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コロナの罹患と並行して婦人科のオペの話

コロナにかかる2週間前、2022年12月7日。
私は半年ぶりにかかりつけの婦人科を受診していました。
理由は定期検診。半年前に右卵巣に良性の腫瘍があると言われていました。
名前は、皮様嚢腫(成熟嚢胞性奇形腫、デルモイド)
半年前で直径3cm位でした。皮様嚢腫とは、体の全パーツはないけれども、
ブラックジャックのピノコちゃんのようなものです。

iPad Airで作成してみたもの

皮様嚢腫は、脂肪、髪の毛、歯、骨、皮膚などが溜まった腫瘍です。原因ははっきりとはしていませんが、受精していない卵子の細胞分裂を始めてしまうせいとも言われているようです。良性であることが多いけれど、ごく稀に悪性化することも。

自覚症状として、腹部膨満感、下腹部痛、頻尿、便秘など起こる人もいるけれど私は何もありませんでした。自分は子宮頸がんの検診を受けたり、生理不順があったりでかかりつけの婦人科に定期的に受診していたため、主治医がこの嚢腫の成長を早めに見つけてくれたので良かったと思っています。

私の中にあったものも、エコーで見た結果、異常な血流はないけれど今後成長することはあっても、小さくなることはないだろうと。

成長して捻れて卵巣嚢腫茎捻転(らんそうのうしゅけいねんてん)を起こして最悪卵巣が壊死することもあるし、急激な下腹部痛や嘔吐、ショック状態などが起きることもあり得るし、そしたら救急車で「はい、いらっしゃい」と運ばれて開腹手術になることもと言われました。(さっぱりすっきりした性格で大好きな女医の主治医に脅されまくっていました。)

目安は直径が5cm以上になると早めに取ったほうが良いと。卵巣って子宮と卵巣固有靭帯というので繋がっているだけでお腹の中ではプカプカと浮いているような存在なので、大きくなると重力のせいもあって捻れやすくなるのだそうです。2022年12月7日に受診した時には4.5cmまで成長していたので、主治医がすぐ取ったほうがいいと。

近くの総合病院に、「腹腔鏡手術の上手な先生がいるから連絡取るけどいい?」と聞かれました。

考える暇もなく、捻れるのも嫌だし。壊死とか開腹手術とか怖いし。
何より娘ちゃーぴーにとって、親は私だけと思えば、『やるしかないなぁ』と思ったので、「よろしくお願いします」と即答していました。

さて、オペをするにしても私にはハードルがまだまだたくさんあって(´ཀ`」)

まず、①これまでの薬の副作用歴が多いこと。オペ後の感染予防として抗生物質に何を使用するかなど考える必要があること。②歯科の麻酔で過去にショック症状を起こしたこともあるので、その辺りも踏まえて麻酔科医と相談すること。③不完全右脚ブロックという特に生活に何も支障がないけれど中学生の頃に不整脈がありますと診断を受けていたことを話したところ、循環器内科で心電図やエコーを撮って、麻酔が問題ないか調べないといけないと言われたこと④喘息の既往歴もあるので肺の検査やレントゲンなどなど。

そんなこんなでオペを決意したものの、オペ前の検査日程が山程に詰められてしまいました。そして様々な検査を受けようとしていた矢先のコロナ罹患でした。
実際は、採血と循環器のエコー、心電図までは罹患前に出来たのだったかな?確か。骨盤部位の単純MRIや麻酔科医の先生とのお話が出来ないまま療養になってしまいましたね。

コロナに罹患した後、確か、2022年12月22日頃でした。
執刀してくださる先生に「コロナにかかってしまった」と電話したところ、「待機可能な手術の場合、コロナ罹患後は7週間延期しないといけない」と。

隔離した部屋でスマートフォンで調べたのは、「コロナ罹患後6週間以内に麻酔やオペをした場合の死亡率が通常より2.5倍高くなることや、術後の肺炎や呼吸窮迫症候群などの肺の疾患が増える」など。

死にたくないーーと思った瞬間でした。

卵巣嚢腫が急激に成長しないことを祈りつつ、罹患療養していたのでした。
その後、後遺症のせいで、オペがまた延期になったんでしたけど。
Σ('◉⌓◉’)

また後の記事で。



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