ねらわれた学園

星:★★★☆☆

原題:ねらわれた学園
1981年/日本 上映時間90分
監督:大林宣彦
脚本:葉村彰子
撮影:坂本善尚
音楽:松任谷正隆
出演:薬師丸ひろ子
   高柳良一
   長谷川真砂美
   峰岸徹
   手塚真

おかしなところをいちいちツッコミながら見ると、何だこのクレイジーひたすらクレイジーな映画はという感想になってしまうが、理屈で考えるのをやめこれはアート映画だと思って観ると一気にカッコよく見えてくるから不思議だ。仕舞いにはその辺の安っぽいCGよりもむしろこっちの方が良いのではないかと思えてくる。
アート映画とまで思わせる奇天烈なストーリーにもかかわらず妙にリアリティというか一貫性というのかを感じるってんだから不思議だ。実際にエスパーJKなど誰も見たことないのに妙にリアリティを感じる。これが記号化の力かと、そしてそれを巧みに操ることができればフィクション世界においては最強であると。我々フィクション大好きっ子の間の暗黙の了解。#include <エスパーJK>。それを裏切らないことこそフィクション世界の中に於いてのリアリティなのだろう。せんげんしたからにはその設定を守り通す。変える場合には ”変えます!!” とドドンと宣言して見せること。そういう映画的ルールをしっかり踏まえていないといくらクレイジーな怪作を量産しても、きっと見向きもされないだろう。
なんかすげぇ偉そうなこと言ってるが何様なんだよ。俺。と思った。

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