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もしもスーパーマンが悪に目覚めたら?反抗期が能力を使って大暴れ『ブライトバーン』

昨今、スーパーヒーローを題材とした映画やドラマ、アニメが数多く輩出されてきました。同じ世界線を舞台にアイアンマンやスパイダーマンなど数多くの主人公が活躍するマーベル・シネマティック・ユニバースシリーズは今や誰もが知る作品でしょう。

映画やドラマに登場するスーパーヒーローたちは数々の困難や逆境を乗り越えて世界を守ることに尽力しています。中にはいじめを受けて辛い思春期を過ごしながらも人類のために戦う決意をしたヒーローもいます。彼らは能力的にも身体的にも優れていますが、それ以上に精神的にも素晴らしいのです。

知らない人はいないスーパーマンも生まれてすぐ知らない星の地球に送られ、周囲と違うことに戸惑い傷つきます。それでも育ての両親の教えもあり優しい青年へと成長し、最強のスーパーヒーローへとなります。

しかし、もしスーパーマンが善の心ではなく悪の心に目覚めてしまったら?今回は、そんなもしもの展開を描いた作品『ブライトバーン/恐怖の拡散者』をご紹介したいと思います。

あらすじ

カンザス州ブライトバーンで子に恵まれず悩んでいたブライア夫妻。二人が営む農場に突如宇宙船が飛来する。その宇宙船には赤ちゃんが乗っていた。夫妻は赤ちゃんをブランドンと名付けて育て始める。

12年後、思春期に入り始めたブランドンは自身の出生の秘密を知ることになると同時に自身の力に目覚めていく。ブランドンは段々と反抗的になっていく。

時を同じくして静かな田舎町では失踪者が出たりと謎の事件が起こり始める。妻のトリは大した問題には感じていなかったが、カイルはそれが息子であるブランドンの仕業ではないかと疑い始める。

反抗期の宇宙人には誰も手をつけられない

本作品のコンセプトはまさしく悪のスーパーマン。反抗期のブランドンは気に食わない人間には容赦無く攻撃します。その攻撃の仕方がなかなかに強烈なもので、筆者もおもわず目を覆ってしまいたくなりました。グロテスクな描写が多数あるので耐性のない方は気をつけて鑑賞してください。逆に言えば、グロテスクな描写が好きな人は期待していいでしょう。

さらに、エンディング曲はビリー・アイリッシュの『bad guy』です。若者にすごく人気ですよね。映画の世界観にマッチした曲です。その曲が流れるエンドロールでは本作一番の見どころと言ってもいいシーンが流れます。もはやそのシーンのために本編があると言っていいぐらいです。

『DRAGON BALL』でベジータが敵から味方になったように、日本のアニメでは敵として登場したキャラクターがその後味方になるという展開はよくあります。逆に味方が意見や価値観の相違から敵になってしまう展開も多々あります。こういう味方が敵になる展開を「闇堕ち」と言うらしいです。

そんな闇堕ち展開を楽しめる本作。闇堕ちが好きな人はきっとたくさんいると思います。そんな方々にぜひ本作の鑑賞をお勧めします。



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