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2024/5/28火 根掛かりは終わりの合図

田舎育ちで小学生の頃川釣りをよくしていた。

イワナ、ヤマメ、カジカなどが釣れる川があり、まず家の庭にある大きな岩をどかしてそこからミミズをたくさん捕まえて準備する。あとは川の石を裏返すと名前がわからない変な虫がいてそれも釣りの餌としては優秀でよく釣れるのだ。

あとは、なけなしの小遣いはたいて購入したしょうもない釣竿に付けて川に投げる。よく釣れるのは橋の下、小学生や中学生がよく来るので取り合いになる事もある。

少し大きくなり中学生になると周りの釣り好きはブラックバス釣りに以降していく。森の中にある沼に行きバス釣りをするが、僕はバス釣りはやった事がない。川釣りへのこだわりがあったからでもない、バス釣りに行く為に危険な山道を歩いていくのにビビっていた。川の方が安全だったから。

そこから大人になり海釣りも行くようになった。正直一人で釣竿にルアーを付けてとかはできない。誰かにやってもらって釣りをしていた。時期になるとアジ、ハタハタ釣りで山形の酒田方面や秋田の由利本荘などに行っていた。釣れたらそれはもちろん楽しい。でも全然不発の日もある。そんな日は海まで2時間かけて何しに行ったんだと後悔しながら運転するのでかなりキツかった。

せっかく行ったのなら釣りたい。

真夜中の海に眠い目を擦りながら投げていると、手前で根掛かりもしてしまう。根掛かりしてはずれなかったら切るしかなくて、スペアがなかったらもう終わり。終わりの合図でもある。


このnoteのサムネイルは、
大物釣れている瞬間の写真に見えがちだが根掛かりして引っかかりを外せるか切って帰るか葛藤しながら海を相手に闘っている瞬間の写真だ。


おわり

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