見出し画像

ジェネラティブアートの作成方法 | 商用利用可のプログラムコードを公開

ジェネラティブアートはプログラムを活用して作成されたアート作品です。最近はNFTの世界でも注目されています。本記事では、ジェネラティブアートの生成の仕組みや実際に作成する方法を解説しています。アート作品作成にぜひ役立ててください。

ジェネラティブアートとは

ジェネラティブアートとは、プログラムによって生成されたアート作品のことです。ゼロからすべてプログラムで作成しているアート作品を指すこともあれば、部分的にプログラムを活用して作成した作品を指す場合もあります。

近年NFTアートが流行していますが、ジェネラティブアートがNFTとして出品されているケースが増えています。ジェネラティブアートにも様々な種類がありますが、特にNFTの舞台では、デザインの構図は統一させつつ、色やデザインにバリエーションを持たせた大量のアート作品群が、マーケットで注目を集めています。

本記事では、「デザインの構図は統一させつつ、色やデザインにバリエーションを持たせた大量のアート作品」をジェネラティブアートと定義し、アート生成の仕組みや作成手順について解説を進めます。

NFTアートとして有名なジェネラティブアート作品

ここではNFTマーケットプレイスで注目を集めている有名なプロジェクトについて紹介します。1点数千円、数万円の価格で売買されているものもあり、非常に夢のあるマーケットとなっています。

Neo Tokyo Punks NFT

近未来2050年の東京を舞台に、サイバーパンクなガジェットをまとったキャラクターアートです。日本人デザイナーの人気作品です。

OpenSea; https://opensea.io/collection/neo-tokyo-punks-nft

Chromie Squiggle

Art BlocksというNFTプラットフォームの代表作品です。ランダムに描かれるレインボー曲線です。

OpenSea; https://opensea.io/ja/collection/chromie-squiggle-by-snowfro

KUMALEON

カメレオンのように色を変えることができるかわいいクマのアートです。アルゴリズムで生成されたジェネレーティブアートのパターンは、多様性と個性を表現しています。

OpenSea; https://opensea.io/collection/kumaleon-nft

ジェネラティブアートの仕組み

ジェネラティブアートはレイヤーという概念をうまく活用しています。例えば、背景を描いた絵と、キャラクターを描いた絵と、別のキャラクターを描いた絵があり、その3枚を重ね合わせて1枚の絵を完成させるようなイメージです。

ジェネラティブアートは、このレイヤー構造を活用し、少しずつ色やデザインを変えたデザインのパーツを、プログラムを用いて様々な組み合わせで重ね合わせ、大量の画像を生成しています。例えば以下の図のように、背景・ボディー・マント・スカート・王冠をそれぞれ5種ずつ作成して組み合わせた場合、5の6乗=15,625通りのアート作品を生成することが可能です。

上記の事例の場合は、色違いのみですが、例えば王冠を麦わら帽子やシルクハット、かつら、ちょんまげなど、デザインのパターンにバリエーションを増やすことも可能です。さらに、くちびるや武器などを持たせるとさらにパターンの掛け合わせが増加し、とてつもない量のパターンを作成できます。

ジェネラティブアートの作成手順

ジェネラティブアートの作成手順は、①デザインパーツを作成し、②プログラムでパーツを組み合わせる、という流れです。それぞれ詳しく解説します。

デザインパーツの作成

作成したデザインパーツを重ね合わせて、完成形デザインを作成するため、キャンパスは同サイズで、最終的にうまく重なるように大きさや配置をコントロールして作成する必要があります。

プログラムでパーツを組み合わせる

重ね合わせを自動で行うプログラムはこちらからダウンロード可能です。

ReadMeにプログラムの起動方法を記載しました。MITライセンスとしていますので、商用利用していただいて構いません。プログラムをカスタマイズして利用いただくこともOKです。各レイヤーからランダムで1ファイル取得して組み合わせるロジックにしていますが、例えばカスタマイズによって、選択確率をコントロールしてレアパーツなどを演出することもできるでしょう。

まとめ

ジェネラティブアートは、プログラムを活用して作成したアート作品です。本時期では、ジェネラティブアートの生成ロジックや手順について解説しました。将来さらに、人間とプログラムの双方の力を活用したアート文化が醸成していくかもしれません。本記事の内容を参考に、ぜひジェネラティブアート作品にトライしてみてください。

ジェネラティブアート作成の詳しい方法や、NFTプラットフォームへの出品方法は、以下Udemyコースでも解説しています。デザイン初心者でもプログラミング初心者でも仮想通貨初心者でも、ジェネラティブNFTを出品できるよう構成しました。ご興味あればぜひご視聴ください。10/20まで無料で視聴できます。→無料期間終了しました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?