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図書館をつくっています

 クラウドファンティングを始めるタイミングで「noteにまとめます」とか言っておきながら、はや2週間が経とうとしています。
いいねがつけられる度に増えてゆく罪悪感ともおさらばするため、ようやく重い腰を上ました。私を褒めてください。エライ!

 

 もともと本は好きでした。でも、図書室に通いつめて顔パスになっただとか、1年に何百冊読んだとか、本がありすぎて家の床が抜けたとか、そういった語れるエピソードはありません。
色んな情報があり、いろんな立場の人と関わる中で、どうしても正解を探してしまうことが多かったです。「本が好き」という言葉にだって、「正解」を探してしまう。仕事でも、人間関係でも、そんな正解探しが自分をがんじがらめにして、難しく考える癖がついてしまっていました。
 
 昨年11月、体も心も限界というアラートをあげていたにもかかわらず、私はそれを無視することが正しいと思っていました。結果的に周りの人にたくさん迷惑をかけて、半ば強制され休むべき状態になりました。

 たくさんの人に助けてもらいながら、自分が本当にやりたいことについて考える時間をたくさんもらいました。時間だけはたくさんありました。
その時、「3月のライオン」を初めて読みました。

 私は高校生でも、棋士でも、事故で親をなくしてもいないけれど、なぜか読んでいて涙が止まりませんでした。口が裂けても「感情は素敵だ」なんて言えないくらい辛かったけれど、とても救いになるような言葉とたくさんであいました。そして、三日月堂のような「あったかい空間」を現実にも生み出したい、そう強く思いました。

  図書館のプロジェクトには、2月のイベントのお手伝いから関わらせてもらえるようになりました。
最初はちょっと気後れしている部分もありました。私途中から入ってきたし、仕事も休んでたし。不安がなくなるまで結構時間もかかっていたけど、みんないい意味で気を遣わない、優しい人達ばっかりでした。
4月にはイベントのファシリテーターまで任せてもらって、すっかり自信までもらっていました。

 わたしがBOOXでやりたいことは、心理的安全を担保した居場所を創ることです。すでにBOOX運営メンバーは、みんな人を「できる」ことで判断しない、いわゆる「いい人」「人間のできた人」の集まりです。
月曜日、ちょっと仕事を頑張れそうにないときにはSlackですぐよしよししてもらっていますし。
私がたくさんたすけてもらったように、今度はあのときの私のように苦しんでいる誰かに、お返しする番だと思っています。
三日月堂のようなあったかい雰囲気の場所を、
どんなひとでもそこにいることが当たり前で、無条件で存在を肯定される居場所を創りたい、だから私は図書館にマネジメントメンバーとして関わっています。

 本当はもっとかっこいいことが言えたらいいんですが、いかんせん私の頭だとキレッキレの強そうな話ができません(笑)
でもこれが今の等身大の私だなあと思いながら書いているので、これでいいなあとも思います。そう思えるのも、いまいろんな人達と一緒に関われていることや自分の弱い部分と向き合えたからだなあと思います。


 
「BOOX」には、
『○でも☓でも、そこにいていい』という意味を込めています。

私のように苦しんでいる人が少しでも安心できるように。
そしてあのとき助けてもらった人たちにも少しでも恩返しできるように。


私は、
私達は本気で図書館をつくっています。


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