#3 アウトプットとインプット
クリエイターにとって一番大切な事は、「頭の中にどれだけの情報が入っているか」だと思います。
◼️無からは何も生み出せない
みなさんは、「誰も見た事のない生物」を想像することはできますか?
「うーんそうだなぁ。頭はライオンで、体はワニで、足はキリン!」
まぁ、確かにそんな生物は見たことがありませんね。
ですが、それだって「これまで見てきたもの」を組み合わせた結果、生まれたものなんです。
無からは何も作り出すことはできません。人が作るものは、ほぼ全て「これまでにあるものの組み合わせ」でできています。
僕の作品で例えると…
「ミニチュア」と「コンセント」を合わせたものが「こびとシリーズ」ですし、
「トリックアート」と「学習ノート」を合わせたものが「トリックアートノート」です。
どちらもSNSでバズったものなので、ほとんどの方は見たことがない作品だったのだと思います。
一つ一つの要素は新しいものではないのですが、「それらを組み合わせたことが」新しかった、ということですね。
◼️蓄えよう!
そして、掛け合わせて面白いアイデアを生み出すためには、頭の中に膨大なデータを貯めておかなければいけません。
単純な話、頭の中に4つの情報しかない人は、全部で6通りの組み合わせしか生み出すことができません。
しかし、10個の情報を持っている人では、組み合わせは全てで45通りになります(めっちゃ計算しました)。
これまでに会った「色々なアイデアを出せる人」というのは、単純に手持ちの情報が多い人でした。
話は変わりますが、絵のデッサンでは「8見て2描け」という教訓があります(僕の画塾だけかも)。
それは、制限時間が10分なら、8分間は何もせずにずっと観察し、残り2分で描け、というものです。
↑中学生の頃のデッサン。この頃は嫌いで渋々やっていましたが、今になって、やっておいて本当に良かったと思います。
初心者ほど、対象物を見ずに感覚や記憶で描いてしまいます。僕は長い間そうでした。
その結果、本物とは違う質感や雰囲気のものになってしまうんです。
逆に、絵の上手い人は、必ず終盤まで観察しています。
デッサンをしたことのある人であればお分かりかと思いますが、実践しようと思うと本当に難しいんですよ。ついついすぐ描いてしまう。
でもそれはシンプルな話で、「物をよく観察していれば、必ず上達する」ということでもあります。
◼️まとめ
つまり、何事も「アウトプット(出力)よりもインプット(入力)の方が大切」ということです。
僕が自分の成長をしっかり感じたのは、「最近物の細部がよく見えるようになったなぁ」と思った時でした。
作る物をよく観察するようになると、自然と細部への作り込みは増し、人々の共感性を煽ることもできるようになりました。
そんなわけで、
今日も僕はいい作品を作るために、Pinterest(※)の海を巡ろうと思います。
本当は色々な展示会や美術館に行きたいのですが、今はコロナの影響で無理ですね…
ではまた。
※Pinterest…クオリティーの高い色々な作品を見ることができるアプリ。普通に一日中見てられます。お勧めのアプリなので、今度別記事で詳しく書く予定です。
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