嘘だらけの To do
To do リストを作ると、捗るとか、
言葉にしてみれば夢がかなうとか。
私は、真逆だ。
「しなければいけないこと」書き出し、ソレをコンプリートするどころか、早起きすることも、ストレッチをしてみることも、散歩をしてみることもなく、1日が終わる。
だが、紙に「しなければいけないこと」を書いている時だけは、何故か自分が誇らしく思えた。
それで、満足感を覚える程、浅はかな気持ちでしかない。
そして、結局その「しなければいけないこと」をしなくても、何事もなく一日を終えることができる。
そんなことに気づいているからこそ、始めようとしないのだろう。
では、本当に1日のうちに「しなければいけないこと」って何だろう。
目を覚まして、
息をして、
ご飯を食べ、
着替えたり、
そんな必要不可欠なことを誰も、書きやしない。
だが、自分はそれだけで、精一杯だ。
いつもと違う日常というのはとても、興奮する。
生きている心地がしてたまらない。
偶然出合う誰かとか、
路地裏に見つけたBarとか、
終電で久しぶりに会えた友人とか、
そんなことが、何気ない日常にプラスされていく。
そして、自分の口から出るその日の感想も、そんな「非日常」の良し悪しによって決まっていく。
自分で呼吸をして生きているにも関わらず、
こうやって自分は他人に生かされているのだろうかと、思うことがある。
今日はリストに必要不可欠事項を書いてみようと思う。
目を覚ましたら、ベッドから降りるとか、
その後に水を飲むとか。
自分がいつもしていることを書いてみたいと思う。
そしてコンプリートできた夜に私は何を思うのだろう。
「楽勝過ぎた」って、またハードルを上げて偽りのリストを書きだすのだろうか。
誰もみていない、この自分だけの夜の時間でさえも、
嘘を並べてしまう。
それは、自分はもっとやれるという意思表示であるのか、
こんなルーティーンに憧れているのかは分からない。
そして、本当に「しなければいけないこと」というのは、脳内の片隅でいつも存在している。
書かなくてもできることがあるのと同時に
書き出すとできなくなることがある。
人間は、
とてつもなく面倒な生き物だ。
文字を書くことが生き甲斐です。此処に残す文字が誰かの居場所や希望になればいいなと思っています。心の底から応援してやりたい!と思った時にサポートしてもらえれば光栄です。from moyami.