Rhythmic (短歌30首)
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栞は読書の、シークバーはiphoneの、あなたのcigarは私だけの
I can't give my account 触れられない傷が僕らにはつけられている
濡れたラムネ瓶の底に光る目 You are moved to tears
空に浮かぶオノマトペ すごく好きだった桜のような (リズムのような)
球体の憂鬱を見ても言葉にできない (存在しないから)
シュプリーム・きみの舌の動きでさえも・グッチ・やさしくなぞれなかった
マッチはこすれば火が付く メリーゴーランドは回る いずれ火が付く
コスモスの宇宙っぽさって噓っぽい ランドセルの星マークみたいで
まだらのね、ちょっと大きい、あの子がね、キューティーハニー、かわいくないの
ピストルを取り出す時に背中から吹き出てる汗 リッツカールトン
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デモクラシー的な共同生活でぼくらはまだセックスができない
きみだけの美的感覚 <林檎をセカイだと形容した> foolish kid
Another unwanted love 気づかなくてもきみを偽るキスマーク
空を見て、絶望 それChillいね的なプレイリストを奏でて、絶頂
三連符 血液は一定量で 握るマイクはハウる 熱く
マールボロの思い出補正、それと世界の終わりを想像したまえ
小指にも薬指にも意味はあって きみの アーモンドチョコレート
Disease prevention 夜中に書いた詩を走馬灯のように傷つけている
ペプシ 全然知らなかったんだけどきみのこと好きらしいんよ 星
Bloody 壊れたオルゴールの中で小さなあなたはワルツを弾いて
♢
あっ、(まずは神により創られたこの世界に祝福を)私のです。
Butter きみと聴いてたラヴソングを、いま、スクランブル交差点で聴いた
Dear Mom. 夜は好きですか。僕は男の子を好きになりました。
雲はお化けっぽく夢っぽく並び 不揃いな蒼のライムスキーム
ぼくたちの希死念慮を閉じ込めている インスタのストーリーの動画
どうしようこわいよ ビニールハウスではいちごが熟しているから damn
手鏡に私小説を写してみて 読めない Wonder beautiful day
<好きならば好きだと言おう> サイリウムはソーダ色に光ってて 恋
犬のようなロン毛 まだまだ解らない柄シャツ 華のような柄シャツ
While you smile bloom my talent 東京は映画の舞台となる
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