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幻獣機机上の空論集9 デッキ紹介② 【ライテン軸60幻獣機】

はじめに

 こんにちは、隼です。
 ↓とりあえず前回記事です。

 お久しぶりです。今までサボっててすみません。
 言い訳をすると、最近非常に忙しい身でありまして... ただ、僕の記事を応援してくださる方がいるということで(この前記事に投げ銭をして頂いた方、本当にありがとうございます!再び筆を取る大きなきっかけになりました)、ゆっくりでも書き続けようと思い、再び筆を取りました。引き続きよろしくお願いします。

 毎度のごとく全文無料です。

 さて、記事復帰にあたり、何を書けば良いのだろうか?何の記事の需要があるのだろうか?というところで、迷ったら自分の使っているデッキを紹介しようということで。
 ハリファイバー禁止によって手持ちの幻獣機のデッキの数が激減(確か5〜7種類くらいの幻獣機デッキがありましたが)してしまい、現在は2種類しか手持ちがありません。先に述べた忙しさもあり、新たな型の幻獣機をなかなか組めていないのですが、とりあえず現状のデッキを紹介していこうということで。
 先ずは、そのうちの一つ、ライテン軸の60枚構築の【幻獣機】を紹介しようと思います。ではでは。

デッキレシピ・コンセプト

 まず、デッキパワーの設定ですが、「強すぎず、弱すぎず」、といった感じです。1〜2妨害を構えながら、うまい具合に相手と対話していきましょう(芝刈りは上振れです)。
 それでは、デッキコンセプトの話に移ります。
 このデッキは、その名の通り、「《幻獣機ライテン》を使いたい!」から始まったデッキです。

このデッキの主軸

 《ライテン》を使う上で、まずは《ライテン》の特徴を捉える必要があります。ざっと挙げてみると、

①星4幻獣機である
②手札コストがある限り、幻獣機トークンを何回でも生成可能
③《ライテン》のトークン生成効果を使用後、「幻獣機」モンスターしかEXモンスターの素材に使用できない
④攻守の数値が同じ機械族モンスターである


以上のような特徴が挙げることができ、これを基にデッキを構築しています。
 採用カードについて、上記①〜④の特徴に基づき解説していきたいと思いますが、その前に、「なぜ60枚か?」ということについて。
  このデッキは、芝刈りを採用した60枚デッキとなっています。
 しかし、60枚構築は事故率も高くなり、しかも肝心の《幻獣機ライテン》にアクセスしにくくなるデメリットも抱えています。
 まず、そもそも使用者である隼が60枚デッキ好きという超個人的な事情があります。申し訳ありません。
 というのも、自分は1つのデッキに複数のギミックを搭載するのが好きで、様々なギミックを積み込めた結果、60枚デッキになってしまったというのがしばしばあります。当然事故率も高くはなりますが、実際に使ってみると、複数のギミックがある=選択肢が多いということなので、事故が多くて気になったことはあまりありません。むしろ、フリー・カジュアル環境で遊ぶ上で、事故率を多少高めても楽しめればいいじゃん!文字通り遊び心を入れた複数ギミック採用の60枚で遊んでしまえばいいじゃん!というスタンスです。
 また、《ライテン》へのアクセスのしにくさですが、これは、40枚構築にしたとしてもなかなかアクセスしにくいです。40枚構築にしたところで、《ライテン》にアクセスするためには、

・素引き
・《幻獣機アウローラドン》でリクルート→《ライテン》の効果を使ってもこれ以上リンク召喚できない...
・《幻獣機メガラプター》でサーチ→多くの場合、《メガラプター》でサーチした後に展開する余力がある時は《ラドン》が展開に絡んでいる=上と同じ問題を抱えている

 主にこれらしかなく、【幻獣機】の地力の低さが際立っていますね。
 40枚にしたところでアクセスがしにくいという点が変わらないのなら、いっそ60枚にしてもよいのではないか?と思い構築した結果、うまくハマった感じです。
 また、《ライテン》は手札コストを支払ってトークンを生成する効果の仕様上、手札が無くなりやすく、手札にリソースを抱えることは難しいです。そのため、墓地リソースがとても重要になってきます。その墓地リソースを一気に溜める超上振れ札として《隣の芝刈り》との相性も抜群であり、その点も含めて60枚構築にしました。

