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気楽に

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八月納涼歌舞伎 第三部「狐花」2回目 感想

1回目の観劇のあと、小説をKindleで買って読み、2回目の観劇を追加。見たいと思った時に取れる幕見席ありがたい。小説から情報量を吸い取ったからか、前回よりも時間の進…

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2週間前
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八月納涼歌舞伎 第三部「狐花」感想

奇妙な縁、深い業の中で、簡単に人を殺し、人が殺される。そして怨念による復讐はカタルシスとなる。けれど今作は、洲齋がその歌舞伎の枠組みの”外側”に居続けたことによ…

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3週間前
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範宙遊泳「心の声など聞こえるか」感想

イタかった。序盤はとにかく。範宙の作品を生で見るのは本当に久しぶりで、前回の「バナナの花は食べられる」は配信映像を見た。生で見て気づいたのは、配信だとそのイタさ…

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1か月前
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モダンスイマーズ「雨とベンツと国道と私」感想

あの世界で描かれていたのは、傷つくことには敏感だが、傷つけることにはあまり自覚のない人達だった。特にパワハラの根底に多く存在する、”〇〇のためを想って”という身…

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2か月前
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梅棒18th「シャッター・ガイ」改 初日感想

初めてのIMMシアター。 列の段差が結構はっきりしてて見やすかった。キャパもほどよいし、もしかしたら今後の梅棒恒例劇場のひとつになるのかな? 初演は千住公演を観劇し…

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2か月前

宝塚歌劇月組 エタボ/グラタカ 感想

エタボ。 渋い内容かと思って身構えていたら、がっつりオカルト・スピ話で、コンビとしてもなんでか惹かれ合っちゃった話でびっくりした。個人的には前作のフリューゲルの…

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2か月前
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映画「わたしの魔境」感想

「A」「A2」「AGANAI」ときて、関連映画は今回が4作目。 今作のざっくりしたテーマは、改めて記す新興宗教に対する警鐘といった感じ。これまでの映画とは違って監督自らが…

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3か月前

2024 シリアルキラー展 感想

割と展示自体はシンプルで、キラーの生い立ちや逮捕されるまでのおおまかな流れが展示品の横に文章として貼られてて、それをひたすら読む感じ。 肝心の展示品に対する説明…

100
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3か月前

八月納涼歌舞伎 第三部「狐花」2回目 感想

1回目の観劇のあと、小説をKindleで買って読み、2回目の観劇を追加。見たいと思った時に取れる幕見席ありがたい。小説から情報量を吸い取ったからか、前回よりも時間の進みが早く感じて見やすかった(笑) 今回は主に小説との違いをメモとして残そうと思います。記憶違いはあると思うので、ご容赦ください。 ■ 『?』 監物が信田の屋敷を襲撃するシーン。襲撃の騒ぎを聞いた美冬が、いち早く赤子の洲齋を逃がす。美冬が”葛の葉”の文を懐から取り出し、洲齋に預ける様子も描かれる。右奥の掛け軸

八月納涼歌舞伎 第三部「狐花」感想

奇妙な縁、深い業の中で、簡単に人を殺し、人が殺される。そして怨念による復讐はカタルシスとなる。けれど今作は、洲齋がその歌舞伎の枠組みの”外側”に居続けたことにより、異質な物語になっていた。監物に「恨むなら殺してみよ」と刀を差し出されても屈することはなく、言葉で、会話で相対し、殺した者の幽霊が見えるならそれは人の心がある証だと説き伏せ、”供養”を促した。誰がどう見ても極悪人であった男が、最後は憑き物落としの洲齋によって、まさに憑き物が落ちたように涙を浮かべる。洲齋の「お前の幽霊

範宙遊泳「心の声など聞こえるか」感想

イタかった。序盤はとにかく。範宙の作品を生で見るのは本当に久しぶりで、前回の「バナナの花は食べられる」は配信映像を見た。生で見て気づいたのは、配信だとそのイタさから目を背けられるということだった。自宅なら、適宜目を背けたり、乾いた笑いでリアクションが出来る。だけど劇場だとそうはいかない。どうしようもなく目の前にあるし、笑おうにも、そのイタさが微妙なテンションで、笑おうか笑うまいか迷ってる間に次が来るのだ。困る。困った。たぶん周りもそうだったと思う。あのイタさをどう受け止めよう

モダンスイマーズ「雨とベンツと国道と私」感想

あの世界で描かれていたのは、傷つくことには敏感だが、傷つけることにはあまり自覚のない人達だった。特にパワハラの根底に多く存在する、”〇〇のためを想って”という身勝手な理由づけがされた加害性が炙り出されていた。そして被害者・加害者側のどちらか片方に寄り切ることはなく、その立場は表裏一体のものではないかということを、ほぼ全員を通して描き切っていた。そのせいでというか、坂根に復讐を遂げるカタルシスもなければ、五味に感情移入することもできず、全体的な生ぬるさを感じたのだった。そしてそ

梅棒18th「シャッター・ガイ」改 初日感想

初めてのIMMシアター。 列の段差が結構はっきりしてて見やすかった。キャパもほどよいし、もしかしたら今後の梅棒恒例劇場のひとつになるのかな? 初演は千住公演を観劇したはずなんだけど、配役とかほとんど記憶の彼方で…。印象として残ってたのは、遠藤さんと塩野さんの熱い親子物語・目抜き通りでばちばちにかっこよく登場するセヴン姉妹あたりだったかな。 なので、あ〜こんなことあったな!って言う気持ちと、こんなのあったっけ!?って言う気持ちと、あと今回は初演からガラッと配役が変わった「改」

宝塚歌劇月組 エタボ/グラタカ 感想

エタボ。 渋い内容かと思って身構えていたら、がっつりオカルト・スピ話で、コンビとしてもなんでか惹かれ合っちゃった話でびっくりした。個人的には前作のフリューゲルの方が、キャラクター性や展開で2人の持ち味が際立ってたように感じたから、今作の「運命の出会い」のぼやっと感はいまいち消化しきれなかった。れーこさんの英国紳士スタイル(?)が最高にかっこよかったのと、あとみちるちゃんの「ブチコロース」が聞けて嬉しかった。笑 グラタカ。 大好き中村Bショー。ブロックで押し寄せる団体芸の波

映画「わたしの魔境」感想

「A」「A2」「AGANAI」ときて、関連映画は今回が4作目。 今作のざっくりしたテーマは、改めて記す新興宗教に対する警鐘といった感じ。これまでの映画とは違って監督自らが出演しているわけでもないし、ドラマパートとインタビューパートの切り替わりで進む構成が、映画というよりテレビ番組のスペシャルみたいに感じた。 でもn番煎じな映画と言うことは簡単だろうけど、n番煎じでもいいからこういうものを生み出し続けることが大事なのだろうなとも思う。そういった意味では、クラファン発の映画と

¥100

2024 シリアルキラー展 感想

割と展示自体はシンプルで、キラーの生い立ちや逮捕されるまでのおおまかな流れが展示品の横に文章として貼られてて、それをひたすら読む感じ。 肝心の展示品に対する説明はほとんどなくて、ちょっと残念だった。直筆の手紙とかも、英語の翻訳がなくて自分にはよくわからなかった。 続きもただの感想です。

¥100