オジサンは魔法少女に弱い?
公 開:2014年
監 督: カルロス・ベルムト
上映時間:127分
ジャンル:スリラー/ドラマ
見どころ:バルバラの笑いのツボ
魔法少女といえば、日本においてはお馴染みのフレーズですが、スペインの少女が、魔法少女のアニメを楽しみにしているなんていう話をみると、グローバルな展開をしているのだな、と心が熱くなるところ。
「マジカルガール」では、架空のアニメ「魔法少女ユキコ」にはまっている白血病の少女と、彼女の為に、お金を作ろうとする無職の父親の話が前半に語られます。
13歳になりたい、と書かれたノートをみてしまった父親が、たまたま金持ちの女性と接点をもったことが不運の始まりです。
この映画、やり方の良い悪いは別として、誰かの為に危険を冒したり犠牲になったりすることで事態が進展します。
でも、その献身的な行いが、結果として、誰かの幸福につながっていないところが、ハリウッド的映画に見慣れている人間からすると驚かされたりします。
娘であるアリシアは、お父さんと一緒にいたいのに、父親が娘の為に高額な魔法少女の衣装やアイテムを手に入れようと金策に走るほど、親子の時間は無くなっていく。
すれ違いのとばっちりを受けるのは、お金もちの奥さんであるバルバラですが、彼女は、根っからの魔性の女。
かつて、一人の男を狂わせたにも関わらず、面白くない幸せな日常の中で頭がおかしくなってしまっています。
ふと、嘔吐物をかけたおっさんと一夜をともにしたのが運の尽き。
なんやかんやとボロボロになった彼女は、かつて狂わせてしまった男に助けを求めます。
いわゆるファムファタールものではあるわけですが、魔性の女の為ならば、犯罪することもやむなしと思って、被害を大きくするおっさん二人の大暴走。
悪い人じゃないんだけど、魔性の女にはまってしまうのは、ほどほどにしておかなきゃなりません。
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