 そして、根本的な問題である《ライテン》のアクセスへのしにくさについて。これについては、「《ライテン》とシナジーのあるカードを複数採用し、そのカードとシナジーのあるカードを採用し、そのカードも更に...といった具合で、なかなか言葉にして説明できないのですが、「《ライテン》を中心に、網の目状に形成されたシナジー」でデッキを構築することにより解決を図っています。
 例えば、
・《ライテン》は発動後のEX素材縛りの制約が重い→メインデッキのギミックによる妨害が必要=《セリオンズ“キング”レギュラス》を採用
・《ライテン》は攻守が同じ機械族→《機巧蛙ー磐盾多邇具久》を採用
・《ライテン》の効果で手札が無くなる関係上、リソースは墓地に溜めたい、すなわち墓地肥やしがしたい&《彼岸の黒天使ケルビー二》の素材になるカード→《カードガンナー》の採用
―――
このように、《レギュラス》、《機巧蛙》、《カードガンナー》はライテンとなんらかのシナジーを有しているカードですが、
・《レギュラス》で《カードガンナー》を装備すれば、《レギュラス》の無効効果の使用後に1ドローができる=足りない手札を補える
・《カードガンナー》も攻守が同じ機械族なので《カードガンナー》を蘇生できる
更に、
・いずれも地属性機械、よって《緊急ダイヤ》を無理なく採用できる
・《緊急ダイヤ》があるならマシンナーズギミックを採用可能
・《マシンナーズ・フォートレス》は星7→実質幻獣機
...
 といった具合に、《ライテン》を軸に採用したカード同士もまた相性が良く、そのカードと更に相性のいいカードも幻獣機と相性が良い、という風にシナジーを形成しています。
 《ライテン》以外のカード同士のシナジーが濃いため、《ライテン》にアクセスできなくても十分に戦うことができます。

 1つ問題点を挙げるならば、このデッキは固定ルートがライテン初動以外は存在しないため、回すのがやや難しい点です。特に芝刈りを撃った時や後攻の貫通を考える際は選択肢が多すぎて、僕自身も回すのに時間がかかることがあります。
 これには僕自身がアドリブで回すデッキが好き、というこれまた隼の個人的要素も含まれています。慣れるまでは大変ですが、その分とても楽しいデッキになっているので興味があれば是非組んでみてください。

 それでは各採用カードの紹介へ移りましょう。

各採用カードについて

特徴①について

 まず、《ライテン》が星4幻獣機であるという点について、ごくごく簡単に。4軸か3・4軸混合かの2択で組むことになります。今回は、後述するマシンナーズギミック採用との関係で4軸で組むことにしました。
 そのため、《ライテン》以外の幻獣機については、《幻獣機テザーウルフ》、《幻獣機メガラプター》+《幻獣機オライオン》をそれぞれ3枚採用といった形にしています。

 《メガラプター》はサーチャーとして優秀なため採用、《テザーウルフ》もお手軽にトークン生成できるので採用。《オライオン》は最強なので当然採用。

特徴②について

 さて、《ライテン》の大きな特徴の一つである、ターン制限のない、手札1枚をコストにトークン生成ができる効果についてです。
 この効果、《テザーウルフ》並みに手軽にトークンを生成できる代わりに、手札が消えます。そのため、

・手札コストの確保
・コストにして強いカード=墓地効果持ちのカード


 これらが必要だと考えました。
 これに関連した採用カード筆頭が、幻影ギミックです。

今回の記事でめっちゃ出てきます

 動きの流れとしては、

①《ライテン》の効果を2回発動、計2体の幻獣機トークンを生成。
②トークン2体で《彼岸の黒天使 ケルビーニ》をリンク召喚。
③《ケルビーニ》の効果発動、コストで《幻影騎士団ダスティローブ》を墓地へ送る。
④墓地の《ダスティローブ》の効果発動、デッキから《幻影騎士団サイレントブーツ》をサーチ。
⑤《ライテン》の効果発動、今サーチした《サイレントブーツ》をコストにトークン生成。
⑥《サイレントブーツ》の墓地効果で《幻影霧剣》をサーチ。
⑦《ライテン》とトークンで《I:Pマスカレーナ》をリンク召喚。

 これで、手札コストを補いつつ《幻影霧剣》を構えながら、《ライテン》の重い制約を踏み越えて相手ターンに《トロイメア・ユニコーン》で妨害したり、実質戦闘効果・対象耐性の《双穹の騎士アストラム》を構えることができます。


