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【お部屋で体感する中世ヨーロッパ】中世クリスマスの装飾作り(2)

主業務柄、「体験」を謳っていることもあり、以前から中世ヨーロッパの祝祭に関するしきたりや儀式などをできる範囲で実践検証をしております。現在日本でお祝い(というかほぼイベント)しているいくつかの輸入行事も元をたどればふるーい祝祭が起点だったりするので、我が家でもいくつかの催事は中世ヨーロッパ・またはその前後の時代に沿ったお祝いの仕方をしております。
今回は1年でも最大の祝祭といわれた「クリスマス」の装飾について、回数を分けてご紹介していきます。あくまでも自分とこでのやり方なので厳密な方法ではありません。あしからず。


1.オレンジオーナメント(装飾パーツ)

前回ご紹介した「ポマンダー」とはまた異なるんですが、市販のオレンジをスライスしたものを乾燥させてモミの木のオーナメント(装飾)として使っています。昔はよくあるぽんぽんまんまるな球体系とか木彫りの人形系とかをちまちま飾っていたんですが、何処かのクリスマスイベントに伺った時にオレンジスライスを飾ったツリーがあって、大変香りのよいものだったのでそれからウチではそのようにしています。

市販のオレンジをスライスして、太陽の力を借りた天日干しで1週間ほどでできあがります。
できたものに麻紐を通して飾ります。最初のうちは水気があるので、毎日表裏ひっくり返すのがポイント。めっちゃ簡単(嬉)。


中世ヨーロッパでは現在のクリスマスツリーはなかったので(それっぽいものはごく一部あった模様)、そこは時代にとらわれず好きな装飾をしています。中世向けならミスルトゥ(ヤドリギ)を編み込んだ球体のでかい飾り物などを作るんですが、そんな技量はまったくないので潔く諦めてます。そもそも、ヤドリギは古来から強力な力を有しているといわれるので、そうポンポン入手することもできないわけです。

2.蜜蝋キャンドルづくり

ついでに毎年必ず自作している蜜蝋キャンドルづくりを行いました。クリスマス期間中も点けるんですが、その前にやってくる「冬至」の日にも使います。準備と根気と気合、眠気との戦いがががが(最後何?)

大きな蜜蝋の塊(右上)を削ったものを専用鍋に入れて溶かし、ディッピングという古くからの方法で作っていきます。単純作業の繰り返しなので、時間はたっぷりとっておくのが吉。
蜜蝋に漬けたばかりの色はクリームっぽい色ですが、空気に触れて固まってくると蜜色に変化します。根気よく漬けては乾かしをひたすら繰り返します。

イベント用などではさすがにもうちょっと長くて綺麗なものを作りますが、自宅用であればそこまでのクオリティはいらんじゃろ(勝手に判断)ということで、ちょっと雑めに作ってます。長さもカスタマイズできるので15~20cm程度のものにしています。燃焼時間は概ね30~40分程度だったと思います。

蜜蝋に5回ほど漬けたもの(写真下)と30回ほど漬けたもの(写真上)。
だんだん大きくなってくるとテンションあがります。

蜜蝋の塊からは毎年少しずつ削り取っていってまして、今年でたぶん5年目あたりかと思うんですが、足りない分は前にイベントなどで用いた蜜蝋キャンドルの残りをつぎ足しして溶かしています。蜜蝋は溶かして再利用できるのが大きな特徴なんですよね。昔の人も同じようにカケラでも大事にとっていたんじゃないかと思います。

今回の作業はここまで。
次回更新までお待ちくださいませー(・∀・)。


ここまでご一読頂き、ありがとうございました(^-^)。
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