見出し画像

『チャンネルはそのまま!』のHTB旧社屋ビル

企画としては北海道のHTBの開局50周年企画として制作されたドラマだが、今でもNetflixで見ることができる2019年ドラマ『チャンネルはそのまま!』が、2019年日本民間放送連盟賞テレビ部門のグランプリを受賞したそうだ。このドラマは、大、大、大好きな作品だし、一押しコメディドラマなんだけど、この作品がグランプリって。。。他にいい作品はなかったのか日本民間放送連盟!?

このドラマの主人公は、間違いなくHTB旧社屋!でしょう。テレビ局の機能は全て新社屋に移ってしまったので、お役御免となった旧社屋を惜しみなくロケセットに使って、ローカルテレビ局HTBの裏側のオンパレード。ドラマとしての面白さと、社屋の記録としてもこれ以上ないドラマだったと思う。(エンディングで社屋の中をドローンがワンカットで飛び回るあたりの演出は憎いよなあ。っと思いながら、ドローン撮影の進化(小型化)をあらためて認識)

芳根ちゃんは、もうあたり役です。主役の雪丸花子のキャラは、芳根ちゃんを想定した当て書きじゃないかと思うくらいに、彼女のキュートな魅力が満載。総監督の本広さんの演出意図もうまくはまって、低予算感半端無いながらも、あの『水曜どうでしょう』よろしく、それを逆手にとった安っぽい面白さがマッチして、もうずっと、ニタニタしながら全5話を4回も見てしまった。。。きっと、また見直すと思う。。。

画像4

このドラマは、印象的な演出方法としてキャラの心情をテロップで読ませる。本広監督曰く、原作のテンポと雰囲気を損なわないようにするための手段として考えた。と言っていたが、これがチープだけど、なぜかHTBっぽくてナイスな演出。
佐々木倫子の原作マンガが、もともとHTB社屋を舞台にして、小倉部長にいたっては、ドラマで演じた藤村Dをもともとモデルにしていたぐらいで、ドラマそのままの題材なのだから、「マンガがドラマの採録かよ!」って思うぐらいそのままだった。。。(原作の雪丸花子は、芳根ちゃんより美形のおっちょこちょいキャラなんで、イメージちょっと違うけど)

画像1

旧HTB本社の最後を飾るにこれほどふさわしい作品はないだろう。藤村Dも嬉野Dも役者として出演し、TEAM NACSの面々は、大泉洋は大事な役まわりを演じているし、元onちゃんのヤスケン(安田顕)は、なんとライバル会社の辣腕Pに出世し、他のメンバーもちょい役でいい味出してる。

っで、芳根ちゃんですが、彼女の愛くるしい芝居は『表参道高校合唱部!』で見つけたコミカルな動きを踏襲している感じだけど、このドラマでは、困った時に見せる「固まってごまかそう」とする表情(↓)がいい。彼女自身は最近の若手女優の中でも群を抜いて清楚な美人系なのに、雪丸の「アホ」キャラをこの表情(↓)で見事にものにしている。

画像3

一番ツボだったシーンは、デパートの食品売り場で、芳根ちゃんと藤村Dが対抗するひぐまテレビの面々とやり合うシーン(第四話)。二人の息のあった芝居は何度繰り返し見て笑ったことか。。。

画像2


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?