 手札コストを補いつつ妨害+超耐性モンスターを《ライテン》の制約下で出せるギミックとして幻影ギミックは優秀ですね。

 また、上記ギミックは通常、《ライテン》+手札コスト2枚が必要ですが、上記展開①の最初の手札コストで《幻獣機オライオン》を捨てた場合、《オライオン》のトークン生成効果があるので、更に手札コストを軽減することができます。やはり《オライオン》は最強ですね。

 なお、《ライテン》初動ができなかった場合(むしろ60枚なのでこの場合が多い)でも、星3を2体展開できれば、《ケルビーニ》から直接《サイレントブーツ》を墓地に落とせば1妨害ができます。このデッキには固定ルートがないというのは先述したとおりですが、基本的には《ケルビーニ》にアクセスすることを目指して展開することが多いです。簡単に妨害を作れますしね。
 この《ケルビーニ》にアクセスするために星3モンスターを多く採用していますし、特に顕著なのはSRギミックです。

 《SRベイゴマックス》を特殊召喚し、《SRタケトンボーグ》をサーチ、そのまま《タケトンボーグ》を特殊召喚して《ケルビーニ》を筆頭とするリンク召喚に繋げていきます。幻獣機は風属性なので、《タケトンボーグ》のみを引いた場合も活用できます。

 また、《ケルビーニ》を立てるためにデッキ内の星3が多いということは、すなわち《ケルビーニ》で落とせるカードが他にあるということです。
 《ケルビーニ》で落とす幻影騎士団以外の候補は、

・《機巧蛙ー磐盾多邇具久》
墓地の攻守が同じ機械族を蘇生
・《カードガンナー》
攻守が同じ機械族=機巧蛙で蘇生可能、《レギュラス》の装備先にすると強い


 この辺りですね。
 《ケルビーニ》はこのデッキの縁の下の力持ちです。

 他にも手札コストにして強いカードを多く採用しています。すなわち、墓地効果持ちのカードを多く採用しています。《ライテン》の効果の関係上、リソースは手札ではなく、墓地に溜めていこう、という構築になっています。
 墓地効果持ちのカードとしては、

・《幻獣機オライオン》
トークンSS、幻獣機の召喚権追加
・《機巧蛙ー磐盾多邇具久》
墓地の攻守が同じ機械族をサーチ
・《弾丸特急バレット・ライナー》
エンドフェイズ時に墓地の機械族回収
・幻影パーツ
各種幻影パーツの回収
・マシンナーズパーツ
墓地蘇生、リソース回復

 この辺りを墓地に溜めてリソースを構えていくのが理想です。
 リソースを墓地に溜める手段として、

・《隣の芝刈り》
相手のデッキ枚数と同じになるようにデッキの上からカードを墓地へ。爆アド。
・《スクラップ・リサイクラー》
特定の機械族1体を墓地へ。安定。
・《カードガンナー》
コストでデッキの上からカードを3枚墓地へ。ギャンブル。


 この辺りを採用しています。《スクラップ・リサイクラー》と《カードガンナー》は星3なので、《ケルビーニ》の素材になれるのも優秀です。

特徴③について

 次に、《ライテン》の激重縛り、「トークン生成効果使用後は幻獣機モンスターしかEXモンスターの素材にできない」という点です。
 まず、この縛りを回避できるモンスターの筆頭が、前述した幻影ギミックでも登場した、《I:Pマスカレーナ》です。

 《ライテン》の素材縛りは発動ターンのみなので、《マスカレーナ》を立てれば相手ターンに《双穹の騎士アストラム》や、《トロイメア・ユニコーン》を立てて盤面を作ることができます。
 ただ、EXモンスターによる妨害でできることといえばこのくらいで、やはり《ライテン》の素材縛りは重いです。
 そのため、デッキ構築上、「メインデッキのカードによる妨害」をできるようにしています。採用したものは、上で紹介した《幻影霧剣》に加え、

 《セリオンズ“キング”レギュラス》によるなんでも無効による妨害、そして、

 マシンナーズギミックの採用です。

 まず、《レギュラス》についてですが、機械族デッキなので特殊召喚がしやすいのはもちろん、装備されるカードとのシナジーも意識して構築しています。《レギュラス》は妨害効果を使うために、自身を墓地に送る必要があるので、その関係のシナジーです。
 装備先のカードとして相性のいいカードは、

