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2023/11/15水 バイト話 年賀状配達

高校1年〜高校3年まで年末年始から正月の期間(冬休み中)人生初めてのバイト年賀状配達をしていた。

写真の通り雪国の為、かなり大変なバイトだった。ちなみに路面は凍結どころか雪で進めない道もある。この中を自転車で配達するという滑って事故に合う可能性さえある危険なバイトでもある。

しかも自分の地元ではなく隣町の道もあまり分からない道を配達して回ることになり、のんびりと年末年始を過ごしていれば良かったと後悔もした。隣町の郵便局に初出勤した時に他の高校生もいるのだが、同じ高校ではなくもちろん隣町の高校生がほとんどで悪が多い高校だったのでヤンキー風な奴らがわんさかいた。完全にアウェイだ。めちゃくちゃ浮いていた。休憩時間は誰とも喋らずにバイトだけして帰る日々。

だがこのバイトには1つ旨味があり、それは配達先の人からお年玉をもらえる事もあると聞いたのだ。やっぱり高校生が雪の中、またひどい時は吹雪の中、年賀状を届けてくれる。それだけで優しい人は「これであったかい飲み物でも買ってね」なんてくれる人ががいるのだろう。なのでポストに投函すれば良い所をわざわざ玄関先に行き、直接手渡しして「あけましておめでとうございます」なんて言いながら愛想よく配達をした。

お年玉は合計8000円いただいた。


これで新しいゲームソフトが買えるなんてウキウキ気分で郵便局に戻ると、他の人らは全員戻っており、全員揃わないと帰宅できない仕組みだったので、めちゃくちゃ陰口を叩かれていた。休憩室からトイレに行った瞬間。「1人遅い奴がいるからって何で俺らまで巻き添え喰らわないといけないんだよ」と普通に聞こえてしまった。かなり辛かったが、殴られなければ俺の勝ち。お前らなんて別にこの先会う事もないんだから関係ない。一生懸命にやった結果このくらい時間がかかってしまったという顔をしながらヘコヘコしてやり過ごした。

そして高校2年、3年と同じように隣町で年賀状配達のバイトをしたので3年になる頃にはそんな陰口を叩く先輩もいなくなりバイトにも慣れてきたのでお年玉ももらいながら配達もテキパキこなして休憩室で周りの子らと当時流行っていたPSPのモンスターハンター3rdのオンラインでクエストに行きジンオウガ狩りに行くぞと指揮を取るくらいまでに成長していた。あの時の自分が人生で1番リーダーシップを発揮していたかもしれない。


おわり

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