見出し画像

友人S

出町座で「猿楽町で会いましょう」という映画を観た。併設されている「出町座のソコ」というカフェでチーズドックを食ベた。凄く食べづらかった。どのくらい食べづらいかと言うと、ソーセージの上に乗った粉チーズが鼻息で飛び散ってしまったくらい食べづらかった。運良く彼はお手洗い。彼が帰ってくる前にテーブルの上の粉チーズを片付けた。彼が帰ってきた。何も無かった、そう何も起きてない、ただ私はチーズドックを食べながら彼を待っていた。なのに思い出し笑いをした。さっきの5倍くらい飛んだ。恥ずかしかった。でもなんだか映画の主人公みたい(へんてこすぎるか)で嬉しくなった。それはきっと、彼といるといつも何故かミラクルが起きるから、この失態もミラクルだと思い込めてしまったんだと思う。彼の存在は偉大だ。

この記事が参加している募集

眠れない夜に

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?