・《幻獣機オライオン》
 墓地へ送られたら幻獣機トークンを生成
・《カードガンナー》
 《レギュラス》が墓地へ送られると、装備カードとなっていたこのカードは「破壊」扱いで墓地へ送られるため、1ドロー効果が使える。
・《弾丸特急バレット・ライナー》
 墓地へ送られたターンのエンドフェイスに墓地の機械族を回収できるが、これで《レギュラス》を回収することで毎ターン《レギュラス》を構えることができる。


 また、《レギュラス》をサーチできる《円盤闘技場セリオンズ・リング》も戦闘面に関して非常に優秀な効果をもっていますね。

 これで幻獣機トークンを含めて、戦闘補助ができます。

 次にマシンナーズギミックです。

 過去の記事でも紹介した通り、幻獣機とマシンナーズは抜群の相性を誇っています。
 まず、《マシンナーズ・フォートレス》について。星7であるという時点で最高ですね。ライテン縛りがなければ、幻獣機モンスターと共にランク7のX素材にすることができます。また、被対象時のピーピングハンデス、戦闘破壊時の除去も変わらず強力です。

 そして、《機甲部隊の超臨界》について。これは、マシンナーズをリクルートした後に対象にとった機械族を破壊しなければなりませんが、トークンが場にいる状態で幻獣機を対象にこのカードを発動すれば、ノーデメリットで《マシンナーズ・カーネル》を特殊召喚できます。更にその《カーネル》の全体破壊効果も、トークンが場にいる状態でその幻獣機モンスターを対象にとって発動すればノーデメリットで使用できます。
 なお、もし《ケルビーニ》が場にいれば、《ケルビーニ》のリンク先に《カーネル》を出すことによって幻獣機モンスターの有無に関わりなく、打点3000以下の相手モンスターをデメリットなしで1度に除去できます。
 更に《超臨界》の墓地効果が非常に優秀で、墓地・除外ゾーンの機械族をデッキに戻して1枚ドローすることができます。
 これで【幻獣機】における最重要モンスターである《オライオン》をデッキに戻したり、使用済みの《アウローラドン》や《ドラゴサック》、《警衛バリケイドベルグ》をEXデッキに戻してリソースを回復しつつアドバンテージを獲得できます。

 このギミックで唯一、幻獣機と相性の悪い点として、幻獣機が風属性であるために《カーネル》の自己蘇生効果が使いにくい点ですが、《ライテン》と相性のいいカードにたまたま地属性機械族が多いため、このデッキにおいては積極的に《カーネル》の自己蘇生を狙うことができます。網の目シナジーポイントです。

 また、前回記事の【ハリメガ幻獣機】におけるマシンナーズギミックの採用とは異なり、今回は更に《機甲部隊の再編成》、《マシンナーズ・ルインフォース》を採用しています。
 これは、今回のデッキが60枚構築である点、《再編成》が墓地効果持ちのカードを墓地へ落とせる点、ルインフォースもまた墓地から緩い条件で出せるカードとして優秀なため、採用しています。

特徴④について

 それでは《ライテン》の最後の特徴、「攻守の数値が同じ機械族である」点についてです。
 ここで使えるのが、「DOWN OF MAJESTY」からテーマ化した「機巧」というテーマで、攻守が数値が同じ機械族をサポートする効果を持っています。
 その中で今回採用したのが、名前が読めないこのカードです。

 これまでも何回か登場していた、《機巧蛙ー磐盾多邇具久》です。「きこうわ イワタテノタニグク」と読むらしいです。ユベル並みに大変。
 ①の効果を使用することはほぼありませんが、②の墓地蘇生効果が非常に優秀で、これで攻守が共に1500である《ライテン》を蘇生することができます。
 ライテンを蘇生してX召喚やリンク召喚に繋げたり、幻獣機の展開(ラドン展開)をしたり、選択肢は意外と多い。
 このデッキはリンクモンスターが多いため、リンク値を伸ばせるという点でも優秀な蘇生効果です。

 それとこの子も何故か星3なので、《ケルビーニ》の素材になれます。

 《ライテン》以外の蘇生先として採用しているのが、

死者蘇生

・《カードガンナー》
更なる墓地肥やしが可能。
・《星遺物ー『星鎧』》
召喚・特殊召喚成功時、デッキから「星遺物」カードをサーチできます。このデッキに採用している《星遺物を継ぐもの》をサーチし、更なるリンク値の増加X召喚に繋げます。このカード自身のレベルが7なので、幻獣機と共にランク7の素材になることができるというシナジーも有しています。

