で効果モンスターには二重の耐性を、トークンにも対象耐性を付与します。これでトークンは戦闘効果で破壊されず効果の対象にならず攻撃対象にもならないとかいう意味わかんない耐性が付きます。これに加えて無崩の地もあるとモンスター効果耐性+2枚ドローとかいうさらに意味わかんない体制を敷けます。
 デストルドーで簡単に出せるのも魅力的です。

⑥天威の龍鬼神

 天威を多く採用しているので入れてみた枠+簡単に用意できる妨害枠としての採用。シンクロ自由枠です。

⑦PSYフレームロード・Ω

 シンクロ自由枠その2。こちらは相応の理由があり、ヴィシュダを毎ターン除外から戻す事で、毎ターン1枚バウンスを敷くためのカードとなっています。
 流石制限カード、強いです。

本デッキの弱点

 サハスコンコは相当程度硬い盤面を敷けるとはいえ、穴もあり、

①全体破壊
②対象を取らない除去

に弱いです。そのため、妨害手段である警戒区域や無双の地は、このようなこのデッキの穴を突いてくるカードに対して撃つように心掛けましょう。
 無事相手ターンを凌いだら、クアンタム等を立ててより盤面を強固にするもよし、ラドンラベノスでキルを取るもよしです。
 なお、ラドンラベノスのキルムーブは一瞬だけトークンがいなくなる瞬間があるので、その隙を突かれないように注意してください。

 また、枠がカツカツなので自由枠をあまり取れないことも課題点の一つですね。シンクロの枠は好きなモンスターに変えてもらって構いません。

おわりに

 いかがだったでしょうか。【幻獣機】は様々な型を使って遊べるデッキですが、サハスコンコのような硬い盤面を形成することも【幻獣機】を使う醍醐味の一つだと思います。
 また、前回紹介したライテン型よりも回し方が明確なので、比較的触りやすい型になっているんじゃないかと思います。

 久々に記事を書いたもんで、書き足りない部分などもあったりすると思いますが、意見・質問・要望などあればコメント、質問箱、Twitterで教えてくれると助かります。

 それでは、またお会いしましょう。もしかしたらハリメガ型の幻獣機デッキ紹介記事を書くかもしれません。

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