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【面談報告と学校側が訴えるぞと脅してきた件について】

現在行なっている日本語学校の差別事件に対するキャンペーンの進捗状況の報告です。(キャンペーンは以下からアクセスできます↓)

1. 面談の報告

 先日、東京国際日本語学院の学院長に呼ばれ、Moving Beyond Hate のメンバーで学校側との面談を行いました。

 そこでは、今回当校の教員が「病気だったら国に帰りなさい」や「(外国人が)日本のお金、税金を吸い取ってってる」と発言したことに対して、学校側の見解と、今後の対策について質問しました。

学校側の対応は以下のようなものでした:

今回の一連の発言を差別としては一切認めず

 学院長は「差別なんて絶対にない」と発言していました。教員側に差別の「意図」がないことがその理由とされました。

 しかし、差別において問題なのは「意図」ではなく、権力関係や差別の効果です。学校側はこの問題について全く理解していないと言わざるをえません。

 また、教員が口にした「外国人への医療が日本の税金を吸い取ってる」といった医療デマについても、それを問題だと認めませんでした。


②被害者学生の普段からの態度こそ問題であり、今回の差別の元の原因は、被害者学生の態度の問題にある、と明言しました。

 面談で、学院長は、当該被害者と面識がないのにもかかわらず、「学生はこの30年間の中で、もっとも悪い部類の一人である」と発言し、被害者を「問題児」だとして徹底的に叩いていました。

 しかも、学校側が言ってきた「悪い態度」の例は、授業中に寝る、というものでしたが、これは被害者が病気のために服用している薬の副作用によって生じるものなのです。

 在学中に被害者はそのことを教員に何度も説明しましたが、教員はそれを全く考慮せず、最後には自身の病気について話すことが「本当の障害者への迷惑」と言い、何度も罵倒されました。

③学校側はこれまで教員によって行われてきた被害者への嫌がらせ、ハラスメント行為の事実について、公然と嘘をつきました

 被害者の卒業作文はそのテーマを理由に学校の卒業作文集への掲載を拒否されたのですが、(被害者は「障がい」というテーマで書いていました)面談では教員側が作文の提出をそもそも受けてない、と嘘をつきました。

 また、被害者は教員によって、授業中に寝ない、という旨の誓約書を勝手に書かされたのですが、当教員は面談でそれについて質問されてもあたかも自分がそれについて何も知らないかのように振る舞っていました。
(以下が実際に書かされた誓約書です↓)

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 被害者は普段からあまりにも多くの嫌がらせを受けていたがゆえに、保身のために普段から教員との会話を録音していました。教員が被害者の卒業作文を受け取ったこと、しかも、その後他の教員が当人が障害について書いているがために、テーマを変えて書き直さないと卒業作文集に掲載しない、と言っている会話が録音として残っています。


 まとめると、面談では学校側は今回の件を差別だとして一切認めず、それどころか、被害者を「問題児」として叩き、これまで行われてきた他のハラスメントについても公然と嘘をつきました。


2. 学校側からの脅迫

 しかし、それだけではありません。この面談が行われてから数日後、私たちMoving Beyond Hate 宛に、学校側の代理人弁護士から今回のキャンペーンが課外教員の「プライバシー侵害」であり、100万円を請求する訴訟を起こす、という旨の通知書が届きました。学校側は私たちを脅してきたのです。

 差別を行なったのにもかかわらず、それを否定し、被害者を思う存分「問題児」扱いして叩き、公然と嘘をつき、最後には私たちを訴える。

 差別に対して声をあげる被害者を一体どこまで蹂躙すれば気が済むのでしょうか。

 被害者がアジア系だからといい、何をして黙らせても許される、と本気で思っているのでしょうか。

 しかも、学校との面談から通知が届くまで非常に短期間に行われたことから、学校はこうした弁護士の権威を利用した抗議の封殺を常套手段としていたのではないかとも考えられます。

 このような手段がまかり通っては、今後学生が差別やハラスメントについて抗議することがより一層困難なものとなります。それだけにこうした手口は本当に許し難いものです。

 このような非常に悪質な手口を使う学校ですが、これまで何人もの差別やハラスメントに対して声をあげる学生を似たような手口で黙らせてきたのか、疑わざるをえません。

 しかし、私たちはこうした学校からの不当な脅迫に屈しません。

 被害者の権利を守り、学校ぐるみの差別と脅迫の責任を追求していきます。

 そのためにはみなさまの支援が必要です。

 ぜひご協力お願い致します。


 fin.


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