 このような感じです。蘇生先のモンスターが3種類あるので、《機巧蛙》からできる展開の選択肢は十分に多いですね。

 以上が、ライテンを軸に採用したカードの概観になります。
 なかなか網の目状のシナジーをコンパクトに文章化できませんでしたが、このデッキのポイントをまとめると、

①【4軸幻獣機】である
②墓地効果を活用していくデッキである
③盤面制圧(妨害)に関しては、EXモンスターではなくメインデッキのカードに頼る
④なんかシナジーが多い


 このような感じでしょうか。
 副次的に地属性機械族が多いデッキになったので、《緊急ダイヤ》を強く使ったりできるのもポイントです。

EXデッキについて

 EXデッキの採用カードについても解説します。既に解説した《ケルビーニ》等は除く。

・《幻獣機アウローラドン》
 採用しない理由がない幻獣機の中心的存在。ですが、今回に関しては「先行1ターン目からラドンを出す」ことはほぼありません。
 やはり固定概念として一般に付着しているのが、「脳死で《ラドン》を出すべき」というもの。しかし、このデッキはライテン縛りの関係上、EXモンスターによる妨害を想定していないため、考えなしに《ラドン》を出しても何も起きないことが多いです。先行展開が相当上振れれば、《ラドン》からランク7に繋げて《真紅眼の鋼炎竜》を出すことがあるくらいです。
 本デッキにおける《ラドン》の役割は、「捲り」です。
 《ラドン》本体に備わっている対象を取らない除去はもちろん、《ラドン》→《メガラプター》→《テザーウルフ》or《ライテン》(墓地にオライオンが必要な場合が多い)に繋げて《幻獣機ドラゴサック》や《No.11 ビッグアイ》による盤面解決、《No.35ラベノス・タランチュラ》によるリーサルを狙っていきましょう。
 また、《ラドン》を出す前に《ドラゴサック》を出す展開を取ることが多いです。
 【幻獣機】で《ドラゴサック》を出す場合、既に幻獣機トークンが場に1体いる状態で出すことが多いので、このトークンをリリースして相手の場のカードを割る効果を使っても、追加でトークン2体を供給すれば場に機械族モンスターが3体揃うため、そのまま《ラドン》に繋げられます。盤面を解決しつつ《ラドン》が出せるため、《ラドン》の通りが良くなります。そのまま《ラベノス》でリーサル、というパターンが多いです。
 このように、本デッキの《ラドン》は制圧用に使うのではなく、盤面突破・リーサル狙いのために使います。

・《幻獣機ドラゴサック》
 4軸幻獣機で採用しない理由がないカード。最近は環境でも使用され、世間がようやく《ドラゴサック》の強さに気がつきましたね。スキドレも割れるのだ。
 本デッキにおける《ドラゴサック》は盤面解決しながら《ラドン》に向かうという先述した動きがあるため、クシャトリラにおける《ドラゴサック》よりも更に一段階強いことができます。

・《転生炎獣アルミラージ》
 しばしば【幻獣機】に採用されます。基本的に《オライオン》をリンク素材にすることが多いです。《オライオン》のトークン生成効果に併せて手札の幻獣機モンスターを追加召喚すればリンク値を伸ばせます。

・《警衛バリケイドベルグ》
こちらも【幻獣機】にしばしば採用されるカード。モンスター2体をなんでも「《アウローラドン》のリンク値2つ分」に変換できるため、実質的に機械族以外のモンスターも《ラドン》の素材にすることができます。
 また、本デッキにおいては《機巧蛙》等の手札に燻った墓地効果持ちのカードを、このカードの効果で自発的に切ることもままあります。ついでに《円盤闘技場セリオンズ・リング》を回収できたりもします。

・《スプライト・エルフ》
 ぶっちゃけ一番微妙な枠。出した回数は少ないです。入れ替え候補枠。
 使い方としては、墓地の《ケルビーニ》を蘇生して墓地肥やしをしたり、《マスカレーナ》を蘇生→《トロイメア・ユニコーン》による妨害をしたり。なんだかんだいって器用な動きができるカードです。謎の対象耐性付与もあるし。

・《トロイメア・ユニコーン》
 大体《マスカレーナ》から出す。素材縛りも緩いので普通に出す時もある。無難に強い。

・《混沌の戦士カオス・ソルジャー》
 【幻獣機】のEX枠が空いた時にまず召集がかかるリンクモンスター。幻獣機はトークンがいることでレベルを上げる&トークンをリンク素材にできるので、簡単に耐性付きのこのカードを出すことができます。

