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『あさ』

穂村弘氏の『ぼくの宝物絵本』という本があります。

彼がお気に入りの絵本を紹介していくのですが、その一冊一冊がとても魅力的に語られ、全て手にしてみたくなる内容です。
問題は、どれもこれも絶版の古いものばかりであるということ。
文字通り、もう手に入らない「宝物絵本」なのです。
穂村氏が古本市などで手に入れたものもあり、図書館などでも見当たらず、この本を読んだ方は「そんなに素敵なら今すぐにでも見てみたいのに!」の気持ちのやり場に困るはず。笑
私もそのひとりで、紹介された本の中でも特に、ボローニャ国際児童図書展でグランプリを採った井沢洋二さんの『あさ』がどうしても見てみたくなりました。
が、Amazonにも図書館にも見つからない。
インターネットではあらゆる情報が入手できますが、
それはやはり偏った情報であることを痛感させられます。
そこで軽い気持ちでメルカリを開いたところ、なんと出品されている方が!しかも同じく井沢さんが作られた『冬の日』と『冬の旅』との3冊セット。
見つけたときは嬉しかったですねえ。ふふふ。
だいぶ時代が付いた品が届いたのですが、それも一興。
今でも私の「宝物絵本」です。

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