【小説】遺言状・ザ・ベスト 第4話.小説家と木
部屋の窓から、海を見ている。波は穏やかで風もほとんど吹いていないようだ。海岸沿いを車が走り、砂浜で人が歩いている。目線を少し上げると観光地として有名な島が見える。島までは大きな道路が繋がっていて、その道路を通って、時折車が島に向かう。
大人への第一歩と呼べる初体験を終えた僕はその後数日間予約していた近くのホテルに泊まり、また別の土地へと移動した。
今泊まっているのは海沿いのホテル。観光地ということもあり少し値段が高かったが、綺麗な海を見たかったので奮発した。
ここでまた