・《真紅眼の鋼炎竜》
上振れ役or最後の詰め枠。相手がカードの効果を発動する度に500バーンを与える、効果破壊耐性付きのランク7Xモンスターです。《ラベノス・タランチュラ》とのシナジーも有。

・《No.11ビッグアイ》
 とりあえず入れとけ枠。いつまでも強い。

・《No.35ラベノス・タランチュラ》
 このカードでリーサルを取っていることが多い。ラベノスキルを目指す際は、幻獣機トークンも攻撃表示で出しておきましょう。トークンがマッチョになって相手に殴りかかります。

 以上が採用カードの概説になります(長かった...)。

デッキの回し方の指針

 それでは、デッキの回し方について。といっても、先述したとおり、このデッキには基本的に固定ルートが存在しません。自由に回してください(丸投げ)。嘘です。ちゃんと回し方の方針くらいは書きます。

先行

・ライテンを握っていた場合
 先に述べた、幻影ギミックによる展開をし、《ケルビーニ》+《マスカレーナ》+《幻影霧剣》の盤面を目指します。このデッキ唯一の固定ルートです。

・上記以外
 このデッキの妨害手段は、

①《マスカレーナ》によって相手ターンに《トロイメア・ユニコーン》を出す(又は、効果破壊・対象耐性付きの《アストラム》を構えて耐える)
②《ケルビーニ》から《サイレントブーツ》を落とし、そのまま《幻影霧剣》 を構える
③《レギュラス》によるなんでも無効
④《カーネル》による全体破壊
⑤(上振れ)《真紅眼の鋼炎竜》による継続的バーン

 となっています。そのため、基本的には①〜④の妨害手段を1つ以上構えられるように動いていきます。実際には③と④は素引き要求による面が非常に大きいため、動きの中で目指すのは①か②になると思います。
 これに関しては僕も毎回アドリブで回しているので、慣れるしかないと思います。でも、回していて楽しい!というのは保証いたします。

・《隣の芝刈り》を引いた場合
フィーバータイムです。落ちが良ければ上記妨害の全てを構えられます。リソースを大量に抱えながら着実に妨害数を増やしましょう。

後攻

 完全アドリブです。相手の盤面・出方に合わせて《ドラゴサック》や《アウローラドン》で盤面を解決しつつ、返しの妨害を構える、又は隙を見て《ラベノス・タランチュラ》でキルをとります。
 後攻で割と重宝するのが、《マシンナーズ・ルインフォース》です。チェーンブロックを組まない緩めの召喚条件からポンと出る4600打点+バトルフェイズ中の無効効果は優秀。

採用候補カード

 今回デッキを組んだ上で、枠との関係で採用を見送ったカードが何枚かあるので、ご紹介。

・《テラ・フォーミング》
 《円盤闘技場セリオンズ・リング》をサーチする用。今後採用する可能性が非常に大きいカード。

・《機巧蹄ー天迦久御雷》
 攻守が同じ機巧シリーズ。素引き要求が大きすぎるため見送り。

・《SRドミノ・バタフライ》
 P効果で、手札の風属性を捨てて除外ゾーンの風属性を回収。オライオンを回収します。
 今回のデッキは地属性が多いので採用見送り。

・各種EXモンスターカード
 しっくりくるものがなかったので見送り。エルフと入れ替えてもいいです。主にランク3・ランク7・ランク10・リンクモンスター。

おわりに

 大変長くなってしまいました。語ることが多いんですよこのデッキ。
 今回のデッキはうまく文章で紹介するのが難しく、大変読みにくい記事になってしまったかと思います。
 ですが、やはり文章を書くというのは楽しいですね... 需要があればゆっくり続けます。是非、お付き合いを。

 もし、「こんな記事を書いてほしい!」等、またはこのデッキや【幻獣機】に関する質問があれば是非僕のTwitter(@MPBhayabusa)のDMやリプ欄、又は質問箱まで遠慮なくお寄せください。  記事に対する反応は大変励みになります...!(noteのコメント欄は返信がおそらくできないそう... でも、是非コメントを残していってください)

 特に、どんな記事を読みたいのかが個人的に気になります。ペコリ。

 それでは、次回記事でお会いしましょう。次回は引き続きデッキ紹介か、他に要望があればそれを書いたり。

↓次回記事です。すみません、記事を書けるかは未定になります...

↓もし良ければ、投げ銭をしていただくと非常に励みになります...!

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